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「管理者(マネージャー)社会」の台頭と創業者モード
この記事はポッドキャスト番組Off Topicを個人的にまとめているmemofleetが書いています。
今回は Off Topic 243 ‘「管理者(マネージャー)社会」の台頭と創業者モード’ のまとめです。
ポッドキャスト:
管理者社会の台頭と創業者モード
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感想
The Managerial Revolution
今の社会にもつながる課題を予測的に捉えているThe Managerial Revolutionという本が冒頭で紹介されます。その本の中で、資本主義を「ブルジョアジー資本主義」と「マネージャー資本主義」の二つに分けて考えていて、いわゆる創業者CEOの会社はブルジョアジー資本主義で、創業者CEOからプロの経営者CEOに交代するとマネージャー資本主義タイプの会社となるようです。
マネージャー資本主義の会社は既定路線で組織を大きくすることを得意とする一方で、新しい考え方を避け、イノベーションが起こりにくくい体制になってしまうジレンマを持つとされています。
そういうタイプの会社が多くなっている中で、ではどうすれば例外的な組織が作られるのか?というのが今回のテーマです。
この本はジェームズ・バーナム氏が1941年(昭和16年)に書いたものですが、それよりも前にニーチェもまたキリスト教の「管理者層」を批判していて、二人の指摘する課題構造が共鳴している、と結ぶところが面白いと思いました。
スーパーヒーロー
OffTopic 134の雑談会で「スーパーヒーローにはビジョンがない」という話を宮武さんがしていました。悪役はビジョンを持って計画を立てる積極性を持つが、ヒーローは悪役が何かをした後にそれを潰して元通りにするという受動的なアクションしかとらない、みたいな指摘です。
これはキリスト教の道徳の定義と似ています。こうしたキリスト教的な道徳観とは対照的に、古代ギリシャの世界観は健全で明るい印象がありますね。
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ニーチェがキリスト教を批判するのもこういう点なのかと思いますし、映画やマンガで悪役のほうがより人間的で魅力的に描きやすいです。だからこそ、近年の映画ではスーパーヒーローがただ強いのではなく、深い悩みを抱えたり挫折も味わいながら使命を果たそうとする姿にスポットライトを当てているものと思いました。キリスト教的正義感が古くなっているのですね。
最近はmixi2も出まして、インターネット老人会の動きもまた活性化しているかもしれません。昔のブログでは「更新が滞ってすみませんでした!」的な挨拶がよくありましたが、久しぶりのnote更新になってしまいました。
今年のOff Topicの中でもけっこう好きなエピソードだったので、あらためてこちらに書いておきました。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。