ChatGPT:日本政府の借金を、保有する流動資産の売却で返済する(知恵袋-Q)_2306
本投稿では、「Yahoo!知恵袋」に投稿された質問に、答える際に、ChatGPTをどう使えるかを、検証する。
overview
以下の質問に答える。
orientation
ChatGPTの仕組みのベースは、インターネット上にある大量の文章をもとにした、「大規模言語モデル」である。ChatGPTでは、与えられた文章を文脈として、先行する文字を条件として「大規模言語モデル」から、出現確率で、次に来る文字を決定して、文章を生成する。
この「大規模言語モデル」の成り立ちの特性上、ChatGPTの回答は、インターネット上にある一般的な言説を、回答することとなる。
本投稿では、ChatGPTの一般的な言説と、論述する側のオリジナルな言説を、組合せて論述文をどうやって作成できるか、検証する。
以下の手順で、文章を生成する。
1. ChatGPTに、もとの知恵袋の質問に、回答を生成させる。(ChatGPT Answer)
2. 自分で、もとの知恵袋の質問に、自分の論説(Original Arguments) を作成する。
3. ChatGPTに、当該の論説を、要約 summary させる。
4. 項番3のオリジナルな論述と項番1のChatGPTの一般的な言説をもとに、ChatGPTに論述を展開させる。
ChatGPTによる回答 (445文字)
日本政府が流動資産を841兆円持っているという情報は正確ではありません。また、国の借金を完全に返済するためには、流動資産を売るだけで十分ではありません。以下に詳細を説明します。
流動資産は企業や政府の短期的な支払い義務を賄うために保持される現金や現金同等物のことを指します。ただし、政府の流動資産は、予算執行や一般的な経済活動に必要な資金を確保するために保持されています。そのため、すべての流動資産を売却してしまうことは、政府の正常な運営に必要な資金を失うことになります。
さらに、国の借金は単純な金額の問題ではありません。国の借金は、国が長期間にわたって財政赤字を抱えていることや、国債を発行して借金をしていることに起因しています。借金の返済には、財政収入の増加や支出の削減、経済成長の促進など、総合的な財政改革が必要です。
したがって、国の借金問題は単純な資産の売却で解決することはできません。国の財政を健全化するためには、総合的な財政改革と経済政策の実施が必要です。
Original Arguments(2087文字)
以下、自分が展開した回答例
ChatGPTによる上記の要約文 (483文字)
日本政府が負債を持ちながら資産を購入していることについての要約です。
政府の負債は、政府が購入した資産であり、負債が増えると資産も増えることを意味します。企業の会計では資産を減価償却し費用に計上しますが、政府の会計では資産を保有し続けます。
政府は生産活動を行わないため、バラまいたマネーを税収で回収する方法以外にマネーを手に入れる手段はありません。政府が負債を返済する場合は、バラまいたマネーを回収することになります。市中にバラまかれたマネーは日本国内で利用され、流通し、蓄積されます。このマネーの大部分は家計が保有しており、政府が回収する場合は家計から回収することになります。
市中の経済主体が資本を増やすことにインセンティブを持つ資本主義経済では、政府は資本を縮小する施策を想定していません。日本経済では市中のマネーストックが毎年約25兆円膨張し、政府はマネーの量をコントロールする役割を果たしています。これにより、経済が安定します。
政府が流動資産を売却して負債を返済することには意味がなく、資本が膨張するためには負債も増やす必要があります。
Q: 以下の文章をベースに論述ください。
ChatGPT Arguments
日本政府が流動資産を841兆円持っているという情報は正確ではないと述べられています。また、国の借金を完全に返済するためには、流動資産を売るだけでは十分ではないとも指摘されています。
流動資産は企業や政府が短期的な支払い義務を賄うために保持する現金や現金同等物ですが、政府の流動資産は予算執行や一般的な経済活動に必要な資金を確保するために保持されています。したがって、すべての流動資産を売却してしまうことは、政府の正常な運営に必要な資金を失うことになります。
さらに、国の借金は単純な金額の問題ではありません。国の借金は、長期間にわたる財政赤字や国債の発行に起因しています。借金の返済には、財政収入の増加や支出の削減、経済成長の促進など、総合的な財政改革が必要です。
要約では、日本政府が負債を持ちながら資産を購入していることが述べられています。政府の負債は政府が購入した資産であり、負債が増えると資産も増えることを意味します。政府の会計では資産を保有し続けるため、資産を減価償却することはありません。
政府は生産活動を行わないため、マネーを税収で回収する以外にマネーを手に入れる方法はありません。負債を返済する場合は、政府はバラまかれたマネーを回収することになります。このマネーの大部分は家計が保有しており、政府が回収する場合は家計から回収することになります。資本主義経済では、経済主体が資本を増やすことにインセンティブを持つため、政府は資本を縮小する施策を想定していません。日本経済では市中のマネーストックが毎年約25兆円膨張し、政府はマネーの量をコントロールする役割を果たしています。これにより、経済が安定します。
したがって、政府が流動資産を売却して負債を返済することは意味がなく、資本が膨張するためには負債も増やす必要があります。
国の借金問題を解決するためには、単純な資産の売却では十分ではありません。国の財政を健全化するためには、総合的な財政改革と経済政策の実施が必要です。
(865文字)
conclusion
本投稿では、自分のオリジナルな論述文 2000文字程度に、ChatGPTの一般的な回答文をマージして、論述文を作成することを、試みた。
ChatGPTによる回答 (445文字)
Original Arguments (2087文字)
Original ArgumentsのCharGPTによる要約文 (483文字)
最終生成されたArgument(865文字)
自分のオリジナルな論述文は、一般論とは少し違う、尖がった内容でした。これを、ChatGPTの一般論と組合せることで、論調を整理した論述を展開することができるという、可能性を感じた。
生成された論述は、もともと一般論と、尖った内容の一般論と違う論を、無理やり合わせて、切り貼りした感じで、結論へとつなげる展開に、不整合がある文章になった。
論述におけるオリジナル性は、重要で、ChatGPTが書くような一般論を展開しても、論述文としての面白味がない。なので、オリジナル性を如何に整理して、論述を展開するかが、論述文を書く際の意図とも言える。
ただ、その際に、一般論との対比や、一般論とのバランスを意識しないと、トンでもな論述になってします。
今回は、オリジナルな論述を、自分でバサバサな感じでざらっと書いて、その内容を、ChatGPTに推敲してもらい、その推敲した内容と、ChatGPTの一般的回答をあわせて、ChatGPTに論述展開させることで、論述文を作成した。
作られた論述は、要約されているが上に、数字等の情報が欠落しており、曖昧で説得力がない文章と感じる。
一度、要約させて、論述をAbstractして、その後に、Criticalに突っ込みを入れながら、論述を書き直すというのが、うまい使い方かと感じた。
対比させる構成などを、ChatGPTに指定すれば、もっと、良くなると判断した。