揉めないなんてことあるもんかっ!
12月2日、大宮へ行った。年末にかけて仕事が佳境に入ってきており、なんとかこの日は都合をつけて当日券で。大宮裏会議2カ月分の会費の元は取れた。年内平日大宮はこれが最後かな。
配信も11月からの変更の恩恵を受けて、何とか本数を絞りながら見ています。
感想が140文字では収まりそうになかったので、少し温めていたら、石井さんのnoteに先を越されてしまった。石井さんの文章は素敵だ。読みやすいし、素直に感情が伝わってくる。
なのでもはや自分があれこれ書くこともないなあとは思うけれども、やはり、大いに楽しんだライブなので、少しメモしておく。
私服を交換した二人の姿は、「着る」と「着こなす」を体現していた。どんな服でも、着る人に衣服に興味があるとないとではこうも違うんだ。セットアップのウェストが紐で、なんか良かった。昔、石井さんが早脱ぎの達人だった頃もたいていズボンのウェストが紐だったので、その炎は消えていないのだなと勝手に思った。
石井さんが漫才衣装として専ら大宮で着ていた深緑のスーツも、根建さんが石井さんに譲ってその姿を見てから、「こう着ればよかったんだ」と根建さんが驚嘆したと聞く(根建さんが着用していた時代のことを私は残念ながら知らない)。あのスーツ、まだ大宮にあるようで、何故か時々川瀬さんが着ている。
ライブの内容はこれに尽きる。根建さんが大型犬の愛情表現で石井さんにじゃれついていた。お互いのツッコミに中段蹴りが飛び交うのは、この二人でしか見られないだろう。二人羽織について「攻守交替」なんて言葉が飛び出すのも。
根建石井の看板に相応しいライブだったと思う。
同じ「しつけぇ~」系のライブでいうと、直近で『眠くなんねぇから!大好きクラブ』があったけど、あれよりも個人的には満足度が高かった。
『大好きクラブ』は過去の大好きクラブの流れみたいなのを想像していたところが、ちょっと「しつけぇ~」に寄ってしまって、事前の期待値が高かっただけに、ちょっとだけ不完全燃焼感が残っていた。面白かったけど、見たかった物と違ってしまった印象。マヂカルラブリー野田さんにこそ、大宮の魂(スピリット)は宿っているのだとわからされた。
あと、たまたま自分はその日舞台(床)で何をやっているかが見える席だったけど、多くの人は何がなんだかわからなかったと思うので、それもちょっと印象が悪かった。多田さんには2倍ギャラを払ってあげてほしい日だった。
けれども、今回のライブは揉め100%を見たくて足を運んだわけで、そのニーズに合致したものが見られて満足した。根建さんと石井さんの本気のぶつかり合いは、本当にいいものだ。
脇を固める審査員?のヘンダーソン・守谷日和さんも、あの無茶苦茶なノリに食らいついていて良かった。
置いてきぼりというか、「あーもう今日は頑張らなくていいかなー」と、舞台を見限ってしまっている出演者を見るのは(それが推しであればあるほど)、なかなかにしんどい。
でも、この日はそれがなかった。三者三様に戸惑いながら、ライブに参加してくれた。
この根建石井大親友ライブのことは、文田さんが「一週間の中で一番いいライブだった」と振り返ってくれていて、やっぱりそうだったよねと思った。