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Off Topic #228 フードがサードプレイス化する理由

こんにちは。
このnoteはポッドキャスト番組 Off Topic の各エピソードを個人的にまとめているmemofleetが書いてます。

今回は Off Topic #228 フードがサードプレイス化する理由 について。
ポッドキャストはこちらです。


インフォグラフィック

フードがサードプレイス化する理由
フードがサードプレイス化する理由

感想

サードプレイス

たまたま大学の近くにあっただけかもしれないけど、僕にはミスタードーナツがサードプレイスだった時期がありました。
授業が終わってから家に帰るまでの空いた時間にミスタードーナツに行けばかなりの確率で友達がいて、アメリカンコーヒーをおかわりしながら時間を過ごしていました。授業が空いたときや課題のレポートを書くときや、特に用事もないときに1人でもそのミスドに行き、そこで1人でコーヒーを飲んでいるとアルバイト終わりの友達が後から来たりして、いつの間にか3~4人になっているという日々だったので、ほぼ毎日ミスタードーナツにいたのではないかと思います。

アイテム

ミスタードーナツでは500円以上買ったひとにラッキーカードという名刺サイズのスクラッチカードを配布するキャンペーンが定期的に開催されていました。コインで削ると点数が出て、合計10点ぶん集めるとグッズと交換できるしくみです。毎日来ているから10点集めるのは簡単で、たいていのグッズはコンプリートしたと思います。バッグやタオルやお皿などが多くて、年末には「スケジュールン」というミスドオリジナルの手帳もありましたが、ミスタードーナツロゴの入ったコーヒーカップがやはり嬉しくて、いまだに使っています。

教会と聖地巡礼

当時これだけミスタードーナツに染まっていたため、どこかに出かけたときにもミスタードーナツがあれば必ず立ち寄ろう、みたいなマインドになってました。ミスタードーナツの内装はウッドを基調としたオールドアメリカンな感じのカフェでしたが、店によって内装のテイストも違っていて、それも楽しみでした。全国に「教会」があるようなものです。

なかでもミスタードーナツの1号店は大阪の箕面にあります。ここには友達数人で出掛けて行って、記念写真を撮った覚えがあります。ミスタードーナツの店舗はナンバリングされていて、当時は店番号が店舗のロゴの横にも表示されていたのです。なので「0001」の店番号を冠したミスタードーナツ店舗前で写真を撮るために、東京からみんなで出かけて行ったというわけです。

スマホと計画性

僕が学生だった当時はスマートフォンはまだなくて、ポケベルやPHSが出始める直前でした。携帯電話を持っている、という人が1人だけいて、学校内で話題になったのを覚えています。

そのため誰かと会うためには時間と場所を事前に決めておくべきなのですが、誰もが計画的な行動をとれる訳ではないのです。場所だけは決めてあって、時間はそれぞれのタイミングでOK、ということになればかなりハードルが下がります。ミスタードーナツでなんとなく会う友達とは明確な約束をしているわけではないので時間通りに行かなくてもよく、逆に先に来て待っていたからといって誰も来ない日もある、行き当たりばったりな行動様式でした。

当時の僕にとってミスタードーナツは計画性のない待ち合わせを可能にするサードプレイスでしたが、スマホでの連絡が可能になった現在、事前に決めた場所にずっと待機する必要がなくなったし、状況によって会う場所を変更できるのは便利なので、誰かをただ待つための来店目的が少なくなっているとしたらこれからのサードプレイスはどういう前提を作るとよいのか、というのが今回のテーマの一つなのかと思いました。

日本のサードプレイス

L.A.の高級スーパー Erewhon は気になります。日本にも高級食材店はいくつかありますが、Erewhonはセレブが来てくつろぐ場所だったり、コラボスムージーが人気になるなど食材購入以外の目的が生まれていて、カルチャーがまた違うと思いました。

もうすこし庶民的なところでいうと、日本の郊外の大型スーパーにはゲームコーナーがあって、子供や中高生向けのクレーンゲームがおいてあり、特にメダルゲームは操作が簡単なのと、お店によっては獲得したメダルを預けられる仕組みもあって高齢者も遊んでいます。店舗内に併設されたゲームセンターが高齢者のサードプレイスとして機能している、という側面があると思います。

また、とある高校生へのアンケート結果では、サードプレイスの需要は79%あって、目的は気軽に使いたい、他校の生徒との出会いたい、学びになる場所が欲しい、一人の時間が欲しい、などがあるようです。
いまの社会環境の中で、汎用性を持たせた場所を作ってサードプレイスとして機能させるという取り組みは難しいように思いますが、そうした場所が欲しい需要はあるので、目的がうまくフィットすれば新しくカルチャーも生まれるのではないかと思いました。

以上になります。
お読みいただきありがとうございました。

参考リンク

令和5年度 鶴岡駅前地区将来ビジョン社会実験支援業務 実証成果報告書
https://www.city.tsuruoka.lg.jp/seibi/toshikaihatsu/syouraikousou.files/R5_houkokusyo.pdf


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