社会人が学校で話すときに気を付けること。
友人が大学で、仕事について話す機会をもらったとのことで、どんなことに注意したらいいのか?と聞かれたので、記事にしてみました。
学校で社会人講話をいくつか企画し、実施した経験から言います。
いい講演会は、準備9割です。この準備さえきちんとしていれば、いいパフォーマンスを発揮できると思うので参考にしてください。
相手のニーズを探る。
学校それぞれが課題をもっています。その課題に対して、自分がどの話をすることで、課題解決のお手伝いができるのか?ということを考えることが大切です。話す内容も学年によって変わります。
例えば、大学に慣れた頃でインターンシップを始めようかという2年生には、チャレンジングなことや、裾野をを広げる話を。
就活真っ最中の4年生では、具体的な就活の話、面接での印象付けの方法を自分の体験談として話すのがいいですね。
働くとは?というざっくりと大きな話がいいのか、自分の仕事の専門知識的な話をした方がいいのかは、相手のニーズをしっかりと把握することが重要だと思います。
企画書を提出する。
担当者とゆっくり話す時間がないなど、ニーズを深堀りできない場合は、その大学のホームページをしっかりと読み、このような課題があるのではないかと推測し、自分の話で課題解決できそうなものを2つほどチョイスします。例えばこのようなものはどうでしょうか?
①(課題)就職後の3年以内の離職率が高い(仮説)そもそも自己分析が足らないのでは?(解決法)提供できる内容→自己分析の重要性を話す。企業研究の方法を体験談として話す。
②(課題)大学に入ってから、授業にはでてくるものの学ぶ意欲が低い。(仮説)コロナの影響で、横のつながりができていないことへの、不安があるのでは?(解決法)大学時代の友人とのつながり方。大学生活で今社会で役に立った経験などを話す。
このように、書くと担当者の方は「では②のパターンでお願いします。」とオファーしやすくなります。
自分が何ができるのかということを明確にしておくことで、また別の機会で「次は①の話をお願いします。」と依頼がくるかもしれませんね。
紙で提出する場合、特に決まった仕様はないと思うのですが、見やすくわかりやすく1枚でまとめるのがオススメです。(その書類と稟議書が校内を回るかと!)
本番では?
ここからは実践編です。まずは、アイスブレイクは忘れずに。限られた時間で相手の心を動かすということをしなくてはいけません。
◎共通点探し。
自分の好きな食べ物、好きな音楽などを話して、それぞれ手を挙げてもらったりして、心の距離を近づけます。
◎二択クイズ
自分の職業のクイズを数問することで、理解度が深まります。
◎反応大賞を決める。
話を聞くときに、うなづいたり、笑ったり、へぇ~って声をだしてくれると、話しやすいことを説明し、今日の反応大賞を最後に発表することを告知。(100均でメダルなど用意しておくと、盛り上がる)
あとは、自分の話をして質疑応答を受け付ける。そして、最後に、たくさんうなづいてくれてありがとう!と、いい反応をしてくれた生徒に声をかけるという流れはどうでしょうか?
最後に
短い時間で、生徒の心をつかむことは至難の業だと思います。彼らはすぐに忘れます。いい話を聞いたな~で終わるので、なにか心に残したいフレーズを伝えることをお勧めします。
今日はこれだけを覚えて帰ってほしい。みたいなことですね。
じつは、このような言葉は、生徒の心に残りやすく、人生にも効いてくると思います。私もいくつかの講演会で、そのように話してくださった講師の方の言葉は折に触れて思い出します。
開かれた学校へ。
小学校も、中学校も、高校も、大学も!今は教育の変革期です。
日本の教育は変わらないと嘆くだけではなく、このように、どんどん社会人も絡んでいくことで、みんなで変えていこうという意識をもつことが大切だと思っています。
いい未来をこどもたちに残していきたいですね。
メモ魔塾 特進科二金クラス かなかなでした!
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