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2023/10/1 下北沢Laguna


1.なんでもない日に花束を

なんでもない日に花束を
君に贈れることが素敵で
⻩色く花開く 景色が映る瞳

1 人の朝のコーヒーが
美味しく感じて君を思った
火傷した心と いつかの赤い空

宛名のないプレゼントは
きっと君のもとへ届くのだろう
二つの色混ぜるように
過去とこれからが合わさったことを知るのでしょう

なんでもない日に花束を
君に贈れることが素敵で
特別な思いが 光り輝き出す

なんでもない日に



2.アーリオオーリオ

隣で小さく寝息が聞こえる生活 
関係シンプルでいいよ
口ずさんだうたも 零れた本音も 
漏らさずこの手で受け止めていたいから

ねえ あの日沈まずにいた夕陽が僕らを映すけど
もう君はまぼろしだ 下手くそな気持ちで 
どう手を伸ばせばいいか

あのパスタのような恋をして スパイスが欲しいとねだり過ぎた
辛くなり辛くなる僕達は アーリオオーリオみたいだね

脆くて儚い僕のハートが傷つかないように
「僕のこと 夢だったと思ってくれればいい」
なんて 台詞が欲しいんだ

いつかの味 もう思い出せず 味見は君に止められてしまう
まろやかに穏やかに暮らしても アーリオオーリオ
戻れない

思い描いたエンディング たった1/80ページに
それでもいい 当分栞を挟んでおくから

あのパスタのような恋をして 物足りなくなることわかってた
空腹を満たせない僕のこと 君は笑ったね
アーリオオーリオみたいだねと



3.海の名前

鳥が鳴いて朝が来て 昼間の月は存在する
星が見えるのは僕の目に光子が届くから
それって素晴らしいなって 今になって気づいたんだよ
遅すぎるよね
誰もが見逃している

君を想う暇などないほど世界が美しい
それなら仕方ないねって笑うだろう 君なら
世界の終わる日には君にも見えるでしょう
空の⻘さ、木々の新緑が恐ろしいほどに輝く

僕は泣いた 泣いた 君の地図に海ができるくらい
君はそれに名前付けるだろう ずるいよ


僕は深い海になり
君は僕を忘れてくほどに君の記憶に残るものは
海の名前

僕は泣いた 泣いた 君の地図に海ができるくらい
何もかも忘れてしまうから 僕が僕のことを

僕は泣いた 泣いた 君の地図に海ができるくらい
君はそれに名前付けるだろう
僕の名前、海の名前



4.dawn

愛しい 愛しい 愛しい ただ
愛しい 愛しい 愛しい ただ


触れた指先 汗ばんだ首筋
伝う鼓動と君の温もり
嗤うテレビが 責める足音が
僕ら世界が似合わないみたいだ

愛しい 愛しい 愛しい ただ
きみとふたりだけの時間が
そばに居るだけでなにもなくても
きみとふたり 明日のはじまり


もう 1 歩 もう 1 歩 隙間を埋めて歩けたら
世界が違ってみえたのかもしれないなぁ

愛しい 愛しい 愛しい ただ
きみとふたり生きていくことが
そばに居るだけで なにもないのに
きみとふたり 明日がはじまる



5.25時

知らない街からの贈り物 私だけが知る25時
カーテン開けて 明かりを消して
少ししたら明日を迎えよう

誰にも言えない秘密のこと 私だけがいる25時
カーテン開けて 明かりを消して
少しだけなんだか さみしいな

あなたに見せたいな あなたに見せたいな

あなたに見せたい この景色を
私の大事な宝物
カーテンの向こう 飛び出したいくらいに
素敵な世界を分かち合おう

隣にあなた あなたがいる
「今日は一段と綺麗だな」

夢を見ていたの 25時



6.僕の描く物語を

悪者のいない物語 ヒーローさえもいないお話
人は皆等しく 良い子に生まれるのだろう
丁寧な日々のその隙間に 僕の描く物語を差し込んで
君に招待状 渡しに行くから ねえおいでよ

ニセモノが本当になること 君が信じ続けた証
優しい嘘は雨に溶けて いずれ僕らの道となる
平凡な日々のその向こうに 僕の描く物語の続きを
君が主人公で 歩めるように ねえ待ってて

大袈裟な君の現実に 僕の描く物語を差し込んで
頭の片隅に 心の隙間に

悪者のいない物語 ヒーローさえもいないお話
人は皆等しく 良い子に生まれるのだろう



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