ビートルズはどんな曲をカバーした? 3
前回はこちら。
B面3曲目「Baby It's You」。A面5曲目に続いて原曲はシュレルズ(1961年)。これまたイカす(一度復活したが再び死語化)としか言いようがないです。一方、ビートルズの方は、編曲ではアイディア不足も、ジョンのヴォーカル力だけで聴かせ切る。やっぱジョンって歌上手いと思います(今更)。
余談ですが、前回シュレルズを「ストリート・オブ・ファイヤー」に出てくる黒人コーラスグループみたいなバンド名と書きましたが、そういや、この映画の精緻な分析もいつかやりたいと思ってます。分析する価値のある、どこまでもステロタイプな模写がステロタイプにキマっていき、只管ステロタイプにカッコいい映画。物語とは何かを考える意味でも凄く考えさせられるのよね(未だに年イチ位では観ます)。
さて、B面5曲目「A Taste of Honey」。ブロードウェイのミュージカル原曲。どのバージョンがオリジナルか、イマイチ分からないので、ビートルズが参考にしたらしい(ウィキペ情報)レニー・ウェルチ版を載せておきます。明らかにこっちの方がカッコいい。だからポールのやる事は(以下略
B面7曲目「Twist And Shout」。オリジナルはTop Notesというグループみたいですが、今聴いてみると全然「Twist And Shout」に聞こえない。やはり参考にしたのはIsley Brothers版(1962年)なんだと思います。これはロケンロー・アレンジなビートルズ版に軍配を上げときます。
以上で、UK盤ファーストアルバム「Please Please Me」は終了。ファーストでカバーしている曲をチェックしてみると、好きな古いルーツを丁寧にカバーというより、まー好きな直近の曲を慌ててカバーして曲数稼いでる感じが強いですね。
そういや、やっぱビートルズ関連だけは、過去ツイートまとめておくかなーと思ったキッカケとして、ディズニー+でピーター・ジャクソンがまとめた「Get Back」を観たというのがあります。全3話でトータル8時間弱。舐めて観られる長さじゃない。けれど、飽きないんだなーこれが。
ピーター・ジャクソン、「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ですが、あのシリーズ、どこが面白いのかさっぱり分からなかったので、ええとその。……それにしても「Get Back」のリード・ギターがジョンであることすら忘れていたよお。
次からはUKセカンド「With The Beatles」編となります。
次回はこちら。
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