映画「破墓/パミョ」の感想
ーー仮説をたて実行、軌道修正して対処する。
プロの仕事、格好良いですね。
サスペンス・スリラー。
基本、怖いものは苦手だけど解決策を知りたくて…
怖いもの見たさでついつい観に行っちゃいます。
なので半目で耳をいつでも塞げられる状態で劇場にいる私。
なかなかシュールです。
周りはみんな堂々とくつろいで観れてるのが格好良い。
お祓いを行なう巫堂(ムーダン)・ファリム【キム・ゴウンさん】と
その弟子で祈祷を捧げる巫堂・ボンギル【イ・ドヒョンさん】。
このお二人の俳優さんきっかけで
「破墓」を知りました。
儀式の時の踊りや歌が凄かったです。トランス状態。
姉と弟のようで先生と弟子の関係性も良きで好きです。
墓地を見る風水師・サンドク【チェ・ミンシクさん】と
改葬を仕切る葬儀師・ヨングン【ユ・ヘジンさん】の
会話もおじさん達のやさぐれ気味の会話や
ちょっとお茶目な可愛い会話もあって楽しい。
先祖のお墓との関わりや風水、葬儀の儀式、
色々興味のある内容が楽しかったです。
巫堂、風水師、葬儀師。
それぞれのプロの仕事が格好良い。
今回の恐ろしい存在と対峙した時に
「チクショウ」って悪態つきながらも
対処する姿が格好良い。
これまでにない意気のいい鬼火が見れます。
すごい過去一、元気でした。
火車並みの機動力。
興味深いのは。
家という存在。
古今東西、悪いものは家の中にいる人間が招き入れないと入れない。
ここの考え方が興味深いですね。
家が一種の結界になっている。
だから悪きものはあの手この手と
家の中の人間を騙して家の中に入ろうとする。
でもこの家という結界の中でのみ恐ろしいこと起きたら…
安心していた結界が反対に閉じ込められる空間になってしまう絶望。
人間の安心の心理をついた恐怖…!
エンドレスで怖い作品作れちゃいますね。
後、身代わりも当たり前のように成り立つのも面白い。
そして塩って凄い。