見出し画像

2020年上半期ボカロ10+1選



去年とは違って今年は10選作れそうだな~~と思いましたので、参加しました!

#2020年上半期ボカロ10選  です!!


マイリストこちらに置いておきますね。
では1曲ずつコメント的なものをつけていこうかと!





【初音ミク】シャットダウン

つらぽよ。


最初の曲はこちら。
いきなりサゲから入るのもなんなんですが、この曲って若干サムネイル画像で敬遠しちゃうような感じがしませんか?
私は曲をdigる時にはタイトルとサムネで決めることが多いのですが、私ならこのサムネイルで再生ボタンを押すかというと。。。ちょっとわからないです。何を隠そう、この曲はフォロワーの方からのオススメで知った曲。素敵な出会いをくれて大感謝ですね!
話が脱線しかけましたが、この曲はサムネだけの印象で聴かないでいると痛い目見るぞっていう曲です!!あと動画を見ればこのサムネになった経緯がおおよそ察しがつくかと思います。動画として非常に斬新だけど、たしかにこれはサムネを選ぶ時に困ってしまいそうな感じだ、と。

さて、肝心の作品についてですが、

過去の私、言いたいことだいたい言っちゃってる・・・。

このツイートでも言っていますが、歌メロについて文章で詳細に魅力を伝える方法を知らないので「一度聴いてみて」という結論になってしまうのが本当にもどかしい。
なんというか、初めて聴いた時に「これは伸びるな」って思う曲あるじゃないですか。流行ど真ん中に乗っているという意味もありますが、風格を感じると言えばいいでしょうか?聴いた時に問答無用で「ヤバい」と思わせる曲。
私はそういった曲を”つよい曲”と呼んでいるのですが、この曲がまさにそれです。開放感のあるサビ、2番で変化をつけてくる3拍子、ラスサビで畳み掛ける歌メロのアレンジ!こういった展開、大好きです。ぜひご一聴を。






明日のすべて/IA

シャットダウンが全リスナーに一度聴いてもらいたい曲なら、この曲はどちらかというと一人でひっそり楽しみたいタイプの曲。
鬼リピ不可避!というような派手さや中毒性はありませんが、どんなときでも聴けてしまうような落ち着いた音使いと、それによって際立つポップな歌メロが大きな魅力です。時々遊びのように差し込まれる効果音を聴くと、ボーカルがIAなせいか日本橋高架下R計画を彷彿とさせます。

マイリストに入れよう!と決意した瞬間はCメロの『掴んだ手は 離さないで』の2回目の「離さないで」が音程上がった時。こう来てほしいな、と思う展開がそのまま来てくれるような、かゆいところに手の届くこういった展開は大好物です。その後のラスサビでブレイクしながらキメてくれる展開で私はもう落ちました。みなさんはどうですか?


あと、この曲はAメロの途中で間奏が挟まるというおもしろい構成なんですよね。そしてこの間奏を活かして、1番ではAメロ→間奏→Aメロ→サビ といくところを2番でAメロ→間奏→サビ と展開を飛躍させているところに技巧を感じました。2番でだけ間奏が入るという展開は(それもあまりない構成だとは思います)たまに見ることがありますが、そもそも1コーラス中に間奏が入るのがオーソドックスで、それを前提にして2番でアクセントを作りにくるという考え方が素晴らしい!






【LUMi】虹の上にただ二人

今年のcohaさんはというと雪ミクのコンピアルバムに収録されたリッカとイヴと懐古の灯りの方が印象深い人も多いかもしれませんが、こちらの方を選出。
1stアルバム「The Orchestra of Stray Sheep」からの投稿曲です。

私がcohaさんの魅力に気付いたのは2018年ボカロ10選に選出している幼き魔法の羽のことからなのですが、こちらもLUMiのバラード。この曲に対する思い入れがいっとう深いこともあり、最近は「新曲はLUMiの曲がいいな」「そろそろcohaさんのバラードも投稿されてほしいな」と思っていました。そしたらどっちも叶った!w
LUMiってバラードと相性がいいのかな・・・?

曲を好きになる要素として歌メロをかなり重要視している私は、テンポが緩やかなため歌メロが際立つバラードを好きになることがかなり多いです。今回のこの曲もそう。バラードとして欠けているものが何一つとしてない、ザ・上質なバラードという仕上がりです。あまりに隙がないため、この曲がどういった曲かと聞かれると「なんていうかものすごい良い曲」みたいな答えになってしまいます。笑
それほどまでに、バラードってこういうことだよなという要素を結集した曲。ストリングスを使いこなせる人はバラードの名手の法則。


cohaさん、新曲待ってますよ!!!!!!!!!!!!!!!








【AIきりたんテーマソング】ココロ Emotion【オリジナル曲】

今年の2月に公開されてから、またたく間にボカロシーンを席巻したAIきりたん。公開直後にAIきりたんによるオリジナル曲やカバーが入り乱れる様は、巡音ルカ発売後のぼからんを彷彿とさせましたね。。。(ボカ老害

そんなAIきりたん戦国時代で一番ヒットしたのがこの曲!モンゴル800を思い浮かべてしまうような、泥臭さと青春の空気を感じる曲調です。
この曲を好きになったきっかけは、

『ベタ打ちでも歌おう そう恋のうた』
↑これ!!!!


もう一度言いますよ?

ベタ打ちでも歌おう
そう恋のうた

これ!!!!!!!!!!!!

これ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


どうしてこの歌詞がこんなにも好きなのかと聞かれると、うまく説明できないんですよね・・・。でもめっちゃエモくないですか?ベタ打ちでも歌えてるよ!!(これがベタ打ちなのかはわからないですが)
私が知らないだけで、こういった歌詞回しは普通にあるものなんでしょうかね?ていうかVOCALOIDイメージソングが好きな人はこういう曲大好物なんじゃないの!???!?!??もっとこの歌詞良いねって話しようよ!!!!!

あ、あとサムネがめちゃくちゃ好きです。







「Decreased Connect」flowerオリジナル曲

BCNOさんのことはもちろん前から存じ上げていましたが(初めてマイリスしたのは108かな?)、ここまでハマったのはこの曲がはじめてなので、「ついにきたか・・・!」と最初に思いました。当時の作風を振り返るとかなりボカロシーン音楽シーンを研究されたのかな・・・と感じるような中毒性のある曲調。
サビの4つ目でクリシェしているところなんかは、昨年今年で本当によく見かけるので特にそう思いました。ちなみにこれって丸の内進行ですか??wコード進行のことはいまだに耳で聴き取れてなくて・・・クリシェは丸の内進行と相性が良いと聞いたことがるのでそう思ったのですが、もしそうならこちらも最近特に流行っている進行だそうなので、トレンドをうまく取り入れているんだなぁ~と。

(丸の内進行ってなに??という方はこちらのnoteを読んでいただければ、とりあえずすごい進行だということはおわかりになるかと思います)







カナリヤラメント / Hatsune Miku

グッバイ宣言で一躍時の人となったChinozoさんから一曲。グッバイ宣言でも思ったのですが、この方は構成をしっかり考えて曲作りされてそうだな~~と感じていて、曲構成を重視している私としては非常に好印象です。グッバイ宣言では2番Aメロから間奏に突入(しかも静かな展開かつギターソロ!素晴らしい)し、このカナリヤラメントでは2番でBメロ省略してサビへ移っています。こういった「変化」「フック」「アクセント」を意識した展開こそが曲構成の妙だよなとしみじみ思います。
ちなみに2番でBメロを省略した展開は、この上半期10選だけで3曲目です。笑 どんだけこの展開好きなのかと・・・大好きだよ!

またこの曲、個人的にサビとイントロが死ぬほどリズムに乗りたくなるビートだと思います。4つ打ちだからというのは当然あるんですが、なんだろう、ギターリフとか歌メロのリズムがそう思わせるんでしょうか?
最初はサビ後半で倍テンするのすごく良いな~と思っていたんですが、最近ではサビ前半の方で「あぁーーーーーーーーー!!!!」って言いながら頭を振っています。本当に気持ちいいリズム。







生存ストラテジー / ゲキヤク

ようやくド流行の曲調がきましたね!今までの選出は流行の要素を取り入れた曲といったものが入っていましたが、これはどこを切り取ってもトレンドな曲でしょう。オシャレを全身で表現している!ただ、
”流行ってる曲調”で終わる本曲ではありません。個人的にはサビの1拍目でストリングスが短く入るのがインパクトあって好きです。その直前のフィルもシンプルながらサビへの期待へとダイレクトに誘導していて良い。

この曲のすげえポイントは2つ。1つは落ちサビの転調です。落ちサビ、というかCメロのように使われていますが歌メロはサビなので落ちサビかな?ここで上に転調されているんですが、ラスサビでは元の調に戻っているんですよね。戻るんかい!!!!
上に転調してからそのままラスサビに入る曲とか、下に転調してから上に戻すような曲はたびたび見たことがあります。ただ「上に転調してからラスサビで戻る」曲は初めて見たかも。Cメロで上に転調するだけならあるかもしれませんが、ここがサビのメロディだというのがキモです。落ちサビだけ上に転調なんてことあるか??すげえ・・・!

もうひとつはアウトロ。アウトロが2回しある曲は良曲です。みなさん覚えておいてください。前半でラスサビからの余韻を思わせる静かな引きで、このまま終わると思いきや後半で本格的にアウトロが始まる!!!これですよ、こういうのですよ。こんな感じで丁寧に展開させてくれる曲を聴くと、それだけで高感度爆上がりです。
アウトロは「イントロと同じことして終わる部分」じゃないんです。ありがとう2回しアウトロ。。。







【初音ミク】 眠れない夜に 【オリジナル】

俺たちの40mPが帰ってきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
と思わせてくれた本曲。

これはごく個人的な話なのですが、2012年以降で40mPの曲調変わったな、と思った時期がありまして。それまでの曲調が大好きだった私としては「行っちゃったぁ。。。」という気持ちだったんです。
こんなこと言ってる時点でファンとしては失格な気もしますが、そんな漠然とした寂しさを打ち破ってくれたのが2016年の閉花宣言。ここで初期の作風の匂いを感じた私は「40mPが、帰ってくる・・・!?」と衝撃を受けました。あの頃の40mPに戻ってきてほしいとは思いつつも、そんな日は来ないだろうと思っていたので。
そして2度目にそう思わせてくれたのが本作です。4年ですよ!!!4年待ったよ。。。待ってた甲斐があった。。。

正直に言うと私が40mPの曲で一番好きな時期は2011年なので、この曲調よりもう少し先にあります。ですがそこに到達する日も遠くないのではないかと感じさせてくれた、その期待感だけで私はもう泣きそうです。
当時誰も太刀打ちできなかった最強のボカロPが帰ってくるのを、”王の帰還”の日を、私はずっと待っています。

2020年、今もっとも目が離せないボカロPは40mPです。








エンヴィー・ネイビー・ブルー/初音ミク【オリジナル】

関係ないんですが、今と昔のハイブリッドみたいなタイトルですね。

こちらも今のトレンドど真ん中の曲です!・・・ってちょっと待ってください。この曲で「2番でBメロを省略する曲」4曲目なんですけど!wどんだけ好きなんだ私・・・。というか今の流行の曲調と何か相関でもあるんでしょうか?考えてみる余地はありそうですね。

一見シンプルな進行ながら、この曲にも遊びが散りばめられています。今述べた「2番でBメロを省略する」もそうですが、2番Aメロでは1番より音数を少なくして差別化し、サビ直前ではベースのみの部分を入れてさらに落とす。また2サビ後の間奏でも、リードメロディはイントロと同じですが後半の音を抜くことでより静かな雰囲気を演出しています。
引き算のアクセントが多いのは夜を歩くようなしっとり感を担保したいためでしょう。いわゆる”夜系”ですね!(言いたいだけ)
派手さのある展開ではないですが、こういった細かな変化をひとつひとつしっかりつけてくれるのは個人的に高評価です。さっきと同じこと言ってますね。それだけ好きってことです。








彗星になれたなら / はるまきごはん feat.初音ミク

「ふたりのシリーズ」とでも呼べばいいでしょうか?この一連の作品群に私はいまいちハマり切れていないところがあったんですが、そんな悔しい気持ちを見事に払拭したのがこの曲!これはエモすぎる。さすがに。さすがにね。

このエモさが何かを考えた時に、音の観点からするとまず思い浮かぶのはBメロ。一度ビートを開放してからの半テン、これで落ちないリスナーおるん??あと『あの日 二人を見ていた』のところの3つ目のコードが好きです。
このBメロに限らず、曲構成の面で見ると全体的にドラマチックな展開をしています。これは本シリーズ全編で意識していると推察されるのですが、彗星になれたならではその集大成とも言えるような完成度、まとまりの良さが感じられます。個人的には1サビ後の間奏が終わった後に2番に入ると思わせて一度静かになるところがすごく好きです。


また、この曲を語る上で避けて通れないのが歌詞です。歌詞がすんごい。もうエモいのなんの。普段歌詞を聴くことがあまりない私がここまで歌詞に心を動かされたのはどういうことなのかはわかりませんが、とにかく歌詞がエモいです。


彗星になれたなら

まず写真出してくるのがずるいですよね。
写真って過去の象徴なんですよ。それを眺めてるってことは、「あの頃に戻りたい」と過去に縋っているってことでしょう!?
MV中に実体として現れないことから、この金髪の子(特設サイト曰くリリちゃんという名前のようです)は今は会えないのだと察せられます。

彗星になれたなら2

このリリちゃんが笑顔を見せる映像は先程のシーンとここの2箇所なんですが、どちらも光の加減だったりでよく見えないんですよね。
この破壊力がやばい・・・!!写真だけでもうエモいのに、表情のぼやけた写真なんてエモの波に溺れ死んでしまいますよ!!!『呼吸よりも当然なあなたの笑顔』なのに!!!!!


歌詞で他に言いたいのは、Cメロの『あなたの誕生日も忘れちゃうような 大人になったらどうする』です。「そんな”大人”には絶対にならない」という決意が感じられ、それでいて「きっと忘れてしまう日がいつかくる」という諦めのようにも聴こえるんですよね・・・。切ない・・・。


ここまで話していておわかりになったかもしれませんが、私はこのシリーズの他の曲をあまり聴いていないこともあって、この曲をイマジナリーフレンドに見立てて考えている節があります。だって大人になるならないって話があって、その過程でもう会えなくなってしまった人がいるなら、それはもうイマジナリーフレンドだと思いませんか??(超絶偏見)

その考えでいくと、『空想ばかり話す僕だから 離れ離れになったのか』という歌詞がよくわからないですね。自分が子供のままでいるのに対して、”あなた”は大人になってしまったから会えなくなったってこと?
ここは深く考えるとよくわからないので、「会えない理由を探して無理にでも納得しようと葛藤している」という表現なんだと思うことにしています。

ちなみに動画内で「マーニー感ある」というコメント(思い出のマーニーのことでしょう)を見ましたが、めちゃくちゃわかりを得た。あの作品もイマジナリーフレンドを扱った作品ですので。


長いこと語ってしまいましたが、この作品は楽曲と映像がお互いに相乗効果を生み出してより高次元の感動を与えてくれる、まさに理想的なMV作品だと私は思います。


彗星になれたなら3

ここの彗星にハッとなるナナちゃんすき。「藍の果てに往きたい」という切実な思いが表れているようで・・・









はい、以上で10曲になります。

文量でも伝わるかもしれませんが(もちろん文量=愛の大きさだなんてことはないつもりですよ!)、1選を選ぶなら「彗星になれたなら」です。

ニコニコ動画の中では。


そう、タイトルに書いてありますように、実はもう1曲紹介したい曲があるのです。





ナユタン星人 - 猫猫的宇宙論 (ft.初音ミク)

はい、こちらが私の2020年上半期ボカロ1選です。

ニコニコ動画に投稿されていないので10選マイリスに入れることができず、このような形での選出となりました。

ナユタンさんの曲は赤背景になってからあまり好きになれる曲がなく(惑星ループとダンスロボットダンスは好きです)、緑背景に至っては現在ひとつも好きな曲がない状態です。
そんな中桃背景となって投稿されたのがこの曲。これまでの曲で散見されたコール&レスポンスや合唱を誘発するコーラスなどはありませんが、その代わりに歌メロとしての良さが前面に出されているように思います。


またこの曲、ドラムを始めとしたリズムの運び方が非常にうまい。Aメロ後半にあるキメだったり、イントロでの表に強拍を置いたギターリフだったり。極めつけは2番の途中にあるスティックの3カウントです。ここを4カウントにせずシンコペーションで次に移行するのがすごい!「やられた~~~」という気持ちでした。

ドラムの話をすると、ここではただの裏拍と16分をとった裏拍で使い分けられているところが「良い............」って感じです。あえてどちらも使っているというのが意思を持った音作りに感じられて好き。
ちなみに、イントロのハイハットの刻みやAメロの「にゃんっ!」で入る3連バスドラなど、曲の中でも印象的なドラムフレーズはほとんどが彗星ハネムーンで同一のものが使われているようです(私調べ)。
・・・このことが自分の中で彗星ハネムーンに対して良い影響があるかどうかは現状まだわかりません。でも彗星ハネムーン、ひいては緑背景の曲への評価を見直すきっかけになるかもしれないです。緑背景曲も好きになりたい・・・!

あとあと、最後の『ずっとずっと愛してね』の畳み掛けがいいですよね。こういう「ラスサビの最後の1フレーズをもう一回やる」手法、大好きです。ベースを浮かせて目立たせるのもエモさマシマシでよい。


この曲が収録された新アルバムはまだ到着待ちの状態で手元にないのですが、とても期待しています。はやく聴きて~~~~~!!







これで今度こそ終わりです。

今回はYoutube限定公開の曲が入った(しかも1選)ためこのような形になりましたが、これからこういった形式の曲がどんどん増えていったらどうしよう・・・とちょっとだけ思いました。10選マイリスが意味を成さなくなる日も遠くない・・・?


・・・ま、それはその時考えればいっか!w
下半期も楽しんで聴いていきますよ!!




#vocanote #感想 #VOCAOLOID #2020年上半期ボカロ10選

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?