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絵本「えんとつ町のプぺル」の読み聞かせ~35分間の集中~【ヨーコ vol.1】

はじめまして!

まずは、ちょこっと自己紹介。・・・わたしは、「えんとつ町」ならぬ、「とある田舎町」で小学校の教員をやっています。とてものどかで、海あり山ありの自然がいっぱいの町。

今回は、今年、わたしが受け持たせていただいている2年生の子供たちと、絵本「えんとつ町のプペル」との出会いについて書きます。

1 「えんとつ町のプぺル」の絵本の読み聞かせ

(1)きっかけ

11月のお話会。先生方が子供たちに読み聞かせをする日。わたしは、ずっと前から、子供たちに読む絵本を決めていました。それは、西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプぺル」です。

今年、わたしが一番感動した本、その本を子供たちにも読んであげたい。感動を伝えたい!・・・そんな気持ちで。

さあ、読み始めました。

(2)読み聞かせを始めたら

「4000メートルの崖にかこまれ、そとの世界を知らない町がありました。町はえんとつだらけ。」

子供たちは、(えんとつ町ってどんな町かな~?)と興味を持った様子。

「町はいま、ハロウィンまつりのまっただなか。」

(ハロウィンか・・・。)とそれぞれが持つ、自分のハロウィンの日のイメージと一致させてイメージを膨らませている子供たち。

「配達中の心臓を、うっかり落としてしまいました。」

(ええっ!)と顔を見合わせる。(心臓を?落としたって・・・!)

そして、わたしはタイトルを読みました。

「えんとつ町のプぺル」

「心臓は、町のはずれのゴミ山に落ちました。」

(ゴミ山?)と、びっくり顔の子もいます。

「・・・ついに生まれたゴミ人間。」

(ええっ!ゴミ人間・・・って!)と隣の子と顔を見合わせる雰囲気、伝わりますか?ほんと、びっくりしたみたいです!目がまん丸くなっていました!

ゴミ人間が出てくると、なんだか顔を見合わせている様子・・・。(ゴミ人間ってワード、インパクト強いからな~。)なんて思いながら、読み進めました。

それが、子供たちと「ゴミ人間」の出会いでした。

そんな子供たちでしたが、読み進めていくうちに、素敵な絵とストーリーにどんどん引き込まれていくのがわかりました。

ルビッチと出会って、”プぺル”という名前をもらい、仲良くなった二人。

だけど、ルビッチに「もうキミとは会えないよ。もうキミとはあそばない」と言われたプぺル。

気づくと、子供たちが、前のめりになって聞いていたんです。(次どうなるんだろう?)・・・って目をキラキラさせながら。

そして、「・・・・・・イコウ」とプぺルがルビッチと「ホシ」を見るために煙のうえに・・・。子供たちの心は、もうお話の世界に入り込んでいました。そして、感動のラストへ・・・!

(3)35分間の集中

「いい話だった~!」「自分で読んでみたい!」「ぼくも読んでみたい!」・・・何にも聞いていないのに、子供たちが口々に感想を言っていました。

読み始めてから、終わるまで、35分。読み聞かせ時間としては、長いです。でも、どの子も集中して聞いていました。わたしは、プぺルとルビッチのストーリーの感動を、子供たちと共有できたことがとても嬉しかったです。

2 読み聞かせを終えて

実は、聞き手の子供たちがお話の世界に入り込むように、読み手のわたしも、感情移入していて・・・。

「・・・・・・父ちゃんはうそつきじゃなかった」

あたりから、読み聞かせをしながら、感動し、声が震えてきて。(まずい!落ち着いて読まなきゃ!)と心を落ち着かせるのに必死でした。子供たちにストーリーを伝えるために、「読み手は、しっかり読まなきゃいけない!」という使命感から、涙声にならぬよう、頑張って読んだことを覚えています。

こうして「えんとつ町のプぺル」の絵本に出会った子供たちと、プぺルの物語には、まだまだ続きがあります。それはまた、次回に・・・!












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