
Off Topic #170 インターフェースはどう我々に影響しているか
OffTopicの番組を聞いて個人的にまとめ画像を作っているmemofleetのnoteです。今回は#170「インターフェースはどう我々に影響しているか」のまとめです。
ポッドキャストはこちらです。
インターフェースはどう我々に影響しているか

グラフィックについて
今回は5つのブロックに分けています。
Humane
プロダクトと対話
さまざまなインターフェイス
インターフェイスが魔法を惹き起こす
AIアシスタントの組織化
Humane
まだ製品が出ていないのでわかりませんが、スクリーンを伴わないインターフェイスの可能性を探る会社ですね。何らかの画面を絶えず見続ける生活に対する提案になっていて、元Apple従業員がiPhoneの先をいくデバイスを創り出そうとしているところも面白いと思いました。
hu.ma.neはサブドメインをつなぎ合わせて社名になってます。「.ne」はニジェールのカントリーコードですね。
プロダクトと対話
プロダクトデザインは言語になるという感覚は、とくにFigmaのようなクリエイティブな作業に使われるツールにフィットする比喩です。僕は音楽制作ツールをいくつか使ったことがありますが、操作の先に音が出来上がるので使い慣れたツールになればなるほど、まるで言葉を話すように考えたことがそのまま音になります。
そうしたツールのボタンやアイコンというのは直接的な言葉を伴わないもののプロダクトデザイナーの感覚を伝える媒体になっていて、それを使うクリエイターがまた誰かに感覚を伝えていく、という風に理解しました。
さまざまなインターフェイス
部屋の明るさ、テーブル、建築なども広い意味ではインターフェイスであるというブロックです。環境に近いです。
キャンドルとかキャンプファイアとか花火とか、火には不思議な魅力があるので、雰囲気作りになるのはわかります。電球や蛍光灯にしても間接照明やスポットライトなど光の種類や当て方でインターフェイスが変わる。
結婚式などのイベント会場では音楽やライティングによって雰囲気をコントロールするから、あれもひとつのインターフェイスと言えそうです。
会社では、面談のときのテーブルの配置として、対面だと敵対しやすいので90度だとリラックスして話すことができるという説があります。四角いテーブルの場合、角を挟んで座る配置です。草野さんも対面が苦手と話してましたが、この90度の配置を取り入れるとよいかもしれません。
チャーチルの例は両院の議論の活性化のために対面の構造を保持したということなので、目的によって形が選ばれるんですね。
インターフェイスが魔法を惹き起こす
iPhone+アプリ=魔法の杖。期待値を超えたときに、魔法を感じる。
僕が魔法を感じたプロダクトはPageMakerです。iPhoneアプリよりもっと古い時代で学生の頃、1995年くらいに使っていたソフトウェアです。当時はDTPという言葉が新しく、パソコンを使って雑誌の紙面の編集ができて、それを紙に出力できるのが嬉しかった。そう、紙に出力して、それをさらに輪転機という印刷機用に版をつくり、インクドラムを回して紙に刷ってました。Webではなかったんですよね。
それまでは手書きの文字か、ワープロで打ち出した原稿を切り貼りして版を作っていたので、パソコン上で好きにレイアウトできること自体が魔法に思えたわけです。今の技術で考えると期待値の低い話ですね…。
AIアシスタントの組織化
chatGPTの有料版でいろいろ試すと面白いです。いい時代になったと思いますが、インターフェイスでいうとプロンプトをいれるテキストボックス一つというのはやはり使いにくいというか、たとえば複数のAIアシスタントがいても、それぞれが何をしているのか分からなくなりそう。
インターフェイスはユーザーが作るとしたら、自分にとってわかりやすいダッシュボードを持てばよいので、chatGPTもそうなるとよいですね。
CLIが好きなエンジニアは、コマンドプロンプトのようなUI。
オールドタイプのPCが好きな人にはWindows3.1風の画面。
SNSのフィードに慣れている人には、FacebookやTwitter風のタイムライン。
データとインターフェイスを分けて考えるとそういうあり方も可能かもしれなくて、楽しそうです。
アンビエントについて
背景化するコンピュータという意味で、アンビエント・コンピュータという言葉が出てきました。
アンビエント・ミュージックという音楽ジャンルがあって、いまでいうとChillなのかもしれないけど、歌詞やメロディやビートが前面にない、ずっと背景的な音楽です。
アンビエント・ミュージックって作り方に決まりがあるわけでもなく、聴く環境によるところも大きくて、レコードショップで視聴していいと思って買った音楽なのに、家で聴いてみるとなんか違ったりすることがあるけど、アンビエント・ミュージックはとくにそうなりやすいと思います。
なので、部屋のレイアウト、電気の明るさ、時間帯によって変化するのがインターフェイスだとすれば、アンビエント・コンピュータはこういう雰囲気に合わせてどう振る舞うのが正解なのか、難しそうです。
スマートスピーカーはスクリーンに固定されたUIから開放されたけど、逆にユーザーは何を話しかけたらいいかわからなくなった。後半はその辺にも触れていくのかと思います。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。