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Off Topic #233 悪役とストーリーテリング

この記事はポッドキャスト番組Off Topicを個人的にまとめているmemofleetが書いています。
今回は#233 悪役とストーリーテリング の回です。


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悪役とストーリーテリング
悪役とストーリーテリング

感想

ストーリーボード

AirBnBの「Snow White」プロジェクトの話がありました。
ウォルト・ディズニーが白雪姫を制作するときに使ったといわれるストーリーボードの手法を導入するものです。
AirBnBは空き部屋や家を一時的に貸し出すホストと、個性的な旅行・生活体験を求めるゲストをマッチングさせるサービスですが、ユーザーの理想的な予約体験がどういうプロセスなのかを数枚の絵にして可視化していくというのがこのプロジェクトです。

理想的な状態を想像し、そこから逆算することで、大胆な変革の機会を探す

Airbnbの7年間で学んだ、事業の創り方。爆発的成長を支えた7つの本質 – TECHBLITZ

スタートアップに限らずいろいろと応用ができる手法だと思いました。
Webサイトを新しく作るときや、既存のサイトを大きく変更するときや、新しく広告を作って特定のページにランディングさせたいときなど、小規模なものであってもストーリーボードのフレームを作って数人で考える時間を作れば、共通のゴールが見えてくる、あるいは問題が洗い出されるのではないかと思います。

ユーザーの`手順`や`プロセス`ではなくて「物語」とするのが重要ですね。

創業者たちはAirbnbを単なるウェブサイトやサービスとしてではなく、始まり、中間、そして終わりのある物語として捉え始めました。

Airbnbの7年間で学んだ、事業の創り方。爆発的成長を支えた7つの本質 – TECHBLITZ

そして考えたことを可視化することも重要だと思います。
AirBnBではストーリーボードを社内に貼り出してますが、そういったスペースをとれない場合、定例会議の資料の冒頭にストーリーボードのページを必ず挟むことで、常に意識できるようにできそうです。

Get a Mac

2006-2009年に展開されたMacとパソコンを擬人化したCMです。
草野さんが話してた日本語バージョンは僕も当時見ていました。

このCMが出たのは2006年ですが、当時のWindowsユーザーとMacユーザーの対立は今よりも激しかったと思います。
マーケットシェアでいえばWindowsが圧倒的に優勢なのですが、そういうことではなく、個人単位で話すとお互い相容れないというか、センスやスタンスが全く違うので議論は平行線になってたのを覚えてます。

例えばソフトウェアやCDメディアなどのコンテンツもWindows非対応、Mac非対応などメインユーザーの属性によって完全に棲み分けされていたし、画面の色数もかなり違ったのでsafe colorがあったし、WebブラウザもSafariとInternet explorerではスタイル、レイアウトの解釈が違っていたので双方の見え方を考慮せずどちらかを切り捨てたサイトも多かったです。
WindowsとMacを橋渡しする互換性は全くなかったと思います。

特徴的だったのは、コンピュータの調子が悪いとき、Macユーザーは「仕方ないなあ、よしよし」という感じでMacを愛でる人が多いのに対し、Windowsユーザーは即座にビル・ゲイツの悪口を言ってました。
あのMac君とパソコン君のCMは、そんなに嫌ならMac側に来るといいよ、というメッセージだったな、とWindowsユーザーの僕は思い出しました。

以上になります。
お読みいただきありがとうございました。

参考リンク

Lenny Rachitskyさんのニュースレターの翻訳記事です。


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