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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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※ネタバレ有※ニューヨーク単独ライブ2024

はじめに

オンラインサロンのコラムにて8/16(金)に屋敷さんが今回の単独について振り返った文章を投稿しています。
単独のネタ作成秘話やインスパイアを受けた元ネタなど……いつどこでだれがどのようにしての正解はコラムに記されています。

いちニューヨーカーのこの長おもんないnoteで時間浪費する前にまだ読んでない人・サロン入ってない人はココから是非。9/1〜リニューアルもされるのでこの機会に是非是非。

各ネタの表題はQRコードから読み取ったアンケート内のものを引用。(単独のアンケート時とDVD-BOX収録時でタイトルが変更されているので、これらの表題もゆくゆくは変更される可能性大)

以下、各ネタごとに気になったことを書きます。
もちろんネタバレを含むので、いちニューヨーカーのこの長おもんないnoteで時間浪費する前にまだ見てない人はこちらから↓


(08.25 一部修正し、再公開しました)


■ 漫才①「男」

これね〜、よかった。「女は1円でも買わない」「男も女もしない食べ方」このあたりのツッコミが特に好き。
早速自分語りでゴメンだけど学生の頃、女子が脱毛の話をし始めるお年頃に、男子は部室で陰毛燃やしてた。そのときはコンビニでイカを買ってきて炙って食べてた延長線でチン毛を燃やそう、って話をしてた気がする。バカですよね。誰でも一つは身に覚えがありそうな話が散らばっているネタでめちゃくちゃ笑いました。面白かったです。

『女は地図が読めない』という論拠を目にしたことがあります。それを優しく言い換えた結果、『男は道の名前を言いたがる』なのかと思っていました。
初日公演を見た数日後、ニューヨークが出演していたクイズ番組(オリンピックチームとして参加してた)を眺めていたところ、見取り図・盛山さんの下図のような発言。

車の運転中に権之助坂(目黒区)で歌う、関西から来た盛山さん

「特に西から来た男が道の名前を言いたがる」、じゃん。
単に自分の周辺にそういう男がいなかっただけで本当にいるんだな、と感心しました。

このネタに関してはあとむさんのブログでこの文章が刺さった。

時代がもっと生きにくく
更に言葉に気をつける時代になっても
俺は屋敷さんの「女」を守りたい。

日記「キングオブコント準々決勝敗退とニューヨークさん単独」8/16

これに限らずあとむさんブログのワードチョイスはちょくちょく刺さる。
今後メディアでの言葉狩りがますます激しくなるだろうけどネタの中だけは治外法権にしといてほしいですね。

■ コント①「メンズアイドル」

屋敷さん扮するコウキ、嶋佐さん扮するアヤ。
本当にこんな謎の女がいるものか?と最初はピンと来なくて同業者やアイドルファンの方には物凄く刺さるんだろうな、と。でも、なんとなく想像できる。部活の寮母さん的な妙齢の世話役、若い男アイドルの周りにいそう。

前半はアヤの様子おかしい動きがおもしろくて、後半で正体を明かしてからのコウキのほうも様子おかしくなってて、(「奴が一線超えてきた」とか深刻そうに言ってたのに)、最後のビンタで腹筋崩壊。

野暮な話、コウキは楽屋に芸人が訪ねてきたり、番組コメントを撮る際は「僕」を一人称としているが、アイドル仲間にアヤのことを打ち明ける際やアヤを引き止める際には「俺」だったのは、これも暗にアイドルの表と裏の顔をあらわしているのか?(屋敷さんの気分で変えてただけかもしれない)

■ コント②「ヤンキー親子」

これは共感できる部分が多かった。小学生の頃、まさに屋敷さん扮するリュウジと同じ髪型をした、家がヤンチャな友達がいた。ヤンチャな振る舞いをして教室で級友をピリつかせていたが1対1で話せば優しい子だった。遊びに行った時に見かけたその子の父ちゃんはガタイが良くておっかない父ちゃんだった。嶋佐さん扮する父ちゃんはお世辞にもガタイが良いとは言えずヒョロヒョロしているあたり、「大人からヤンキーになった」の告白に自分の中で説得力が増してた。

このネタは小道具の解像度が妙に高くて、そのおかげで何倍もおもしろい。ヤンキー親父と子どもの髪型。なんて発注したらあんなにピッタシのカツラが用意されるんだろうwガルフィーの服もすごく良い。

野暮な話、自分の住んでいる地域柄かもしれないがフードデリバリー対応店がほぼない。ドライブスルーのほうが余程発達している。「都会でも田舎でもない」土地でウーバーイーツは鳴るのか?でもまあ、あの優しい父ちゃんならどうにか頑張ってコッソリとリュウジの将来の為の貯金とかしてそうだなあ。コスパ、って単語を使いこないしてるくらいだし。

ない話だけど、及川さんシリーズ(結婚式とロケのコント)みたいに来年、不良親子物語2をやってほしいw

■ 漫才②「あっちゃん」

ニューヨークといえば著名人の漫才。今年は売れてない世界線のオリラジ、中田のあっちゃん。
好きな部分のひとつ、オリラジが沼津を愛しているところ。この世界線ではおそらく、吉本がオリラジのために作ったとされているヨシモト無限大ホールがないか、別の芸人のために作られているのだろう。その辺りを勝手に妄想してあっちゃんの沼津愛を膨らませたりなどした。

あっちゃんの自宅へ行く道中に見つけた「豊か」。
これはもうニューラジオリスナーなら「豊か」のワードだけで笑っちゃうね。

このネタ、最初のほうの公演で見たときに「まだまだ武勇伝の途中だろー!」とか「カッキーン」とか無かった気がする。公演を重ねるうちにオリラジ要素が増えていったのは嬉しいw

■コント③「神社」

このコントは台本をすごく見てみたい。
嶋佐さん扮するヤマガタが神社を燃やして挙動不審になってからの屋敷さん扮するトヨオカとの押し問答が公演を見るたびに異なっていた。どのくらいセリフが決まっているのかわからないが、とにかく二人とも好き勝手に喋ってる印象。ヤマガタの怒声がおさまってきた頃にトヨオカがおちょくるからまたヤマガタが大声出してなかなか終わらない。これが自首とM-1で2回くる。
凱旋公演では「神社のネタ、体感2時間あった。21分やっていました。バラバラ大作戦より長い」などとエンディングでどちらかが言っていて、確かに体感時間は長かったし、でも時間を忘れるくらいにずっと見ていられて面白かった。

すごく野暮なことを言うけど初日公演のパターンも好きだった。トヨオカとヤマガタが神社の前でネタをした後?に花火が上がってた気がする。その代わりにM1のクダリがなかったんだっけかな。
祭囃子が途中で聞こえてきたのは祭→花火に繋がるものかと思いきや、凱旋公演では花火のクダリがなくなっていたから、祭囃子はシンプルにヤマガタの幻聴とも捉えられなくない…?どちらにせよ直後のホーリーシットの映像で花火が上がってるのはここと連動してるものだと思ってる。

ホーリーシットのコラボ、グッズも良い。キャップ買った。

さらに野暮なことだけど、ヤマガタが「お前の話はつまらないから寝る」、トヨオカが「風邪引くだろう」とパーカーをかぶせるクダリ。どこかのエンディングで″嶋佐さんたってのやりたいシーンだった″と屋敷さんが説明していた気がする。何度かこの単独を拝見したが、毎回このクダリは何とも言えない量の笑い声で、パーカーをリュックにしまうトヨオカの背中がそのウケ量を笑ってる風に見えた。香取慎吾漫才の「三瓶です」枠?w

地味にこのネタで消火器を最後サンパチマイクに見立てるところも好き。アイドルのコウキ然り、いつまで歯ブラシ持ってるんだよ、と思いきや床にポンと投げ捨ててアヤを引き止めるところとか。死にアイテムが復活するの堪らない。

■ 漫才③「テーマソング」

地面師のスーツの漫才を見られるのはこのネタ。
Creepy Nutsってそんなにいろんな番組のテーマソング作ってるんだ。(賞レース、やすともさんのいたって真剣です、かまいガチあたりの印象)

恥ずかしながら自分は練マザファッカーもDOも存じ上げなかった。屋敷さんがツッコミで「リンカーンに出てた」と言っていたのでバラエティ寄りの方なのか?と思いライブの帰りに楽曲を聴いたら、確かにゆっくりと高い声で怖いことを言っていた。ネタでいじっていい方なのか?と思い始めた。

初日から凱旋公演を経て、嶋佐さんのラップと動きが上達していてメタな見方で申し訳ないけどそこにも笑ってしまった。

■ コント④「しごできサラリーマン」

このオチが本当に良い!
ニューヨークがオチを観客に委ねる手法、去年の虫の息で言うところの漫才「炎上」で、散々ぱら悪口を言った最後に「皆さんを信じてますから」で締めるアレ。こういうの好きだわ。


嶋佐さん扮するアオバが電話口で消費者金融?にお辞儀してるところでニヤニヤした。相手からは絶対に見えていないのに頭深々と下げちゃうし、電話切る直前はマイクに向かって畏まって喋っちゃうの分かる。こういう細かい人物描写が上手い。

普通にしていないと借金のことを考えちゃう、苦しいときこそ普通にしていろ。これ名言として受け取りました。自分も頭の中に空き容量があるとマイナスなこと考えちゃう節あるのでアオバみたいに仕事、ジム、糖質制限、酒とかでパンパンに埋め尽くすの大事だと思った。

凱旋公演は台風直撃でライブが始まるまでは帰り道が不安だったけどライブ中はずっとおもしろくて脳のキャパ0、帰りの不安なぞ忘れて「そろそろ、」を楽しめたし…これもそういうことですよね?


おわりに



ここまで読んでくれた人がいたらありがとうございま
す。

今年の単独はデータ販売について言及されてないから、配信で視聴できるうちにたくさん見ておこうと思います。