Off Topic #198 古いフォーマットの新しいバージョンを作る
こんにちは。
このnoteはポッドキャスト番組 Off Topic の各エピソードを個人的にまとめているmemofleetが書いてます。
今回は Off Topic Ep.198 古いフォーマットの新しいバージョンを作る について。
ポッドキャストはこちらです。
古いフォーマットの新しいバージョンを作る
コンテンツとメディアのサイクル
コンテンツは変わらないがフォーマットが変わる
口承文学が戯曲になり、
戯曲が演劇になり、
演劇が映画になる、
というように前世代のメディアが次世代コンテンツの一部に内包されていくというとらえ方ですが、マトリョーシカのようにより大きな箱に詰められていくイメージです。
次世代版○ ○
インターネットチャネルには昔のテレビ番組の次世代版が多い
コンテンツとメディアのサイクルに当てると、テレビというメディアがYouTubeのコンテンツの一部になっているということですね。
紙芝居 > テレビ > YouTube のフレームで考えると、それではYouTubeを内包する次のメディアは何か?みたいな思考実験になりますね。
愛と名誉のグラデーション
繋がりを求めるアプリとリーチを目指すアプリがある
愛のアプリは近しい人、知っている人との双方向のやりとりで使うアプリ。DM機能やチャット機能が主流。
名誉のアプリは不特定多数に向けて発信され、それを受動的に閲覧するアプリ。メディア寄りの位置づけになる。
これもSNSのフレームワークです。
マストドンやBlueskyのようなフェディバースな方向性のSNSを当てはめてみると、親しい人や何かが好きな人同士のコミュニティになるからLOVE寄りですが、そのコミュニティの中での名声もまた欲しくなるのかなと思いました。
ステータスゲーム
愛から始まり、やがて名誉を求める
SNSユーザーの9割はコンテンツを作らない。
なので、1割のユーザーに格差を作って競わせる必要があるという運営の狙いが離されています。
これはOff Topic #168 AI時代のソーシャルアプリの回で紹介されたフレームワークです。
メディアの構成がもたらす影響
今後どういうアルゴリズムが、どう社会に影響を及ぼすのか
紙のメディアから映像のメディアになり、Webによってメディア自体がデジタル化、民主化され数が増えた。いまはこれらのコンテンツがアルゴリズムによって提供されるようになった流れです。
その後、どうなっていくのかを考えましょう、というところでまとめとなっています。
感想
冒頭に引用されたマーシャル・マクルーハン氏のフレームで考えると、これからのメディアは「膨大なコンテンツの中からアルゴリズムにより自分向けに提供される事」を内包した新しいメディア、ということになります。
もしSNSがフェディバースに向かう場合、タイムラインは分散していきます。そうなると、分散された各種コミュニティ向けに選出された情報が提供される形もありそうです。ヘッドラインニュース、政治、経済、テクノロジー、科学、恋愛、エンタメ、地域情報などかつてのYahoo!ディレクトリ検索のようなデータカテゴリがあって、そこから各コミュニティ向けに情報配信するキュレーションサービス。
今後も大手テック企業が管理する安定した大型SNSもあってよいと思いますが、広告にとらわれず、個人個人の活動がより活性化できる仕組みとして、分散型サービスにも魅力があります。
分散型サービスでは、コミュニティがいくつあって、どこで何が流行っているのかよく分からなくなるので、これは現実のコミュニケーションにも近い状態になりそうです。そこを可視化すると、デジタルだけど素に近い人間の動きが見えるようになるかもしれません。
広告システムがコンテンツの価値に与える影響は大きいので、これからのインターネットがブロックチェーン化していくのであれば、より自然な価値交換になっていけるとよいなと思いました。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。