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te ka mo lo


みなさん、ドイツ語で文章を書いたり、話したりする時、語順って意識してますか?

動詞は必ず2番目に来る!

そう、これはかなり序盤に習うことで、このルールは結構徹底出来ている方が多いと思います。でも、それ以外の品詞の語順は?

という訳で、今日は主語や動詞のような文の構成に欠かせない品詞以外の品詞(所謂文章の真ん中部分)をどのような順番で置けばいいのか、というお話をします。


語順の決まり

まず結論からお話しますと、

主語や動詞といった、文章を成立させる為に必須の品詞以外の品詞(時期、理由、頻度、場所を表すもの)の語順には決まりがありません!

初めての記事で、いきなり決まりはありませんてなんだかずこーっ_(┐「ε:)_ズコーという感じですが、そう、意外と(?)ドイツ語は柔軟性のある言語なんです!笑

ただし、大まかな規則というのは存在します。そしてこの大まかな規則に則って文章を作れば、間違いなし!なので、是非覚えてしまいましょう。



大まかな規則

これがズバリ、タイトルにもなっているte-ka-mo-loです。

temporal(いつ)

kausal(なぜ)

modal(どのように)

lokal(どこ、どこへ、どこから)

この順番に文章を構成すれば間違いありません。


Ich bin letztes Jahr (te) aus Liebe (ka) ziemlich spontan (mo) nach Australien (lo) ausgewandert.

ただし、この4つの中で特に強調したい所がある場合は、文頭にその語を持って来ることが可能です。そして、その場合は動詞のすぐ後ろに主語がきます。

Aus Liebe bin ich letztes Jahr ziemlich spontan nach Australien ausgewandert.

例外として、この文頭に置けるルールはtemporalに適用されることはあまりありません。理論上は不可能ではありませんが、あまり自然ではありません。



3格、4格はどこに置く?


さて、では3格(Dativ 以下D)、4格(Akkusativ 以下A)はどこに置けばいいのでしょうか?

以下の例を見て考えて見ましょう。


1. Ein Bekannter hat Ella(D) letztes Jahr(te) netterweise(mo) bei der Wohnungssuche geholfen.
2. Ella hat täglich(te) mehrere SMS und E-Mails(A) nach Deutschland (lo) geschickt.
3. Ella schreibt ihren Eltern(D) einmal pro Woche(te) aus Australien(lo) eine längere E-Mail(A).


これらの例文から見られる法則をまとめるとこうなります。

3格と4格、そしてte-ka-mo-loを一つの文章に入れる場合、

3格はtemporalの前に置かれる。

4格はtemporal, kausal, modalの後ろに置かれ、lokalの前、または後ろに置かれる。


つまり例文の3は

Ella schriebt ihren Eltern einmal pro Woche eine längere E-Mail (A) aus Australien. (lo)

と言うこともできます。



動詞とセットになっている前置詞はどこに置く?


これで今日のルールはラスト。単体で使われる前置詞ではなく、動詞とセットで覚えている前置詞ってありますよね。その前置詞部分はどこに置くのでしょうか。

例文を見てみましょう。


1. sich verlieben in:

Ella hat sich während eines Urlaubs in David verliebt.

2. denken an:

Ella hat am Anfang ständig an ihre Freunde in Deutschland gedacht.

3. warten auf:

Ella wartet seit Monaten sehnsüchtig auf den Besuch ihrer besten Freundin.


動詞とセットになっている前置詞は(過去分詞など、文の構成上欠かせない品詞を除いた文の真ん中部分の)最後に置かれる。



おわりに


以上で語順のルールはおしまいです。

強調したいことは文頭に持って来ることで明確に示すことができ、より自分の感情を伝えることができます。そして、それは大枠のルールをきちんと踏まえているからこそ、そのルールを超えた時初めて自分が強調したいことが相手に伝わるのです。

伝達手段としてのドイツ語、からより自分の感情を相手に明確に伝える為のドイツ語へと更に質を高めることで、ドイツ語圏の人とも深い交友関係を持てるようにしていきましょう!





*記事の中で使用した例文は全て、Ernst Klett Sprachen GmbH, Stuttgartの "Aspekte neu Mittelstufe Deutsch"  より引用しています。


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