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【KKKをぶっ飛ばせ!】「白人至上主義のクソ野郎どもに制裁を!!!」

・アメリカの暗部であるKKK(クー・クラックス・クラン)に食人要素を盛り込んだB級パニックムービー『KKKをぶっ倒せ!』を鑑賞。(原題の「死の牧場」に比べるとかなり気持ちいいセンスの邦題)


・なんと言っても上映時間が78分なのが良い。某キャラクターの口を借りる訳では無いが、かく言う私も90分以内の映画が1番好きなのだ。

・短い割に主人公達のドラマパートを丁寧に差し込み、キャラクター像を理解しやすくしているのも好印象。ただ基本的に暴力映像が主体な作品であるし、観客もその様な描写を求めているのが必然な為、78分にしては展開が少々もたついている印象も受ける。

・だがしかし、フレッシュゴアと言っても良い程に爽快感ある殺しのシーンが多数見られるので、全体的な評価としては素晴らしい快作だ。

・70年代の香り漂うザラついた映像とウエスタン風味な作風、容赦なく残酷なゴア描写。明らかに低予算を感じてしまう映画ではあるものの、何故か安っぽさが余り感じ取れない編集が見事。謎のスローモーションだったり、勿体ぶった演出であったり、いかにもなショットとBGMの組み合わせだったりと安っぽい映画で見受けられるノリが多用されているのに、それが絶妙なアンサンブルとなり逆に「安っぽさのパロディ」の様に感じられるのだ。

・ここまで誉めたが、あくまでこういうジャンル物の観点に基づいた評価である為、期待して観に行けば多くの人が肩透かしを喰らうのは否定出来無い。ツッコミ所だって一杯あるし、粗探しなんて幾らでも可能だろう。

・ひとつ言える事は、この映画のOPにときめきを得たのなら間違いなく最後まで楽しめるという事だ。レトロチックな雰囲気全開で車がただ走り、クレジットが流れるだけの映像。この掴みの良さにハマれば、正にグルービーだ。

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