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不倫④:警察 留置所 弁護士 裁判所 ぜんぶ盛り盛りDVモラハラ男〜その壱〜
4人の男性と不倫をしまして、4人めの元配偶者は私を相手に不倫裁判を起しました。裁判の内容や何がどうなったのか、これから詳しく綴っていきますが、その前に私の不倫遍歴を大公開しています。
1〜3回めについてはこちらをご参照ください。
不倫①:妻子持ちでありながら実際に離婚した男
→妻子持ちの男性と不倫をして、彼は当時の奥さんと離婚をした...という話です。
不倫②:「結婚したことない」と嘘をついた男
→そのままです。最終的に弁護士さんに解決を依頼することとなりました。
不倫③「嫁が壁に頭を...」説得ゼロのロマンス男
→それほど好きでもない人とむしゃくしゃして不倫をしました。猛省...これだけじゃないけれど。
※不倫は第三者に裁かれる可能性があり、する・続けるは自己責任。相手は大体変わりませんし、有事の際には何もしません。口約束はあってないようなもの。「離婚して私と結婚してくれた」「慰謝料を払ってくれた」「彼は特別」など例外は確かにこの世にありますが、例外は例外です。
それではここから本題へ。
日本に来たきっかけは“失恋”
マッチングアプリで知り合った彼は、前回の不倫男と同様でヨーロッパ出身。日本に来た理由は「失恋」とのこと。悪い意味で情熱的だと思った。冗談かな、とも。
確かに失恋は苦しい。1週間でケロッとする人もいれば、数年引きずる人、命を絶つ人もいる。私だって何度も人との別れを経験しているから失恋が辛いのはわかるけれど、それが理由で国境を渡ってきちゃうっていささか恋愛に熱心なタイプなのだなと感じた。
これは私の悪い癖なのだが、違和感やザワつくポイントを無理やりポジティブに変換したり、見てみぬふりを決め込んだりする。その結果、後々「あの違和感は無視するべきじゃなかった」と後悔することがある。それぞれの不倫に関しても違和感ポイントはあった。それらについての考察はまた別の機会にて。
彼と初めて食事に行った後、ノリと勢いでホテルへ行って一晩一緒に過ごした。彼はよく喋る。会話が止まらなくて楽しかった。
翌朝は平日で、彼は仕事のために私より早く出て行った。ホテル代は支払い済みの上で朝食用の私のカフェ代を残して。
会ってその日にヤッてしまった。「長くは続かないかな」。楽しい思い出としてサヨナラだろうと思った。
しかし彼からよく連絡が来るようになった。
「昨日はすごく楽しかった!また会いたい。いつ会える?」
予想外だったからうれしくて、確か1週間以内に再び会った。
彼は料理が得意だから作ってあげると、普段使っている調味料を私の家に持ち込んだ。日本ではなかなか手に入れられないという、彼の国のデザートも調達してきてくれた。
私が翌日も食べられるように余分に作ってくれた。その晩、彼は私の家に泊まった。
「僕は君と出会って『やっと運命の人に出会えた!』って思った。すごくうれしい!」と言われて悪い気はしなかった。
私は出会う人はみんな運命の人だと思っている。家族、友人、恋人、仕事仲間、ただ道ですれ違う人、たまたま同じ空間に居合わせる人...縁が強い弱いはあるけれど、みんな運命の人。だから“たった一人の運命の人”っていう概念は私にはないけれど、人から好意を向けられたらやっぱりうれしい。
彼は「できれば毎日会いたいけれど、君も僕も忙しいよね。でもできるだけ会いたい。2週間会えなかったら忘れてしまうから!」独特な言葉選びがユニークで、一緒にいて飽きないだろう。
保険証見せて
この頃の私は「もう金輪際、不倫はしたくない」と思っていた。
会い始めて1ヶ月も経たぬ間に彼は週2〜3日、私の家に泊まりにくるようになった。彼の仕事は私の家を起点とした方が都合がよかった。あまりに自由で家事全般にも慣れていて既婚者の雰囲気はない。彼の家には近々行くことになるだろう。
しかしながら、彼が既婚者ではないと信じ切っていたわけではない。私には彼に対する警戒心があった。こういうとき、人って敏感になる。(勘違いも含む)彼氏やご主人が浮気している!って思うと、浮気の事実の有無に関係なくすべての行動をそこに紐づけようとしてしまう感じ。
私が疑問を抱いたのは彼の在留資格について。彼は外国人だから日本に長く滞在して仕事をするためには、それに合う在留資格を取得しているはず。彼の職歴を聞くと業種がバラエティに富んでいた。在留資格変更をすれば可能だけど、資格を変更せずに同じ業種内で転職する人が多いような気もする。外国人のビザに関する仕事をしたことがあったので、在留資格に関して多少の知識があった。
自分でいくら考えてもわからないことは素直に聞くべし。
「在留カードみせて♪」と言ってみた。
運転免許証の顔ってヤバいよね見せて見せてー、みたいなノリで。もちろんなんかの折に自然に。
すると彼は「持っていない」と答えた。
そんなわけがない。在留カード不携帯は法律違反で罰金または逮捕のはず。
このとき「この人は既婚者かもしれない」と思った。あくまでまだ可能性のひとつだけど、「日本人の配偶者等」いわゆる配偶者ビザを持っている場合、その外国人は業種を問わず色々な仕事ができる。(※いろんなパターンがあるので詳しくはご自身でお調べください)
そのときついスルッと「保険証見せて」と言ってしまった。外国人が日本人と結婚している場合、世帯主が日本人である場合が多い。
彼は「イヤだ」と言って、めちゃくちゃ不機嫌になった。
それは...そうだよね。デートしていい感じだと思っていた相手から急に「保険証出して」って言われたら「役所かよ!」ってなる。疑われていると気分を害するのは当然だ。私の聞き方がよくなかった。
けれど、彼はおそらく既婚者だろうと思った。
私の詰め方は褒められたものではないけれど、彼が焦ってうろたえているのいるのはモロわかりだった。あぁ...また既婚者を引き当ててしまった。それにしても、なぜ彼はこんなに自由気ままに私の家に泊まりに来れるのだ?別居してる?嫁が入院してる?実家に帰っている?嫁が海外に住んでいる?
たくさんの?が頭の中に浮かんだ。「私の何が、既婚者を引き寄せちゃっているんだろう?」も。
彼は翌朝とても早く家を出て行った。あまり会話もしなかったと思う。今思うと大袈裟だけど、当時は本当に落ち込んだ。「はぁ...また既婚者か...」。自分の不運が悲しかった。やっぱり私は幸せになれないのかもしれない。付き合ったら絶対結婚してほしいわけじゃない。離婚を何回してても気にしない。既婚者とは関わりたくないだけ。ある程度年齢を重ねると、自分と同世代で「現在シングル」って人と出会うのはこんなに難しいんだろうか、って。
彼からはもう連絡はないだろう。既婚者だったらもう関わりたくない。でも私の聞き方が悪かっただけで他に何か事情があるとしたら?この時点で、彼が既婚だと決定したわけじゃない。
ぐるぐる考えているうちに彼から連絡がきた。
「この前は不機嫌になってごめん。ちゃんと説明したい」と。
迷ったけれど「もう結構です」と突っぱねるには早い気がした。一度話を聞いてから判断すしても遅くない、と。
その数日の間に彼は私の家にやってきて説明してくれた。
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