BUCK-TICKの新譜
8/26にBUCK-TICKの新譜、MOONLIGHT ESCAPE が発売された。カップリング曲の "凍える" がものすごく良かった。一聴して涙してしまった。
"子守歌を聴かせて 良い子だと"
子守歌ではないが、買い物の帰りに童謡を一緒に歌いながら帰ったことをつい思い出す。今でも脳内に母の歌が再生されるくらいはっきりと思い出せる。
懐かしさで一瞬、温かな気持ちになる。でも絶対的に護られていた子供時代にはもう戻れないのだと哀しくなる。
うちは裕福ではなかった。お金のことで夫婦喧嘩もあったし、私自身、あきらめなければならないこともあって、いつも不満そうな顔をしていたと思う。それでも、両親なりに精一杯の愛情を与えてくれたことを、今なら理解できるし、あの頃に戻って、父や母の良い子になってやり直したい。絶対に叶わないことだけど。
歌詞の解釈は聴いた方がお感じになるままに・・・と作詞した櫻井さんは常々そう仰る。櫻井さんの生い立ちめいたものや、その苦悩を御存知の方なら、私以上に強く感じるものがあるだろう。実際、どのように思われて書かれたのかは知る由もないけれど、BUCK-TICKの曲には、こういった子供の頃を思い出させるようなものがあって、私は時々、子供時代に戻って、あの幸せな時間にもう一度戻りたいと思ってしまう。