すげー強い乖離インジケーター
出会いはふとした瞬間
帰り道の交差点で
声をかけてくれた「ねえこのインジ作って」
そんなわけで2022年にアフロを凌ぐと噂される強botterであるbaneさんからお声掛けを頂き、今最も注目している「取引所間の乖離」を表示するインジケーターを作成しました。
今回はBTC版/ETH版の2つのインジケーターを同時紹介していきます。
※現在は2022/10/22追記分にあるバージョンを推奨しています。
また、同時にシンボル名変更などによるエラー対処は2023/5/24追記を参考にしてください。
はじめに
こちらのインジケーターは「それが何を表示しているか」が理解できればパフォーマンスを発揮できますが、理解できなければ無用の長物になる可能性のある万人向けにはなり得ないニッチなツールです。
わかりやすいサインもなければ、売られすぎや買われすぎ等判断するための基準ラインも自分で見つけ出さなければなりません。
「何も知らない初心者が簡単に勝てる」のを目的としたものではなく、取引所間乖離がどのようなものであるか、そしてどのくらい優位性のあるものであるかというものを把握した上でそれを利用できると判断された方に購入いただければ幸いです。
インジケーターの説明
極めてシンプルです。
各取引所のインデックスからの乖離をイナゴフライヤー式に表示します。
インデックスは
となっています。
設定
設定項目は上記の5つです。
①BTC/Free (for ETHの場合はETH/Free)
チェックボックスをONで表示、OFFで非表示になります。
「フリー枠のBTCペア」には自分が使用したい取引所のBTCUSDまたはBTCUSDTペア、先物ペアを入力してください。(for ETHの場合はETHペア)
「フリー枠がUSD建orUSDT建」にはそのペアがUSDなのかUSDTなのかの選択をしてください。これにより使用するインデックスの変更をします。
②取引所チェックボックス
チェックボックスをONで表示、OFFで非表示になります。
③乖離率リミット
見やすさを重視するために乖離表示に一定のリミットをつけられます。
デフォルト設定は1%です。
特定の取引所がダウンした時などでデータが乱れている時などでリミットをつけておけばそれに引っ張られて他の取引所の乖離率表示がペチャンコになって見づらいという現象を回避できます。
④USDTインデックスの算出
USDT建はUSD建とは別のインデックスを使用します。
となっています。デフォルトは安定性から5取引所平均価格をデフォルト設定にしています。
USD建とUSDT建のそれぞれで別のインデックスを使用することでUSDTのレート変動に影響されにくい仕上げにしています。
⑤カラー設定
色の変更はこちらから行ってください。
デフォルトはイナゴフライヤーにあるものはイナゴ色に合わせてあります。
基本的にはBTC版、ETH版の設定項目はどちらも同じです。
より正確な算出の為、特にFree枠の設定は正確に行ってください。
4/19追記:壇上カスタムFlex
こちらは特定の取引所や銘柄に縛られず自由度をさらに高めたバージョンです。
「アルトにも使いたい」や「期限付き先物を見たい」「BF乖離も見たい」
といった用途にもフレキシブルに対応できるようにしています。
ぶっちゃけ全部書き直しました。
ついでに設定画面クッソ見やすくしました。ここ大事。
何が違うの
・こちらはダブルインデックス仕様としています。
USD建/USDT建の同時表示や、USD建/JPY建の表示のように2つまでの異なるインデックスからの乖離をインジケーター1つで表示可能にしました。もちろんDOGE建/ETH建のようなトリッキーな組み合わせもできます
・インデックス価格を自分で作成可能です。
特定のアルトコインを見たいけどインデックスがない。
BXBTなどのインデックスよりも信頼している取引所の価格を参照したい。
のような時でも安心。最大5つの取引所価格から平均化したインデックス価格を作成できます。
・設定画面の改善。
それまで長々と下にスクロールしなければならなかった設定も半分以下のスクロールで済むようになりました。スクロールで腱鞘炎になっていた人には朗報です。
以下、設定方法です。
①乖離率リミット
見やすさを重視するために乖離表示に一定のリミットをつけられます。
デフォルト設定は1%です。
特定の取引所がダウンした時などでデータが乱れている時などでリミットをつけておけばそれに引っ張られて他の取引所の乖離率表示がペチャンコになって見づらいという現象を回避できます。(BANEカスタムと同様の仕様です)
左のチェックボックスを外すとリミット機能を解除します。
②INDEX A
「INDEX A」のグループで使用するインデックス価格を作成します。
「INDEX1~INDEX5」までで選択した銘柄を「使用するインデックス指標」で選択した数で平均化します。
優先順位はINDEX1からINDEX5にかけて徐々に下がっていきます。
例:「使用するインデックス指標=3」の場合INDEX1~INDEX3までの価格平均が算出されます。
もしもBXBTなど既にあるインデックス指標を使用する場合は「1」にして、1番目の銘柄にBXBTを選択してください。
③INDEX B
「INDEX B」のグループで使用するインデックス価格を作成します。
作成方法は①INDEX A と同様です。
④SYMBOL
表示する銘柄の乖離率に関する設定項目です。
一番左のチェックボックスで表示のON/OFF、次に銘柄を選択、その横の「INDEX A(B)」は先ほど設定したINDEX A,Bのどちらを使うかの選択です。
そして一番右側がカラー選択です。
色は必ず「パラメータ」のほうで選択し、「スタイル」からは変更しないようにお願いします(計算の仕様上上スタイルから変更しても正常に動作しない可能性があります)
ソースコードは有料部分の一番下に追加してあります。
4/19 追記終了
4/24追記:無料版のお届け
よくわかんないけど遊んでみたいっていう入門者の方は上のツイートで最小限に機能を絞ったのを用意しました。
こちらはソース公開は行っておりません(有料版はソースごと販売)
4/24 追記終了
5/6 追記
お試し版消されてたので再度公開しました。
5/6追記終了
2022/10/22 追記
この質問箱の要望から従来の機能を損なうことなく追加として、
・MTFによる価格の取得
・平均価格の取得(終値or始値ベース)
の実装をしました。
現在足、終値の場合は従来通りの動きになります。
別時間足の場合は横のタブから時間足を選択。
価格算出を平均値にする場合、横の数字が平均化に使用する数当該時間足のローソクの本数になります。
有料部分の最下部にソースコードのtxtファイルを添付しますので、そちらからご利用ください。
2023/5/24 追記
各取引所のシンボル名の変更や追加・削除などによりリリース当時とは違う形になっているパターンがあります(特にデリバティブ)
ツイートの手順のように、設定しているシンボル名をインジの設定画面から変更することにより解決する可能性が高いので試してみてください。
どのくらい優位性あるの?
これはこのインジの特定条件をトリガーに買いと決済のみでストラテジーを組んだものです(ストラテジーは非売品。今後も公開する予定はありません)
1時間足は上記のような損益グラフになりました。
グラフが物語っています。
乖離の読み解き方は人それぞれなのでそのうちの1つがこのような結果になったと思っていただければ結構です。
他にももっとパフォーマンスの良いやり方はあるかもしれませんし、聖杯に近いものももしかしたら存在するかもしれません。
まとめ
今回はテクニカル的なところとはちょっと離れた視点からの紹介でした。
ゆえに「わかりやすいパターン」というものを自分で探し当てなければなりません。
しかしそこに光る原石を見出している強い方々もいるわけで、もしかしたらTwitterなどでポロリが出てきて、「閃いた!」となるかもしれません。
(完成した時に過分な評価を頂いたゆえに永久封印するかちょっと迷いました)
なお一時保存もありますが現在のリビジョンです(129)。
完成までフィードバックいただきながら作った知識と手間考慮してちょっとお高めの2980円です。
その価値に見合うかどうかは解説を一読いただき、DMやリプライでもソースなどの根幹に触れないレベルであればお答えしますので納得の上でご購入いただければと思います。
最後に検証、改善にご協力いただいたbaneさんをはじめとした強い方々ありがとうございます。
noteについての質問などはTwitter(@lasthopelonger)までお問合せください。
以下、有料部分にてソースコード。
ここから先は
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