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憧れのシルクロード🇺🇿ウズベキスタンひとり旅 Day2

2023年
8月30日:関空 ⇒ 仁川 ⇒ タシケント
8月31日:タシケント ⇒ ウルゲンチ ⇒ ヒヴァ
9月 1日 :ヒヴァ
9月 2日 :ヒヴァ ⇒ ブハラ
9月 3日 :ブハラ
9月 4日 :ブハラ
9月 5日 :ブハラ ⇒ サマルカンド
9月 6日 :サマルカンド
9月 7日 :サマルカンド
9月 8日 :サマルカンド ⇒ タシケント
9月8~9日:タシケント ⇒ 仁川 ⇒ 関空

24歳女子ひとり旅です。
掲載写真は全て 私が撮影。


Day1 は こちら ↓




2023年8月31日

The Time Hotel の朝食

ケーキやお菓子が何種類もあって どれも少しずつ試してみたかったのですが、
一個一個が結構大きくカットされており、たくさんの種類を食べることはできませんでした。

今日はプロフセンターでプロフを食べるのだから 朝食は軽めに・・・と思っていたはずが、普通にお腹いっぱい食べてしまいました。ああ煩悩。

Yandex の車窓

Yandex Go というタクシー配車アプリを使っています。いわばロシア版Uberです。

午前中のうちにプロフセンターに行っておこう、と思い 意気揚々と Yandex に乗り込みました。そして見事に、プロフセンターには着きませんでした。

BESH QOZONという名前のお店っていっぱいあるんですね。ややこしい。同じ名前の、全然違う場所の店で降りることになってしまいました。行き先を店名で入力するのではなく マップに直接 目的地のピンを打つべきでした。

気を取り直して、本命のプロフセンターへ向かいました。が、なんだか やけに静かです。活気は いずこ。

頭の上に「?」を浮かべながら歩いている私を見て、ポリスらしき人がウズ語で話しかけてきました。今はプロフセンターは閉まっている、というニュアンス。「いつまで閉まっているのか。今日だけ休みなのか、それともしばらく休みなのか。」と尋ねましたがポリスのジェスチャーからは「とにかく今はやっていない」ということしか分かりません。
近くにいたお兄さんが「今日は14時から営業するよ」と英語で助け舟を出してくれました。

それならまた出直そう、ということで先にチョルスーバザールへ向かいます。

序盤から時間をロスしていますが仕方ありません。お腹が空いた状態でプロフを食べられるのを丁度良いと思うことにしましょう。

チョルスーバザール

二階建てで、一階が肉メイン、二階がナッツやドライフルーツ メインです。この建物の周り一帯にも露店がずらりと並んでいるので迷います。

2階へ行く階段
ドライフルーツを試食中
2階から見下ろした1階

この2人と私、の3人で写真を撮られたので、私もあなたたちの写真撮らせて とお願いしました。色違いのTシャツ、仲良しですね。

地元民で賑わうこのバザールでは、ひっきりなしに、どこの国から来たのと声をかけられたり、写真を一緒に撮ってくれと頼まれたり、ビデオ通話中と思しき画面を向けられて通話相手に手を振るように言われたりしました。初めは気圧されて撮られるがままでしたが、途中からは「私のスマホでも撮らせてよ」と時々頼むようにしました。撮られっぱなしでは、私のカメラロールに彼らの写真が残りませんからね。

はちみつ
にんじん

ここまで山盛りだと、もはや食品サンプルみたいです。
慎重に取らないと 雪崩が起きそう。

たぶん、ヨーグルト

漬け物の酸っぱい匂いが漂っています。

牛の舌
サフラン

「チャイに入れると美味いぞ!」と営業をかけられている最中です。

鮮やかなスパイスエリア。歩いていると、むせかえるような匂いがします。

XOJATXONA = トイレ

公衆トイレは どこでも2000スム(約24円)かかります。すごく汚いので、利用する際は心を無にする必要があります。ハエが嫌だとか言ってられません。

個包装していないので、普通にクッキーの上を虫がヨチヨチ歩いてます。

売主が不在のナン
ナヴォットという砂糖菓子

ナン工房をチラチラ覗いていると、中にいたおじさんに「入れ入れ!見てみろ!」みたいな感じのことを言われたので入らせてもらいました。

おじさんが釜にナンをペタペタ貼っている様子や 少年が生地を平たく伸ばしている様子を動画で撮らせてもらっていると、その少年が笑顔で「君もやってみなよ!」という感じのジェスチャーをしてくれました。
でも手洗ってないけど・・・と躊躇する私をよそに、こうやるんだよ!と少年は私の手をぐいと掴んでナンに置きました。
そういうわけで、洗ってもいない私の手で、もっちりとしたナンの生地を何枚かペチペチ伸ばさせてもらいました。少年のようには上手く生地を伸ばせない私の不器用な手つきに、工房にいた周りの大人たちが笑っていました。

とても楽しいひとときだったのですが、当然写真も動画も撮れていません。なにしろ 両手は白い粉だらけです。

少年が伸ばして真ん中に模様を付けた生地を、こうしておじさんがフライパンみたいな形のものにパンパンとぶつけて、

釜の内壁に ぺたりと貼ります。

釜に近づくだけでも結構熱いんですが、おじさんはこの中に手を入れて生地を貼っているので、もっと熱い思いをしているはず。

のばす前のナン生地。ご覧の通り、白くて まぁるくて もっちりしています。よしよしと撫でたくなる可愛さ。

生地を伸ばし、指で真ん中を押して丸く印をつけた後、型押しスタンプ (ティケッチという名前) で空気穴を開けて模様をつけようとしている瞬間です。

工房の中

一番左の男性が最初に「入れ」と声をかけてくれた人で、左から二番目の少年が 私に生地の伸ばし方を指南してくれた子です。

見学 (と体験) をさせてもらった工房

そうこうしているうちに、とっくに14時をまわっていました。チョルスーバザールを出て、再びプロフセンターに向かいます。

プロフセンターに着きました。
どでかい釜で豪快にプロフを作っています。見ていて楽しいです。この釜がもし湯船なら、大人が何人も余裕で浸かることのできるサイズです。

見えている汁はぜんぶ油です・・・。

そばには、やや小さめの釜もいくつか置いてあります。

蒸らしています。

午前中は、全然違う場所のBESH QOZONに行ってしまいました。

びっしり貼られています。

中で座って、ウェイターさんに注文します。
メニューはQRコードで読み取る方式でしたが、表示言語がウズ語とロシア語のみだったので、メニューのページを翻訳にかけて英語に直しました。

7割サイズのプロフと、グリーンティーを注文しました。

ウェディングプロフというのが1番オーソドックスなプロフかなと思い注文しようとしましたが、売り切れだと言われました。ですので、写真は別の種類のプロフです。

羊の臭みと、油と、脂が、私の口内で弾けるようにダンスを踊っています。
お噂はかねがね聞いておりましたが。

7割サイズにしたにもかかわらず 完食できませんでした・・・。ここで無理して食べて、旅の序盤から体調を崩すわけにはいきません。

私が食べたプロフの種類が分からないので、代わりに、読めないレシートを載せておきます。

ホテルに戻って、スーツケースを拾いました。ウルゲンチへ飛ぶために、タシケント空港へ向かいます。

国内線なので、昨夜 到着した場所とは別のターミナルです。

20:25 タシケント → 21:55 ウルゲンチ

搭乗開始

このゲートを抜けて、行き先ごとに分けられたバスで移動し、飛行機に乗り込みます。バスは ぎゅうぎゅう詰めでした。
「ヒヴァ!ウルゲンチ!」と声出してアピールして良かったです。人の波に揉まれて、行き先の違うバスに載せられそうで焦りました。

隣の席の女性がくれたオレンジのキャンディー

ほぼ満席のこの飛行機内で、平たい顔族(私)の存在は確実に浮いていました。

ウズベキスタン航空の機内安全ビデオが流れています。

このビデオ、遊び心があって とても面白いんです。
今まさに向かっているヒヴァの街が 主要なロケ地となっているので、なおさらワクワクします。

ウズベキスタン航空の公式YouTubeアカウントで、機内で流れるものと全く同じ映像がアップロードされているので、是非ご覧下さい。↓

写真上部に明るく光っているのは満月です。
なんと奇遇なことに、今日 2023年8月31日は、年に一度の スーパームーンの日だったのです。離陸するとき、あまりの月の明るさに目が釘付けになりました。

昨日はなんとなく怖かったタシケントの夜景も、一日過ごした今となっては ちっとも怖くありません。

夜景を見て改めて、タシケントは想像していたより都会だったなと思いました。
都会で 街の規模が大きいため、一度で30分以上Yandexに乗ることも何回かありましたが、それでも運賃は300円台でした。破格のタクシー代です。バスに乗ればさらにもっと安いですが、Yandexで十分安いし便利だと思います。

ドリンクの機内サービスが始まり、CAさんが乗客に何を飲みたいかウズ語で尋ねています。

国内線だから英語通じなさそうだし どうしようかなと思っていたら、
先ほどキャンディをくれた隣席の女性が「チャイでいい?」という感じのことを聞いてくれて、頷くと、私の代わりにCAさんにウズ語で頼んでくれました。やっさしい~

ウルゲンチ空港に到着
降りたばかりの飛行機

夜空に煌々と光る満月を見上げながら構内へと歩きました。

スーツケースをピックしたところで、中国人の女性に声をかけられました。ヒヴァに向かうのなら、送迎代を折半するから同乗させてほしい、と。「ドライバーに聞いてみて大丈夫だったら良いよ」と彼女に答えて、予め手配していたドライバーのもとへ一緒に行きました。私と彼女が事情を話しましたが、ドライバーは英語が分からない人だったため、腑に落ちない表情のまま私たち2人を乗せることになりました。

ウルゲンチからヒヴァへと夜道を走ります。40分ほどかかりますが、その間 私は彼女と楽しくお喋りできたおかげであっという間でした。イチャンカラの城壁外のホテル前で彼女とさよならし、それから私の泊まる 城壁内のArkanchi Hotel で降ろしてもらいました。

夜のイチャンカラに着いて、車窓から見えた光景に 思わず感嘆の溜め息が出た あの瞬間を、私はずっと忘れません。

Arkanchi Hotel の部屋
バスルーム
ウェルカムフルーツ、嬉しい

窓の外はどんな感じかなと見てみたら、これですよ。

もう夜の23時半だし 朝の散歩もしたいし 朝食も楽しみだし 明日に備えてさっさと寝たほうがいい、というのは分かっているんですが、この景色を見せられて あっさり誘惑に負けました。今すぐ外へ駆け出すのです。ミッドナイト・ウォーキングです。

思わずため息が出るくらい、月が綺麗です。スーパームーンの日を狙っていたわけではないのですが、なんてラッキーなんでしょう。

満月とミナレット(塔) の相性が抜群です。
これは、夢? 死ぬ前に見る夢なんでしょうか。

ヒヴァ ねこ歩き

散歩中は 熱に浮かされたように動画を撮りまくっていたので、写真はあまり撮れていません。

ヒヴァの月夜の散歩は、それはそれは素晴らしく、信じられないくらい幻想的で、ふわふわと夢見心地でした。

高揚感に身をまかせて、誰かの笑いさざめく声や音楽が聞こえるほうに向かって歩いていくと、楽しげに体を揺らし踊っている人たちがいました。私は このとき、痺れるくらい幸福でした。

宿に戻りました。
机に置いてあった これ、美味しかったです。

グラグラする変換プラグを支えるのに必死です。高さを調節するだけでなく、バランスを崩さないようにするための微調整で地味に苦労しました。


今日起きた事がすべて たった一日の出来事だとは にわかに信じ難く、(良い意味で)すごく長い一日でした。



《 Day3 へ 続く 》




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