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【あの人は今?】「ハリー・ポッター」シリーズで有名になった子供たち

史上最強のファンタジー映画として映画史に燦然と輝く「ハリー・ポッター」シリーズ。

早いものでシリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)公開から20年以上が経ち、シリーズ完結からは10年以上が経過したが、ホグワーツを卒業後、出演者たちはどのような成長を遂げたのだろうか?


史上最強のファンタジー映画「ハリー・ポッター」シリーズとは?

世界中で誰もが知っているであろう「ハリー・ポッター」シリーズは、イギリスの女流作家J・K・ローリングによって、1997年に執筆・刊行されたファンタジー小説を原作としている。
今からおよそ30年前にローリングが着想した物語は、その後、2007年までにシリーズ7作品が執筆され、世界中の言語に翻訳された。
全世界累計発行部数は5億を突破しており、史上もっとも売れたシリーズ作品としても有名である。
ハリー・ポッターという少年は、世界で最も有名な魔法使いとなったのだ。
2001年には映画『ホーム・アローン』(1990)などで有名なクリス・コロンバスにより映画化。
偉大な魔法使いの息子でありながら、意地悪な伯父と伯母によって育てられ、階段下の物置内で使用人のような暮らしをさせられている少年ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)が、ホグワーツ魔法魔術学校で数々の試練を乗り越えながら、魔法のイロハを学んでいく姿が映し出された。
最新作が公開されるたびに、空前のメガヒットを記録した映画版は2011年までに計8作品が製作。
史上最強のファンタジー映画として映画史に名を刻んでいる。

ハリー・ポッター役 ダニエル・ラドクリフ

''生き残った男の子''ハリー・ポッター役に大抜擢され、その後、10年間に渡ってハリー役を演じ、世界的に有名になった、ダニエル・ラドクリフ。
メガネをかけた少年のイメージが強いが、実はメガネ少年ではない。シリーズが始まった当初は可愛らしい容姿が印象的だった。

ダニエルは、1999年にTV映画『デヴィッド・コパーフィールド』で俳優デビューを飾り、2001年に『ハリー・ポッターの賢者の石』の主演に抜擢。シリーズ出演中には、TVドラマ『エキストラ:スターに近づけ!』、映画『ディセンバー・ボーイズ』(2007)、TV映画『マイ・ボーイ・ジャック』(2007)、舞台『エクウス』などで、俳優としてのキャリアを熱心に積んだ。特に『エクウス』では全裸で舞台に立つ体当たりの演技を魅せ、大きな話題を呼んだ。

現在では、20年前からは想像もできないほどに大人へと成長したダニエルは、「ハリポタ」完結後、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(2012)、『キル・ユア・ダーリン』(2013)、『ホーンズ 容疑者と告白の角』(2013)、『ヴィクター・フランケンシュタイン』(2015)といったホラー・サスペンスへの出演を重ねながら、『スイス・アーミー・マン』(2016)、『ガンズ・アキンボ』(2019)、舞台『努力しないで出世する方法』などでコメディの才能も存分に発揮している。近年は『アンダーカバー』(2016)、『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』(2017)、『フライト・リミット』(2018)、『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』(2020)で奥深い演技も披露している。ハリウッドの殿堂入りもすでに果たしており、総資産約127億円…若くして大きな成功を手にしている俳優である。
最新作は、サンドラ・ブロック&チャニング・テイタムらと共演した、アクション・コメディ『ザ・ロストシティ』。

ロン・ウィーズリー役 ルパート・グリント

ハリーの親友で赤毛のロンを演じた、ルパート・グリント。シリーズを追うごとにハリーと対立することはあっても、一番の親友としてハリーを支え続けた。
そんなルパートは俳優になっていなかったら、アイスクリーム屋さんになりたかったとコメントしているほど、可愛らしい性格の持ち主。現在でもその夢は変わっておらず、いつかはアイス屋さんになりたいという夢を持っている。

2001年の『ハリー・ポッターと賢者の石』でデビューを飾ったルパートは、「ハリポタ」卒業後もイギリスを中心に精力的に俳優活動を行っている。
2013年の映画『バレット・オブ・ラヴ』を皮切りに、『ムーン・ウォーカーズ』(2015)、TVドラマ『Sick Note ~診断書で人生復活?!~』、『スナッチ・ザ・シリーズ』、『サーヴァント ターナー家の子守』など、イギリスらしいシニカルな作品に多く出演している。

ハーマイオニー・グレンジャー役 エマ・ワトソン

ハリーの親友でマグル出身の魔女ハーマイオニー役を演じた、エマ・ワトソン。シリーズを追うごとに、‘‘可愛い’’から‘‘綺麗’’に変わっていくハーマイオニーが非常に魅力的であった。

そんなエマは、当初、お遊び感覚でオーディションに参加したという。しかしながら、だんだんと本当に役が欲しくなってしまい、最終的には本気で挑戦することになった。

『ハリー・ポッターと賢者の石』で女優デビューを果たしたエマは、シリーズ出演中の2007年に『バレエ・シューズ』という作品に主演。
「ハリポタ」出演後は、『マリリン 7日間の恋』(2011)、『ウォールフラワー』(2012)、『ブリング・リング』(2013)、『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』(2013)、『ノア 約束の舟』(2014)など、ジャンルにとらわれず、様々な作品に主要キャストとして参加。
また、プライベートではブラウン大学を卒業し、フェミニストとして女性の権利を守る活動にも積極的に参加するなど、影響力の高さも持ち合わせている。
そのほか、Burberryやランコムのモデルとしても知られており、多方面で活躍中。
すでにハーマイオニー役からのイメージ脱却に成功している印象で、2017年公開のディズニー映画『美女と野獣』ベル役でも存在感を示した。最近では『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』での姿も印象深い。

ドラコ・マルフォイ役 トム・フェルトン

金髪オールバックの嫌味なスリザリン寮生ドラコ・マルフォイ役を演じた、トム・フェルトン。悪役的ポジションに位置するキャラクターであったが、性格とは裏腹にかなりの美少年だった。
そんなマルフォイ役を見事に演じたトムは、『ハリー・ポッターと賢者の石』出演前からすでに俳優としてのキャリアをスタートさせていた。
1997年に映画『ボロワーズ 床下の小さな住人たち』でデビューを飾り、その後、いくつかのTVシリーズの端役を経て、マルフォイ役に抜擢された経緯を持つ。

「ハリポタ」出演後は、2011年の『猿の惑星:創世記』を皮切りに、『復活』(2016)、『キングのメッセージ』(2016)、『コードネーム:ストラットン』(2017)などの映画で印象的な演技を披露。
2016年から2017年にかけてはDCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』でも活躍を魅せるなど、海外ドラマファンにもおなじみとなり、まだまだその人気ぶりは健在のようだ。

「ハリー・ポッター」シリーズ完結から、2023年で12年…時の流れは恐ろしいものだ。(文・構成:zash)

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