traveria approach!!!〜7話 上越越えのその先に〜

ピンク色の普通列車の扉が開く
モグラ駅2連発にテンションが上がりまくっていた2人は少しお疲れの色を見せながら
ホームに降り、その後を私が追いかける

みなさんこんにちは。みうみです。

今、私の父とれなさんと私で3人旅をしています。

私以外の2人は鉄道が大好きで
気づかぬうちに意気投合し
すごく楽しそうに話しているなと思いながら
窓の外をぼんやりと眺めている事が多いかなという旅になってます。

…いや、私も話すこともあるけど
詳しいことまではわからないので
よくわからなくなるのはここだけの秘密です!

降りた駅は
(越後湯沢)と書かれています。

この駅に来たのはいつぶりかは覚えてないけど、1つだけ分かる事があります。

ここは新潟県という事です。

いつの間にか県境越えをしていました!

駅の改札を出ると2人はお酒の試飲が出来るお店へ一直線
「やっと飲める〜!とっても楽しみにしてたんだ」
と言いながられなさんが走る
「はぁはぁれなさん早すぎるし足が早いし全然追いつかないよ はぁはぁはぁ」
と言いながられなさんの後を追いかけ、
その後に父は歩いて続く
お店に着くと
「すごいたくさんのお酒がありそう!」
と店の前ではしゃいでいるれなさんの横に
目をキラキラさせている父の隣に
「私は近くのお店を見てるね♪」
というお酒をまだ飲めない私がいました。

「行ってくるね!」とれなさんが言い、
父もその後に続いて入って行ったのを見送ってから近くのお店を見ていると
おにぎり店を見つけました。
「どうしておにぎり専門店があるんだろう…
そうかここは新潟だから美味しいお米があるよね!食べようかな?」
そう思うと即購入しました!
購入したのはシンプルな塩おにぎりです
「サイズもかなり大きくて味噌汁も付いてきてコストパフォーマンスがかなり良いな」
食べてみると今までこんな塩おにぎり食べた事がないって心の底から思いました。
1人でゆっくり食べていると
「ここにいたんだね!すごく探したよ!」
未開封のワンカップを片手に持つれなさんと父、このお酒は後で飲むのかな?と思っていると
「私もおにぎり食べたい」
との事で2人も味噌汁付きのおにぎりを購入
みんな揃って塩おにぎりと味噌汁を頂きました!
ご飯も食べ終わり再び駅のホームへ向かい
長岡方面の列車に乗りこみました。
車内では
「塩おにぎり、とてもシンプルだったけど食べ応え抜群な量があって美味しくて、また食べたいよね!」
「私の美味しそうという直感って間違えてなかったから本当に良かった」
「次の旅でも直感で良い物見つけられると良いね」

れなさんはいつ会っても話したい事が沢山ありすぎてすぐに時間が経ってしまうからたまにもっと時間があれば良いのにって思います。

あっという間に乗り換え駅の「小出(こいで)」に到着!

ここからは1両編成のローカル線(只見線)
に乗車します!

ボックス席の窓側にれなさんと私、通路側に父という景色を見るのがガチですという席に座り、列車が出発!
田園風景のど真ん中を駆け抜けていく1両の列車の中にはおそらく地元の方であろう人が
何組か乗車しています。
れなさんと私の会話が弾む事約数時間
途中駅の只見に着いた頃には夕暮れ時で
外には霧が広がっていました。

3人で外に出るとふと父が語り出す。
「旅ってね、行かないと分からないことがたくさんあるし、その時の出会いってとても大切だと思うんだよね。みうみがれなさんやりおさんと出会ったように偶然会ったことが今後の人生を変えるかもしれない!この霧もこの時期のこの時間に来なければ出会えなかったと思うよ」

「とても素敵です!私もただ鉄道が好きで旅しているのかもしれないけれども出会う人や物など全てに感謝しないとだね!」

「今回は一緒に行ってくれてありがとう。
またこんな素敵な旅をしたいね!」

それぞれの思いを胸に再び電車に乗り込み
会津方面に向かっていくのだった。

帰りは3人で話しているとあっという間に乗り換え駅に着き、翌日の予定があるので
2人は先に関東に戻ることになりました。

明日はどんな1日になるのかな?
ワクワクしながら次の日を迎えました。

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