君は、バタコさんという凄腕ピッチャーを知っているか?
実は、日本人なら誰もが知っているが、誰も気付いていない凄腕のピッチャーが一人いる。
それは、アンパンマンのバタコさん。
彼女は、アンパンマンの顔が汚れてしまい力が出ない時に、必ず駆け付ける人物だ。
「アンパンマン!新しい顔よおおお!!!」と言って、アンパンを剛速球で投げている姿は、誰もが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。
そこで、私がなぜ彼女を優れたピッチャーだと思うか、その理由を3点説明したいと思う。
まず1点目は、コントロール力。
彼女は、どんな距離・天候であろうと、いつもアンパンマンの頭の位置を目がけてアンパンを投げている。
しかも、一度も失敗したことがない。毎回ストライクなのだ。
野球選手に例えるなら、どんなバッターに対しても毎回三振がとれるピッチャーのようなものだ。
彼女の、このコントロール力の高さには、メジャーリーガーの松坂投手も、あまりの凄さに冷や汗をかくほどのものだろう。
2点目は、その球の速さ。
彼女が「アンパンマン!新しい顔よおおお!」と言って、アンパンを投げてから、アンパンマンの頭にハマるまでの時間は約3秒。
そして、その距離は推測100mほど。
そこから球の速さを割り出すと、秒速33m。
それを時速に換算すると、時速118km。
時速118kmのピッチャーは、例えるなら、中学生の野球部レベルである。
この情報だけを見ると、「バタコさんって大したことないな・・・」と感じるかもしれない。
だが、そう感じているあなたは、ひとつ大事なことを忘れている。
バタコさんが、野球ボールよりも遥かに大きく・重さがあるアンパンを投げているということに・・・。
そう、そして3点目は、その凄まじい腕力。
大きさに関しては、野球ボールはおろか、ソフトボールの約7倍はある。
重さに関しては推測でしか言えないが、ソフトボールの7倍ほどの巨大なパンの中に、ぎっしりとアンが詰まっていることを考えると、10~15kgはあるのではないだろうか。
男子ハンマー投げで使われているハンマーの重さが7.26kgだということを考えると、バタコさんがいかに優れた腕力の持ち主かご想像いただけるだろう。
ちなみに、ハンマー投げ日本代表の室伏選手は、ハンマーを時速100kmで投げるらしい。
それに対してバタコさんの場合は、ソフトボールの7倍の大きさかつ、ハンマーの1.5~2倍の重さのアンパンを、時速118kmで投げている。
しかも、涼しい表情で・・・。
以上3点が、私がバタコさんを凄腕ピッチャーだと思う理由である。
だが、残念なことに、彼女はこんなにも驚異的な身体能力があるにも関わらず、今のところ野球界から一切スカウトをされていないらしい。
なので、この記事をきっかけに、バタコさんの能力が野球界へと知れ渡ると嬉しいなと思う。
いつか、バタコさんが、世界中を熱狂させるメジャーリーガーになることを夢見て・・・。