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中華ドラマおもしろいよ『将夜』

 ステイホームのさなか熱心に見ていたドラマをお話しします。

 将夜、2018年中国。ヒットしたファンタジー小説が原作。中華ファンタジー異能力戦闘少年漫画のような感じ。腕っぷしが強くてきざな主人公。俳優は陳飛宇(チェン・フェイユー)、出演時18歳だったかな。役に合ってた。お話もテンポよく展開して、飽きさせない。

 中華ドラマに共通して言えることかもしれないが、ほどよい感覚の違いというか、ほどよい突っ込みどころが好き。戦闘シーンで挙げると、とにかくやたらと飛ぶし(日本ならワイヤーアクションのワイヤー感を隠すけれども、中華ドラマの場合はそれを気にしないというか、武術や仙術に秀でた人は滞空できる、水面を走れる、という感覚らしい)、それにやたらと血を吐く(内臓にダメージを受ける描写)。殺陣自体は間延びなく小気味良いのだが。キャラクターデザインも、中国古代風の世界観なのに、エクザイルみたいな髪型の人が時折出てくる。(物語が進むにつれメンバーが増えてくるし、割と大事な役どころだったりする)。当然みたいな顔をして角刈りライン入りの方が画面に映り込んでくるので笑う。チャラい。

 こうした突っ込みポイントは、中国の視聴者による似た視点の突っ込みがやはり入っているものもあれば、これは向こうの人には気にならないのかなというものもある。ニコニコみたいに視聴者コメントが流れ、リアクションを見られるのも楽しいところ。(筆者は騰訊で見た)

 主人公くんが王道をいく主人公っぷりで終始かっこいい。陳飛宇はお父さんが大変有名な映画監督で、インタビュー動画などを見ていても育ちの良さがうかがえる。ディオールのアンバサダーもしていてとても好看。

https://www.instagram.com/p/BeOV07-Blte/?igshid=sx3x8wxd6438

 「ここは後から回収されるんだろうな」「このキャラクターどうなるんだろう」といった楽しみな伏線がいくつも劇中にある。シーズン2があることをわかって見始めたし、シーズン1終盤でもまだまだ明かされない部分があって、シーズン2も引き続き楽しめるなと思って幸せな気持ちで最終回を見終えた。ところがシーズン2のオープニングで大変なことに気づく。
 お前誰やねん。主人公の俳優さんがすげ変わっていたのである。主人公だけでなく、重要な角色の何人かがしれっと違うお顔になっていた。なんていうことだろう?そんなことってある?たいへんな衝撃でありました。これではどこまで行っても「お前誰やねん」としか感じられないし、というかわたしは主人公くんが好きだったわけで、いやいやいや、、、。ショックを数日引きずりました。ご覧になる方はこの点ご注意ください。シーズン2結局見てません。なお口コミはシーズン2でがくっと下がっている。制作側の事情が色々あったんでしょうね。

 日本でもDVD化されたようなので、サブスクリプションで日本語訳付きが見られるかもしれない。衝撃のシーズン2という展開はあるものの、シーズン1に関して言えば面白いことには違いないので、ファンタジー戦闘ものがお好きならぜひ。

※冒頭リンクした日本のサイトの画像では、やたらとおじさまの顔が大きく配置されている。主人公は青年のほうですのでどうぞよろしく。

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