1月の外箱
1/20 シアターモリエール
最後にシアターモリエールに行ったのは、10年以上前のことで、たぶん劇団EXILEを見に行ったのだと思う。まだハイローの気配もなくて、白濱亜嵐も劇団にいた頃だった。ゾンビものだったようなマッドサイエンティストの失敗ものだったような。
さておき、それ以来の懐かしい場所で2公演を見た。2公演とも若干の準備不足を感じたというか、どちらかで「若いスタッフの挑戦ライブ」的なことを聞いた気がする。でも悪くはなかった。
出演者も見る方も60分ライブの感覚で臨んだら90分ライブだった、みたいな印象を受けた。
1.チャンス大城チャンスクイズチャンス
この数日前に幕張でひるちゃんBarがあった。そこでも思ったけれども、インポッシブルと囲碁将棋の関係性は安心して見ていられる。インポッシブルのお二人が、作品の無茶苦茶ぶりとは対照的に、良心と常識のある振る舞いをされるので、心地よい。
雲を掴むような大城さんクイズに頭を抱える4人が、すっかりマトモな人に見えた。根建さんのことを「そういえばツッコミの人だった」と思った。
この日の根建さんは、グッズのステッカーの似顔絵(新バージョン)のまんまの顔をしていた。今までそこまで似ているとは思わなかったけれども、この日は本当にそっくりなコンディションだった。
2.らいぶ喫茶
開演前にGoodfeeling Coffeeの物販があり、憧れのドリップバッグを手に入れた。あとトートバッグも。もう家が芸人トートバッグと芸人Tシャツだらけです。
畠中さんの音楽の趣味がわりとフォーク寄りで好きなので、楽しみに前売りを取った。前方だったけれども最端でもあったので、作詞のホワイトボードが見えないタイミングもしばしばあったのは残念だった。
ライブ自体は、歌もギターも安定の辻井さんが引っ張り、畠中さん・ケツさんのギターも微笑ましくとても良かった。ひとりひとりの歌を作っていくということで、出演者全員にスポットライトが当たったほのぼのと楽しい時間だった。時間が余って客からテーマを募集しようとした時だけはさすがにひやりとしたけど。結果、「GFCのテーマを作ろう」となって、芸人どうしのまとまりが見られる展開で楽しかった。
ライブの序盤に石井さんが「『どんな顔して出たらいいのかわからない』と悩んでいたらナポちゃんから『お笑いから少し離れてしまった石井さんが感じる戸惑いと哀愁をそのまま出していけばいいんですよ』とアドバイスされた」(時間が経ってしまったのでニュアンスです)と告白していて、ああ、ナポリさんらしい忌憚のなさだなあと思った。いわゆる「それな」の感情。
そんな石井さんが見たいわけじゃないけど、でも「それな」なんだよな……
1/28 下北沢ミネルヴァ(下北ウホウホ)
石井さんがよちよち歩きにも程がある明らかに練習不足のコントの入り方をして、おお???とこちらも緊張したら、時事ネタ風刺コントだった。そのスピード感と気概が好きだと思う反面、幼さもあり、石井さんだなあと思った。怒り慣れなさも相変わらずだった。
でも、ピン芸人として百戦錬磨の守谷さんと並んで芸を披露するなら、これくらい違う方向性の方がいいのかもしれない。
そして、これきりのネタかと思ったら2月の大宮でもやっていてびびった。
二人揃ったネコニスズを初めて見た(ヤマゲンさんも生で見たのはたぶん初めて)。気の置けない仲の3組だというのが伝わってきて、次回も楽しみだ。
このライブが定例化されると聞いて、下北沢に通うことになるのかと一瞬重く感じたが、毎月毎月有楽町に通ってライブとライブの合間の50分くらいの時間を1日に何度も潰す方法に苦慮しながら過ごしたあの日々を思い出せば何てことない。経堂だって松陰神社前だって近いし、「合間」という時間制限はないから、楽しみ方はきっとたくさんあるはずだ。
ただ、下北沢の街は若者すぎて若干居心地が悪い。
この日もライブ後に街をうろついたがこれという店が見つからず、結局地元寄りの乗換駅で下車して飲んだ。
しかしながら初めて行ったその店は、クラフトビールを売りにしていたにも関わらず、メニューにあるビールがスプリングバレー中心だった。それでクラフトビールを看板にするのはどうなのよ。他にあるのが銀河高原・ヤッホー・常陸野とかでさ。まあ乗換駅なので二度と途中下車してまで行くことはないだろう。