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「オンライン宿泊」という可能性
突然ですが、これを読んでくださっているみなさんは「オンライン宿泊」という言葉を聞いたことはありますか?
初めて聞いたという人は、それがどのようなものか想像できますか?
オンラインで宿泊?どういうこと?いや、泊まれんくない??笑
ってなりませんか?なりますよね。僕はなりました。
そんなことして楽しいんかいな。という感じで少し引き気味に様子を伺っていました。
結論からいいますと、
楽しかったです。笑
とても。
今日はそんな「オンライン宿泊」とその可能性について少し書きたいなと思います。
「オンライン宿泊」って?
まず「オンライン宿泊」がどのようなものかということですが、
文字通り、オンライン(Zoom)上でゲストハウスに行って、チェックインして、その宿や宿のある地域の紹介を聞いたり、その日に宿泊(Zoomに参加)している他のゲストさんや宿のスタッフの方と交流するというものです。
ただ難しいのが、ここでどれだけ言葉で説明しても、「オンライン宿泊」の楽しさ、面白さはなかなか伝わらないんじゃないかということですね。
なのでぜひ参加してみてください。
ええ、ぜひとも参加してみてください。(大事なことなので二回言いました)
って言って終わったらこれを書いている意味もないので、もう少し掘っていきましょう。
「オンライン宿泊」のはじまり
この「オンライン宿泊」という言葉が出現したのは4月の頭、和歌山にあるゲストハウス「WhyKumano」さんが〈家にいながらも旅の気分を味わうことができる【仮想宿泊体験】〉として始められました。
WhyKumanoさんのFacebookページ↓
こちらのWhyKumanoさんの「オンライン宿泊」は、連日満床で予約がなかなか取れないほど大人気となっています。
そうして和歌山から始まった「オンライン宿泊」もだんだんと全国の宿に広がりを見せているようです。
追記:FootPrintsさんによってまとめられています↓
wayaでの「オンライン宿泊」
そんな中、Staylinkが運営する札幌のGuesthouse wayaでも「オンライン宿泊」をやってみようということになり、先週5月22日(金)にプレ宿泊体験として参加費無料で「オンライン宿泊」を開催しました。
その際のアナウンス記事はこちら↓
当日は12名(ゲスト8名+スタッフ4名)が集まりwayaで初めての「オンライン宿泊」が開催されました。
時間は2時間で、内容は上にも書きましたが、より詳しく書くと、
・Zoomに集合して挨拶
・waya紹介動画を流す
・チェックイン、wayaの案内
・参加者それぞれ自己紹介(事前に話してもらいたい内容を伝えて用意してもらっている)
・waya周辺、札幌観光案内(画面共有してGoogleマップを使用)
・ラウンジタイム
事前にそれぞれ一枚ずつ用意してもらった思い出の写真を表示して思い出を話してもらう
残り時間はフリートーク(今回は人数が多かったので2グループに分けました)
・消灯
という感じでした。正直2時間じゃ足りない〜ってなります。笑
今回参加してくださったみなさんがいた場所↓
北海道、東京、名古屋、大阪から参加してくださいました!
さらに翌日の朝にチェックアウト動画を見てもらって「オンライン宿泊」完結となります。
そしてこの「オンライン宿泊」の取り組みに関して、先日NHK 北海道にも取り上げられました。
こちらから実際の放送をご覧いただけます↓
放送内で参加者の方からの声も聞けます。
実際にゲストハウス内で行われる人と人との交流(スタッフとゲスト、ゲストとゲスト)を、オンライン上で行うイメージですね。
ローカルの方も呼んで、その土地の話とかおすすめを聞いたりしてもゲストハウスらしさが出ますね。
参加してみて思いましたが「オンライン宿泊」にはまだまだいろいろな可能性が潜んでいるなと感じました。
「オンライン宿泊」の可能性とこれから
ここまで「オンライン宿泊」というものについて書いてきましたが、これからそれがどうなっていくのか、ということを最後にまとめてみようと思います。
・オンラインだけで完結する?
上のNHK 北海道ニュースの後半の場面で、
木村「あまりにオンライン宿泊がうまくいきすぎると、オンラインでいいじゃんみたいな話も出始めるのかな?それってどうなのかな?」
柴田「やってみた結果絶対起きないと思う。会いたくなるんだよねめちゃくちゃ。前回参加したメンバーとか全員メッセージグループ作って”会いましょうね!”って」
というやりとりがあります。
「オンライン宿泊」に参加してそれで満足してしまうのでは、という話ですが、実際に参加してみて僕もりょうへいさん(柴田)に賛成です。
実際に”会いたい”ってなるんですよね。
映画の予告編を見て、なにこれめっちゃおもろそうやん、公開が待ち遠しい!みたいな?
オンラインにはオンラインの良さがもちろんあるんですよ。場所にとらわれないとか。
でもオンラインでは埋められないオフラインの良さも間違いなくあって、「オンライン宿泊」は実際の宿泊の予告編みたいな存在なんじゃないかと思うんです。
りょうへいさんが「未来に会う約束」という表現をしていた記憶がありますが、そういうことです。
オンラインで完結ではなく、オンラインの先のオフラインこそが本質なのではないでしょうか?
・「オンライン宿泊」を海外の人にも
こちらもNHK 北海道ニュースの中でりょうへいさんが話していましたが、
海外からも「オンライン宿泊」に参加してもらって、将来の旅先に札幌、北海道、日本を選んでもらえたら嬉しいですよね。
オンラインだからこそできる「未来に会う約束」です。
・実際に旅ができるようになったら「オンライン宿泊」はなくなるか?
「オンライン宿泊」というものが出てきたのは、実際に旅をすることが困難になったためですが、じゃあ逆に今後旅ができるようになったとして「オンライン宿泊」の役目はなくなるのでしょうか?
これもりょうへいさんたちと話していたことなのですが、僕たちは「オンライン宿泊」をなくす必要はないんじゃないかと考えています。
実際の宿泊と「オンライン宿泊」は両立するということです。
なんでかというと、実際に北海道や日本まで来ることが難しい人や、いますぐには行けないけどいつか行きたいと思っている人は必ずいると思うからです。
体が不自由だったり、何らかの理由で遠出できない方
結婚して旅行に行かなくなった方
ペットがいて旅行に行くのが難しい方
そういった人たちにとって「オンライン宿泊」は一つの有意義な体験となると考えています。
毎日じゃなくても、毎週か、隔週か、月一かわかりませんが、「オンライン宿泊」はずっと続けていきたいねと話しています。
・実際の宿泊に先立って「オンライン宿泊」でゲストと交流する?
では実際に宿泊に来れる(宿泊予約を取った)人には「オンライン宿泊」は必要ないでしょうか?
これはStaylink経営陣3人のFacebookライブ配信の中で(たしか)木村さんがぽろっと言っていた(気がする)ことなのですが、
「実際に宿泊する前に「オンライン宿泊」で顔合わせしといたら面白くない?」
という一言。
それめっちゃ楽しそう笑、って僕は思いました。
これから先は僕の妄想ですが、例えば、6月第一週に宿泊予定のゲストさんたちに事前に行う宿泊予定者だけの「オンライン宿泊」の案内を送って、
実際の宿泊に先立って、宿の案内や町の案内、ゲスト同士の交流(同じ日に泊まるかはわからないですが)を行う。
そうすれば、こちらは旅程の提案やおすすめのお店などを事前にゲストに伝えることができますし、ゲスト同士ももしかしたら当日宿で会えるかもしれないし、泊まる日が被っていれば一緒にご飯に行ったりとか、宿での交流もすんなりできるんじゃないかな、とか。
あくまで妄想ですが。
なんか”最初のはじめまして”がすでに終わっているというだけで実際に会うときのハードルがめっちゃ下がる気がします。
なんか他にもいろいろ面白いことができそうな気がしません?笑
「〇〇さん☆☆が好きなんですね!じゃあ〇〇さんが来る日はこんなイベントしましょうか!」とか?
・「オンライン宿泊」に付加価値をつける
これもりょうへいさんが話していたことですが、
札幌のお菓子屋さんのお菓子とか、ロースターのコーヒー豆とか、その土地の物をお土産つきのプランもできるよねという話。
通常の参加費は1,000円ですが、プラスαのおみやつき宿泊プランとか、他にも付加価値を付けたプランを作ってみたら面白そうですよね。
・地域を巻き込んだ「オンライン観光」
これもりょうへいさんがチラッと言っていたことに僕が肉付けした物なのであくまで妄想の域は出ませんが、
例えば、町の紹介をGoogleマップで終わらせずに、実際に町の中を動き回りながら紹介してみる。
さっきの章の最後で言った「ローカルの方も呼んで、その土地の話とかおすすめを聞いたりしてもゲストハウスらしさが出ますね」という部分、
他のゲストさんと同様に画面上にローカルのゲストを呼ぶ形でももちろんいいと思うのですが、
宿側のカメラが実際にその人のところに行くなんてのも可能ですよね。
そこが居酒屋だったり、カフェだったり、市場だったり、雑貨屋だったり、よりリアルな”町”をお見せできるんじゃないかなとか。
その場でそのお店の商品が買えるとか。
「オンライン宿泊」を超えた「オンライン観光」みたいなイメージですね。
・「オンライン宿泊」のグループ利用・プライベート利用の需要もあるのではないか?
これは僕がふと思ったことなのですが、「オンライン宿泊」に参加する人って基本的にひとりで参加(一人旅)しませんか?
でも実際はカップルだったり家族だったり友達同士だったり、グループでの旅行もするじゃないですか。
「オンライン宿泊」でもグループ旅行ができたらいいんじゃないか?、と思ったんですよね。
そろそろ普通のオンライン飲み会も飽きたなとか、カップルで毎日電話してるけどちょっと変化球なことできたらいいなとか。
そもそも住んでいるところが離れていて一緒に旅行もなかなか行けない人たちに、「オンライン宿泊」でいつものオンラインでの繋がりにアクセントを付けませんか?みたいな。
宿のスタッフとそのグループのみの「オンライン宿泊」だったら他のゲストとの交流とかはちょっとみたいな人でも利用しやすいと思いますし、前半はスタッフと一緒にお話しして、後半はスタッフが抜けることもできますし。
その後に、次に旅行いく時は北海道に行こうか、みたいになったら嬉しいですよね。
っていう妄想をしています。
そしてこれは完全に蛇足ですが、今日のお昼頃のしょうこさんとすみたさんのインスタライブを聞いていて、なぜ人は移動するのかという話題が面白かったのでシェアします。
・これからも人間は旅をするのか?
なぜ人はわざわざストレスの高い移動するのかというと、リスクを分散することで絶滅を逃れるためという生物の本能なんじゃないかという話をゆるいインスタライブで真面目に語ってしまった・・・ https://t.co/dgw4yAl0uE
— すみた たかひろ (@sumita_takahiro) May 30, 2020
定住って絶滅リスクが大きいため、進化的に移動するヒト個体が生存してきたのでは?(だから移動が本能レベルで快楽)という説を @sumita_takahiro がさっき提唱してた、、、タイムリ〜
— 龍崎翔子 / HOTEL SHE, (@shokoryuzaki) May 30, 2020
幸せの鍵は新しい場所!人の脳は「移動」を快楽と捉えていた | ナゾロジー https://t.co/0GfUKP10H6
旅ってほとんど移動とかホテルにいる時間とかだよね、みたいな話からなんでそれでも人は移動するのか(旅するのか)という話題。
これが本当なら、きっと人は旅をやめることはないでしょうね。
OTARU TAP ROOMでも「オンライン宿泊」を始めます
Guesthouse wayaの「オンライン宿泊」は6月から本格的に開催していく予定です。
そして、僕がいる小樽のOTARU TAP ROOMでも「オンライン宿泊」を始めていこうと考えているところです。
小樽の紹介したいところがいっぱいありすぎて...
また詳細が決まりましたらお知らせいたします!
みなさんと小樽でお会いできる日を楽しみにしています(^^)
追記:OTARU TAP ROOMでも「オンライン宿泊」をはじめます!
まずは初回、6月19日(金)19:30〜21:30でプレ宿泊体験を無料で行います。
先着12名までとなっておりますので、ご希望の方は件名に「〇〇(名前)、オンライン宿泊希望」と書いていただき、 “otaru.tap.room@gmail.com”までご連絡ください。
参加される方は、SNS(FB, twitter,IG)やnoteなどに感想を書いていただくことをお願いさせていただきます。文字数などはございません。写真をSNSで公開させていただきますので、顔を写されたくない方は事前にお知らせください。
みなさんのご宿泊、お待ちしております!
アイキャッチ画像:Guesthouse waya 2017.8.14.
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![Hiroki Kobayashi](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91598670/profile_e6b16f9752fdb9a1d31f445a14c07450.png?width=600&crop=1:1,smart)