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副業がもたらす縁と線

2022年2月、人生2度目の転職をしました。
しかも前職は副業で引き続き参画という、本業をシフトする形で。

こんな形で2度目の転職を決めたのには、副業が大きく関わっています。
副業・複業が謳われるようになって久しいですが、やったからこそ得られた経験や縁があったので、備忘録として書き残しておこうと思います。

ひとつの会社しか知らないという不安

私は一応UI/UXデザイナーという肩書きで、デザイナー歴はもうすぐ14年目に突入しようというところです。
新卒で入った大手IT企業にはかれこれ12年勤めていました。
変化が激しい会社でしたが居心地もよく、古参と呼ばれる頃には何が起ころうが動じず動けるようになっていました。
こんな時は誰にどういう相談をすれば良いのかも分かるし、大体どこの部署にも必ず1人は気の置けない人がいるから話も聞きに行きやすい。
仕事はやりやすい反面、「もしいまこの会社を辞めたら、私は他でも通用するのだろうか」という漠然とした不安がありました。

とはいえ元々知人からの依頼でロゴやサイトなどを片手間に作るようなことはあったので、週末の時間を使って刺激と信用貯金を貯めて行ければ…という感じで、週末フリーランサーをゆるゆると続けていました。
https://memomarco.studio.site

初めての転職と副業

大手IT企業にいた頃、マネジメントに片足を突っ込んでいた時期があります。
その頃は自分で手を動かすことはほぼなく、いかに良いチームを作っていくかが私の役目。
メンバーにも恵まれ、やりがいのある楽しい仕事でしたが、同時にいちプレイヤーとしての現場経験が詰めなくなるのでは、いつか浦島状態になるのでは…という、キャリアに対する漠然とした不安もありました。

とはいえプロダクトの現場にコミットするとなると、副業やプレイングマネージャーではどこかで自身のリソースの線を引いてしまいがちです。
プロダクトにフルコミットできないことが歯痒くなってしまい、だんだんと転職を考えるようになりました。

拠点を地元金沢に移していたので、フルリモート前提の転職という条件でかなり制限もありましたが、奇しくもコロナ禍の影響でフルリモートOKの会社も増えており、大手から少人数のベンチャーへ初めての転職を果たします。

何もかもが整っていた大手との違いでカルチャーショックを受ける反面、関われる範囲が広い、意思決定が早いなど、正直めちゃくちゃ楽しかったです。
自由度の高いベンチャーの方が肌に合ってたんだなと今も実感しています。

ただやはりいつどうなるか、は大手にいた頃と比べて不安が残ります。
いつ会社が解散したとしてもすぐにどこかに入れる、もしくはフリーランスとして食いつなげるだけの縁と実績を準備しておく必要があるなと思い始めました。

スカウトを貰ったら、とりあえず副業から

ありがたいことにベンチャーへの転職後も、スカウトは定期的にいただいていました。
ただ初めての転職で実感したのは、業務内容以上に相性・カルチャーマッチがめちゃめちゃ大事だということ。
運よくメンバーに恵まれたものの、知っている人が誰もいない会社に飛び込んで一から関係を作っていくというのは、中々にしんどいものです。

会社やサービスそのものに興味はあっても、一緒に働くメンバーと合うかどうかはぶっちゃけ一緒に仕事しないと分かりません。お互いに。

転職にも付き合う前のお友達期間のようなものが欲しいと思い、興味のあるスカウトをいただいたら「まずはお互いにお試しで、副業参加できないか?」ということを必ず聞くようにしていました。

本業と副業をスイッチするという選択肢

そうして副業から始まった今の会社に参画して1ヶ月が経った頃、面談で「正式にジョインしないか」とお話をいただきました。
すごく魅力的な会社でした。元々関わりたかった領域のサービスでもあり、メンバーにも恵まれ、これからのキャリアで積んでいきたいものが詰まっている会社でした。

とはいえ当時所属していた会社で関わっていたプロダクトのデザイナーは私1人。
プロジェクトも控えており、このタイミングで抜けたらどうなるんだ、まだ何もやりたいことやりきれてないぞ…などなど、めちゃくちゃ悩みました。
そして最終的に私が出した答えは、「どっちもやる」です。

正式ジョインする意思を固め、当時所属していた会社には「正社員から業務委託扱いにしてもらえないか」と打診しました。
チームをはじめ各所と話を重ね、「退職はするが、業務委託の副業メンバーとして引き続き参画」という形で本業をシフトすることに。
業務委託へと契約が切り替わった初日、人事の方から「契約形態は変わりますが、私たちの関係は何も変わりません」と言っていただけたことも、すごくありがたかったです。

現職には元々副業として入っていましたし、どちらの会社もフルリモートなので、今のところはそこまで負担にはなっていません。
むしろ複数の現場を掛け持ちすることで、日々新しい刺激や発見と出会えています。

副業で縁を増やすということ

フルリモート、フレックスなどの制度を取り入れる企業が増え、最近では「とりあえず副業から」のハードルが下がってきたように思えます。
実際にいただくスカウトの文面でも、企業側から「まずは副業からでも」というような言葉をよく目にするようになりました。

いただいたひとつひとつの縁を大事にしながら、これからも縁と線とを伸ばしていくような働き方をしていければ。
自分のキャリアと人生を作るのは自分自身ですし、楽しくいろんなことを経験して、これからもすくすくと成長していきたいです。

最後に

私が今本業・副業で働いている会社では、どちらも新しいメンバーを絶賛募集中です!
もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひチェックしてみてください。

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