エンタメを止めるな!
昨日の「SWITCHインタビュー 達人達」ではSHOWROOM代表前田裕二さんと映画監督上田慎一郎さんの対談が放送されました。
それぞれのコロナ禍での仕事の行い方や今につながる原点とも言える過去のお話し、未来のエンタメについてなど、非常に盛り沢山な内容でした。
どの部分を切り取っても語れるぐらい心が踊る1時間だったのですが、お二人のパートから印象的な言葉を一つずつピックアップしてご紹介したいと思います。
まずは上田監督のパート。
台本を書いて、リハをして、現場まではめちゃくちゃフィクションを重ねる。
そして現場でドキュメントを撮ろうとする。
瀬戸際のチャレンジを置いておくと、みんないっぱいいっぱいになって、ほつれが自然と出てくる。
「これが映画だ」と思う。
撮影していると、いろんな奇跡が重なって二度と撮れないな、と感じるショットがある。
つまりフィクションを撮ってるけど、レールから外れた部分を生かしていくドキュメントだ、と。
台本があっても、現場に入るとドキュメントになるという言葉に「なるほど…!」と衝撃が走りました。
テイクごとに間合いや役者さんの表情などに微妙に違いがあり、数々のドキュメントが垣間見える瞬間が繋がれているから映画にリアリティを感じて心を動かされるんだろうなぁ、と思います。
どれぐらいレールを守りつつ、且つレールから外れるかを体現するかが役者さんの個性なのかもしれないです。
それを引き出したり、じっと待ったりする監督の恐ろしさも感じます…!
過去のエピソードから伝わってくる予定調和を嫌う上田監督らしさを感じられるこだわりでした。
話し口がとても穏やかで丁寧だからこそ、貪欲さに驚くというギャップもありますよね。
この放送で一気に上田監督のファンになってしまいました!
続いて後半、前田さんパート。
「”クリエイティブはタダじゃない”をムーブメントにしたい」
自粛モードに入り、ライブが中止になってしまったアーティストは数えきれません。
前田さんは「パフォーマンスの場を失ったアーティストが収益化できる場所の提供はできないか?」をすぐさま考えたそうです。
そしてすぐに作ったのがSHOWROOMの有料配信サービス。
手数料をSHOWROOM側が負担し、リスナーが課金した金額がそのままアーティストの収入になる仕組みです。
私もYouTubeやインスタグラムで好きなアーティストのライブ配信を見る機会が何度かありました。
しかしそれらは無料で、「こんなに豪華なのになんでお金を払えるシステムがないんだろう…」と強く感じていたので、早い段階でSHOWROOMが有料配信サービスを提供したのを知ってとても嬉しく思っていました。
無料で見れるのは手軽ですが、どうしても「前のめりで応援している」という感覚を持ちづらいです。
チケットを買ったり、グッズを買うこと、聴く時の緊張感も含めてライブの楽しさだと思っているので。
著名なアーティストと、ライブハウスなどで活動するアーティストとでは課題が同じではないかもしれないですが、どうかコロナ禍でも新しい形で収益化できる場を持って欲しいと思っています。
「プロのコンテンツ発信がネットの場にできたら、憧れの場を再現できる」という前田さんの野望についても聞けたので、今後の展開にわくわくしています!
映画もアーティストの活動も、アナログvsデジタルではなく、融合して双方が何倍にも盛り上がる未来が待っていたら嬉しいなぁと、お二人が話す姿が頼もしかったです。
番組をご覧になったみなさんはどの部分に心を動かされましたか?
私もまだまだ話し足りないので、ぜひ感想を共有し合いましょう!
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