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私の昔話と、気持ちを救ってくれた音楽のお話し

非常に個人的な話から始まってしまいますが、8月1日は私の父の命日でした。

亡くなったのが2010年なのでもう10年。

そんな日に書いたメモを紹介しようと思うのですが、お時間ある方は私の昔話にお付き合いいただけたら嬉しいです。(長いです)


我が家は少し特殊な距離感で、私と父は超ドライな親子関係でした。

ザ・亭主関白。主張など聞かない。頭ごなしにダメなものはダメ。やることなすこと否定。余計なことに首突っ込むなと言われる。

…みたいな父だったので、怒られる兄たちを見て、末っ子の私は見事に空気を読みまくって怒られない術を完璧に身につけることになりました。


そんな父が突然「ゴールデンレトリバーが買いたい」と言い出したのが11年ぐらい前。

普段はとんでもなく腰が重いくせに、この時はなぜか行動的でした。

きちんとしたブリーダーさんを調べて、探して、2009年秋ごろに生まれたてのゴールデンレトリバーが我が家に来ることになりました。

自分で飼う、と言い出したのに結局世話はすべて母が行っていたのですが…(笑)。


ゴールデンレトリバーの成長はめちゃくちゃ早い。

手のひらサイズで生まれたのに、2ヶ月もすれば子犬とは呼べなくなり、力強くなり、やんちゃで、あっという間にイメージ通りの大型犬のサイズまで成長しました。

お利口になる前に有り余る力で暴れるから、意思疎通できるまでにめっちゃくちゃ時間かかった…!


そんな風に新しい家族が我が家になじみつつある途中で、父の病気が発覚。

病気が分かってから2ヶ月で亡くなりました。


悲しいけれど、犬の世話をするということで否が応でも日常のリズムを取り戻したことを覚えています。

朝と夜に1時間ずつ散歩をする習慣があり、それが母の活力につながっていました。

元々いた実家から数年前に引っ越さなければいけなくなった時も、大前提が「大型犬が飼える家」!最優先は母の相棒であるゴールデンレトリバーです。

ペット可でも大型犬になると一気に条件が厳しくなり、家探しは難航。

でも結局、とっても素敵な家と巡り合うことができました。


家の近くには大きな公園もあり、散歩コースは選びたい放題。

以前の家は23区のど真ん中だったこともあり、母も愛犬も毎日楽しそうにお散歩をしてました。

ゴールデンレトリバーは目立つので、引っ越して早々に近所で有名になり、同じように犬を飼っている近所の方と立ち話ができるようになるのも早かったです。

初めてのひとりでの引越し、ましてや犬を連れての新生活は不安かと思って実家に戻ったものの、そんな心配いらなかったなぁと感じるぐらいでした。

広くない家ですが、ゴールデンレトリバーが1匹いると存在感がものすごいんです。私が体育座りしたら同じぐらいの目線…!

自由で、穏やかで、日々の癒しの存在でした。ムカつく瞬間も多かったけど(笑)。


そんなゴールデンレトリバーも、ある日突然亡くなってしまいました。

ここ2日間ぐらい体調悪そうだなぁと感じていて、病院で処置をしてもらい、帰宅。

それでも翌朝も辛そうだったので再び病院に連れて行きました。

母が朝預けて、仕事が終わったら迎えにいこうとしたら…昼ごろに亡くなったと連絡がありました。

原因は不明です。数値が悪い箇所があったものの、直接的な原因はわかりませんでした。

数日前まで元気に走り回ってのに。

母の支えだったのに。

まだ6歳なのに。

普通に眠ってるみたいなのに。


今度は日常を取り戻す術がなくて、本当に、本当に落ち込みました。
この先どうやって気持ちを保てばいいのか分からなくなり不安に襲われました。


そんな時にずっと聴いていたのがBUMP OF CHICKENの「宝石になった日」という曲です。
もともと大好きなアーティストですが、この曲は別格。

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※BUMP OF CHICKENが曲の解説をしているわけではないので、あくまでも私なりの解釈です!!!※


この曲のおかげで気持ちを我慢せずに、悲しむだけ悲しむことができました。

父の時は「しっかりしなきゃ」と思う気持ちや、「最後まで腹を割って話せなかった」という後悔もあり、きちんと悲しむことができなかった。

なので、この曲を受け止められるようになってようやく悲しむことができた気がします。

同時に「忘れるわけない」と思うこともできました。

様々な思い・思い出・感謝の気持ち・その人の存在すべてが宝石となって自分のお守りになったらいいな、と思います。

愛犬のおかげで再び母と暮らすことができたし、今の家がお気に入りです。
母も私もそれぞれ干渉し合わず自由に暮らしてます。
父がいる時と比べたら、母がどれだけ生き生きしてるか…!というと怒られそうですけど。

"忘れないから 笑っていける"って本当に素敵なフレーズです。


父が亡くなって10年。メモの魔力と出会って1年半。歌詞メモを書き始めて数ヶ月…?

なんだか全てがうまく結合したタイミングなので、メモに書き残しておこう!と思いました。

書く事でより大切にしたい気持ちが明確になりました。


もし誰かを亡くして寂しい時は、とことん気が済むまで想えばいい、と思っています。

そして誰かを亡くしてなくても、日々を精一杯キラキラした時間で満たして、この曲の伝えたいメッセージは大切にしていきたいです。


想定以上に長くなってしまった…!

このメモを書こうと思った経緯が、どなたか一人にでも伝われば嬉しいです。

長文にお付き合いいただきありがとうございました!

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