
メンぷり♡END 女装の家族
メンぷり女装生活
「メンぷり♡」ノンフィクション最終回となりました。これまでの記憶を手繰り寄せ、日々のエネルギーになっていたコトを見つけて書き始めましたけど、最後は実生活や家族との関係などを少し書き残しておきたいと思います。
私があと何十年かした時に残すものはゼロにしておきたいのですが、こうしてデジタルデータは残るんだなって思って、もしその時に家族への気持ちとか1つもなかったら、罰当たりにもほどがあると思いました。
家族と私

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メンぷり家は、夫婦共働きの子ども達がいる核家族。私は女装家なんて言っていますが、デイリーワークのサラリーマン生活を送りながら女装趣味を8年間、家族にカミングアウトせず過ごして来ました。
でもね、奥さんは気づいています。
もはや直接対話してないだけなんだと思う。
それを真っ向から言われた時の奥様の心の準備期間もあっただろうし、何となくグレーゾーンで来た月日。
ある晩は干していたウィッグを見られたと思うし、ネットで購入したクレカ決済情報は、奥様が見ようと思えば簡単に見られる。不審に思って当然。
決して広くもない家の中で書斎を持っている私は、家庭内別居のような生活サイクル。
怪しまれそうな材料は複数あるし、奥様との関係は嫌いだからとかじゃなく、ステイホームのコロナ対策で奥様のシゴトが停止しお互い家計を守ろうと生活分離、そうせざるを得なかったのが始まり。
女装はその前からしてましたけどね。
そしてさらに、書斎奥にあるクローゼット両方にカギはかけていないから、偶然に開けてしまうことが無いなんて思えない。そこにはドレスや靴が保管されてるわけだし。出張も多く子どもたちが塾の勉強に集中するために、ロフト(書斎は上下ロフトっぽくなっていて・・)下を開放しているので半分はオープンスペース。
最初から、隠し通すことは出来ないとも思っていました。なぜなら奥様の感はするどい。
この上なくするどい。
これまで小さな私のオイタは全部見抜いたし、その都度しっかり説教を受け、コテンパンにとっちめられてしまったので、そんな家族警察総監「奥様」がみじんも気づかぬはずは無い。どこかで解って欲しかったのか、そんな脇のあまい生活をずっと続けていて、奥様はスルーを決め込んでくれている。諦めか愛情か、趣味だから口出ししないのか解りませんが、そうして現在のバランスを保ってくれているのは奥様のお陰。だから誰よりも感謝しています。

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奥様は怖いけど、誰よりも優しい心の持ち主だと解っています。私が道を踏み外す時は、きちんと話をする仲なのに、この件は一言も触れないのは、きちんと彼女の中のポリシーに違反していないから。
ギリギリだからこそ、もう余計に怖くて真実を言えない。
年頃の子どもたちは、自分達のことで精一杯だから気づいていないと思うけど、気付いたとしてもシゴトの何かだと考えるだろうし、それぐらい子ども達からは、もう私は関心事では無くなっていて、役に立てることも無い・・
でも、家族がいるから着衣女装を雲の下で低空飛行してこれた。いい人生です。
誰かと私

メンぷりmyfansでは未配信!
長く家族と一緒に生活してきて、この趣味を終わらせる準備をしなきゃいけないのも解っています。本シリーズですら最終話があるように、私の趣味そのものは無限では無いから、それまでに、あとどれくらい許して貰えて、たくさんの服を着られるのかな。寂しいな。
「メンズぷりん」と名付けた女装家活動は、ギリギリ続けられて、有限だからこそ儚く過ごせるものと思います。素晴らしい文化芸術を後世に残すことは1つも無い私。己の欲望のままに女装して表現をし、自己満足に浸るだけの風俗を描き、幻のように生きた証だけ残して終わる。
そんな私の風俗史に、女装を通じて似た趣味の方を知り、たくさんいらっしゃることも解ってすごく嬉しかった。
ヒトに言えない趣味を持ってから、自分だけがちょっとイレギュラーなんだろうなって思っていたし、もちろんSNSやこうしてnoteを通じて、この世界の広さを知りました。
今でもSNSでは色んな方が私の入り口に訪れる。
時々、過激に一線を越えようとされる方もいるのですが男子の特徴は気が早いこと。女子はゆっくりお互いを知り合うので全くペースが違う。ところで、こんな私に興味がある女子は特別ですね。でも女友達って嬉しい。色んなコトをお話するのが楽しいから、私は女子化してる部分があると思う。もちろん純女さんにはかなわないけど。
私は常時女装ON出来ないので、タイミングってものがすごく難しいんです。今すぐと言われても家族と過ごし中のメンズだし、感動映画鑑賞中で涙してる瞬間かもしれない。あるいはパンイチか。
とにかくテーマ設定が無ければ女装しないので、すぐに切り替えられないんです。今は子どもたちは夏休みで1人の時間もありません。そして、カラダもメンズを維持しないといけないから夏は休止中。
私が独身だったら、すでに女性化してしまってたかもしれない。全精力と資金を投じていたかもしれない。有名レイヤーさんや、ニューハーフデビューとか、思い切って舵を切りたいとさえ思ってしまう。それは心と体のバランスに自分の答えを示すことになる。とんでもない決意だろうと思います。
私にはそれは許されていないし、家族の存在がそれを止めていました。中には認めてもらう方もいるだろうけど、やはり家族に対しては、男性として出来ることをしたいと思います。最後は自分より家族を選んでいる。どこかほっとしてしまうし、切なくもなる。
本当に守らなければいけないのは、私ではなく、家族であることに気付かされる。
「メンズぷりん」が女装をしなくなって、そしてクローゼットから全てのものが消える時までが進むべき私の終活。私が、イヤ僕が僕であった時に戻り、メンズぷりんとして過ごした私なりの輝かしいひと時を思い起こしながら。

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愛のカタチ
私が女装をして得たこと、最終的にそれが家族への愛だなんて都合良すぎるし、メンぷりが消えることに未練がましくもあるのだけどコレが今の複雑な真実。おそらく、こうしてnoteに書こうとして家族に想いを綴らなかったら吐露できなかった気持ち。
少なくとも、私は私に対して整理出来ました。
子ども達へ。
自分の判断を信じ、選択してください。ただ、その判断をするための努力を続けて欲しいな。諦めるコトは無い。たくさんやり直せる時間もパワーも君たちにあるのだから。
多くは話さなくても、僕は君たちが立派な大人になってくれる日を楽しみにしているんだよ。生まれてきてくれたその日よりも前に。ママと一緒に楽しみにしていたんだ。
奥様へ。
出会ってくれて有難う。いつも心配や苦労をかけてごめんなさい。泣かせてごめんなさい。
あなたには言えなかった、私の真実はこれが全て。だけど、まだまだ一緒にいてくれますか?一緒に南の海を見てくれますか?僕と出会って幸せでしたか?
あと、みさきちゃんは浮気じゃないからね!!ドールだから!怒らないでね。
メンぷりへ。
何年も私を楽しませてくれて感謝。私のもうひとつの私として現れた時から隠し続け、いつかやってくる最後の日まで、私は私のファン。そして少しでも知り合ったみんなと分けあおう。ぷりんはそんな甘いオトナのスイーツなのだから。
メンズぷりん♡ある着衣女装家の真実です

メンぷりmyfans
これまで、メンぷり♡をご覧頂き有難うございました。女装家として日頃の活動はとても言えないコトばかりですが、SNSや配信を通して訪れて頂ければ嬉しいです。
新連載は着衣女装家の私との妄想世界を創る予定です🍮またお会い出来たら幸いです。
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