日帝強制徴用被害者遺族、日本へ連帯のマスク送る
原文はこちら:ニュースミンhttp://www.newsmin.co.kr/news/47024/
強制徴用被害者遺族 イ・ユンジェさん、「苦しむ市民同士の力合わせるべき」
日帝強制徴用被害者遺族が日本にマスクを送ることにした。 日本だけを考えると、怒りと悲しみに胸が痛んできたが、困難にぶつかった日本の市民をそのまま置いて見ることができないからだ。
写真)イ・ユンジェさん、父 故イ・ファソプさん
日帝強制徴用被害者…イ・ファソプさんの娘 イユンジェ(77)さんは、「父親を見たことがない。 母がユンジェさんを妊娠した時、父親はオーストラリア近隣の南洋群島に連れて行かれた。 イ·ファソプさんは19歳で連行され、強制労働させられたが、3年後に死亡した。 父親の消息は一緒に連れて行かれ、生還した知人から聞いた。」
伯父の下で育ったイ・ユンジェさんは、父親の名前を3文字(アボヂ)で呼んだことのない心情がいまだに胸にある。 父親の知人が手渡した葉書と写真は、遅ればせながらの"天分地痛"の気持ちを悟らせた。 父親は、朝にもらうおにぎり一つで、1日を耐えながら強制労働させられたという。
日本政府から謝罪は受けていない。 謝罪どころか、いまだに日本は父に割り当てられた当時の給料5,827円を供託金として据え置き、支給していない。
しかし、イ・ユンジェさんは、日本市民には憤らない。 日本の市民たちも、日帝強制徴用問題を解決することに連帯を惜しまなかった。 日本政府に対する敵対心とは別に、強制徴用被害遺族としてコロナ19に被害を受ける日本市民の心を考えると痛かった。
このためイ・ユンジェさんを含め強制徴用・強制労役被害遺族は日本にマスクを送るために立ち上がった。 遺族らはそれぞれマスクを確保したり、現金を払ったりした。 マスク募集を主導する"日帝被害者共済組合"は、募集規模や伝達する団体をまだ選定していない。
「父は顔も知らない。 お父さんと呼べなかった胸(の痛み)を誰も分からないでしょう。 日本政府だけを思うと、身にしみるほど胸が痛いです。 私たちは被害者ですから、日本市民の被害も理解できます。 私たちの遺族を助ける日本市民が多いです。 これからも足りない人同士が心を開いて助けなければなりません」(イ・ユンジェさん、被害者共済組合副理事長)。
太平洋戦争を準備していた日本は1930年代後半、南洋群島に飛行場を建設するため、海軍軍属として朝鮮人を連れて行った。 日帝強占下強制動員被害真相究明委員会によると、イ・ファソプさんのように連行された朝鮮人は1939年から1941年まで、少なくとも5000人以上にのぼる。 連れて行かれた朝鮮人は、飛行場の建設やサトウキビ栽培などに投入された。 彼らは酷使され、飢えで死んだり、太平洋戦争勃発後は、爆撃で死亡した朝鮮人もいる。
翻訳:Kitamura Megumi
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