今の事しか書かないで
なんとか書いて残しておこうと思いつつ、ずいぶん時間が。
7月の磔磔に続いて、10/18に会社休んで戸川さんのライブに行ってきた。行く度に書いているような気もしなくもないが、なんとヤマちゃんにギターが代わってから5年の間に3回しか行っていないという失態。
失態というと自分が悪いんすけど、BERAちゃんが事故って長い長いツアーに出てしまい、そこから「なんとなく」気が進まず去年まで行かずじまい。お別れ会とかそういうのには行ったけれど。「うそでしたー」って出てきそうと思ったままだった。
今回、コンスタントにポンポンと、迷いながらも足が向いたのは、オーケンが「今のことしか書かないで」というエッセイでBERAちゃんについて書いたからだ。それを読んで、オーケンもBERAちゃんの置き場所が見つかったのかな、なんて思って、置き場所持たずにきてしまった事をちょっと後悔したのだった。ちゃんとしよう、と謎の本能が働いたのだ。
あと、ひと推ししてくださった方がいて誰とは書けないけれど、そのおかげで行けた。どうもありがとう。
BERAちゃんの事は筋少よりも、むしろソフトバレエというバンドでサポートをしていた話からがわたし向きだった。本人もニヨニヨしながらその話を聞いていた。
私とBERAちゃんやその周りのお客さんたちはよく、戸川バンド終演後にロフトでオムライスを食べながらデロデロになって飲んでたのだ。ちゃんと書いておくが健全な演者と客である。
戸川バンドは私が見に行った頃はデニスがギターを弾いていて、デニスともよく飲んでいたのだが(健全な演者と客)、離婚だかなんだかで意を決して長野にスキー小屋を建てるなどという本当によく分からない理由で辞めていった。その後任が、慎ちゃんの紹介でBERAちゃんだった。ある日ライブに行ったらBERAちゃんになっていた。んーそういうもんかぁと思った。
BERAちゃんのギターはデニスがイロモノだったのに対して直球勝負で、でも結構あとから聞くと「探りながら」だったという。
はは…前任者より良いなんて最初から思ってしまって、良くないな〜って反省したのも覚えてる。
デニスでパッとしなかった曲がパッとしていくのがとても良かった。本当にごめん、デニス。これが上手いというやつか、と思った。アルバムでいうところの「HYS」あたりが特に良くなった。
バンドもなんとなく「戸川純だから」長々と細々とやっていた感じから「戸川さんというかヤプーズ」を超えていく感じに盛り上がりがあったり、山口に隠居したメリィさんを引っ張り出すのが大変そうだった。
私はまったくの素人だしで、感想と定点観測だけなのでなんともなんだが、練習はプロでも大事なんだねぇとBERAちゃん加入後のライブはひしひしと感じた。CDよりライブが良い事が増えて行ったのもBERAちゃん加入後。
戸川さんも歌に勢いがついていくのが分かったし、本数も増えたり対バンも増えたり、とにかく機会が増えて楽しかった(客)。
戸川さんが調子良いとみんなハッピーみたいな雰囲気と気力を支えていたのはBERAちゃんなんだと、この時はぜんぜん知らなかったように思う。
やっぱいまだに「終わったらBERAちゃんと乾杯したいなー」って思うし、今日はあの曲のこのあたりが良かった、とかそんな話をしたいなと思ってしまう。
BERAちゃんの機材やら何やらほとんどを引き継いだヤマちゃんが弾いているの、まだまだ慣れないけれど、でもすんごい上手いんだよね。そこにBERAちゃんリスペクトも不動であって。
今も戸川バンドが加速する音で鳴っているのはバンドが良い雰囲気の状態で音を出せている証拠だと思う。BERAちゃん加入後、周りの人間関係が安泰になっていったから(と思う)。
そういうのは、やっぱBERAちゃんが持って入ってきたんだな〜って思うな。
悲しいかなヤマちゃんの存在でBERAちゃん不在を、脳がまだまだ置き換える。そのぐらいよく鳴らしていた事だけが、目の前にボーンとある。
ライブ前にヤマちゃんとコンビニで遭遇してしまい、ああ、なんかこれはアレだなBERAちゃんだなって思っていたら、中原さんにメリィさんにバタバタ。
参ったなぁと思ってたら本編で戸川さんもBERAちゃんの話。きっと会場で咽び泣きしてたの自分だけでしょう、バンギャあるある幸せな思い込み。そのあと、BERAちゃんの1番お気に入りの赤い花の満開の下。
私だいぶBERAちゃんのステージとか雰囲気、好きだったんだなぁと、やっとそんな事思ったり。
「やっぱ、そうだろおお〜〜〜〜」って言うのかしら。
とりあえず今のことだけ書いておこ。