自分語り:Just Be Friends【ぼからん】
※注意※
記事名にJust Be Friendsとか書いてありますが、Just Be Friendsの話ほとんどしません。JBFと見せかけたランキング語りです。
JBFの語りを期待した方ごめんなさい。それでも読んでやんよという寛大な方はぜひ。
みなさんは”ぼからん”というものをご存知だろうか。
これ。
ぼからんとは、一般には「週刊VOCALOIDランキング」の略称だ(なお、現在は”うたらん”こと「週刊UTAUランキング」も動画内で取り上げているため、”ぼかうたらん”の呼び方のほうが一般的かもしれない)。
そして、私にボカロ趣味を根付かせてくれたのもぼからんだ。
というのも、私はVOCALOIDに出会ってからボカロシーンをリアルタイムを追うようになるまで一年半ほど要するわけだが、そのうち一年余りの間ずっとぼからんを見続けていたからだ。
ボカロリスナーとしての下積み時代をぼからんで過ごしたと言い換えてもいいかもしれない。これが2010~11年5月ごろまでの間なのだが、その期間にぼからんを3周くらいした。
目的としては、ボカロの曲をもっと知るためというのもあった。たとえば気になるアーティストがいて、どのCDから買おうかと悩んだ時、オリコンチャートで上位に入っているCDを選ぶといったことをする人はけっこういるのではないだろうか。感覚としてはそれと同じだ。
ボカロ曲を知るにあたってまず人気曲を聴きたいと思うのは自然な考えだと思うし、それを手軽に数多く聴ける手段の一つがぼからんだったのだ。
さて、そろそろ「JBFの名前はいつ出るんだ・・・?」という方が出てくるだろうから本題に入りたいと思う。
【巡音ルカ】Just Be Friends【オリジナルPV】
(ヘッダー画像はこちらのスクリーンショットになります)
Just Be Friendsといえば時の名曲。当然ぼからんにも登場してきた。
連覇こそ達成していないが、初登場で1位をとってから2位、3位、4位と一週間ごとに1つずつ順位を落としていくのが印象的だったのでよく覚えている(ちなみに翌週は5位を飛ばして6位だった)。
私はさいしょ、この曲が嫌いだった。
ロミオとシンデレラやダブルラリアットは好きだったが、この曲は嫌いだった。
「こんな盛り上がりに欠ける曲、なんで人気なんだよ」と、そんな風に思っていた記憶がある。そんな曲が”門番”としてランキングに長く君臨しているのだから、当時の私はさぞモヤモヤしていただろう。ちなみに当時はwowakaさんにお熱だった。
ここで一度話を脱線させよう。私が下積み時代に見ていたのはぼからんだけではない。
ぼからんが週刊なのに対して月単位で集計する「月刊ボーカロイドTOP30」(通称:楽曲中心のほう)、期間は決まっていないがさらに広い期間で集計をとる「ぼからんSP」だ(下積み時代が終わった後にも月刊ニコニコランキングや上下半期VOCALOIDランキングなど見ていたが、ここでは説明を省かせてもらう)。
そういうわけで、私は週刊を見ているときに月刊も追っていた。正確に言えば週刊を見終えた後、週刊の2周目を見ながら月刊を見に行っていた。
Just Be Friendsは週刊で門番として中・上位をキープしているので当然月刊にも毎月登場してくるのだが、ここで私はなんと、
Just Be Friendsを好きになる。
・・・これだけ長い前置きをしておいてあっさりと心変わりしやがっているが、事実だ。何かを転機に嫌いから好きに反転したわけではなく、次第に好きになっていったというものだが。
これは上手く説明できる自信がないのだが、いくつか理由がある。
一つ。週刊と月刊でかなりの回数この曲を聴いたことで、当初は受け入れられなかったメロディが耳に馴染んできたこと。
一つ。月刊ではこの曲が週刊より上位をキープしていたこと。
一つ。週刊でも月刊でもPV付きで曲を紹介してくれるのだが、週刊では1番サビの抜粋だったのに対し、月刊ではPVの最も盛り上がるラスサビを流していたこと。
わかりにくいであろう二つ目の要因についての捕捉。
たとえばニコ動のカテラン、その毎時ランキングの上位にきた曲でも1日で30位くらいの順位に落ちる曲は週間単位で集計をとるぼからんのTOP30に載ることはない。その曲が上位であったのは1週間のうちわずか数時間だったからだ。
同様に、ぼからんで1位をとったとしても、翌週から30位圏外になるのであれば10位程度を1ヶ月キープし続けた曲の方が上の順位になるということもあるわけだ。
極端なたとえになったが、つまり”ぼからんの門番”は月刊に強いということだ。さらに言うならJust Be Friendsは当時の門番曲の中でも安定した順位で、それゆえ月刊では一際目立って上位をキープしていた。
で。それがなぜ好きになる要因となるのかという話だが、これは単純に私が強い曲を好きになる傾向にあるからだ。
数字的な意味での強い曲もそうだし、曲調的な意味での強い曲(実際に伸びてなくても「伸びそうだ」と思える曲)もそうだ。
ただでさえぼからんで門番となっていたJBFが月刊ではさらに猛威を振るっていたのを見てより興味が惹かれたことが好きになるきっかけの一つだった。
とにかく、こうしたランキングの影響で次第にこの曲を見る目が変わってきたのだ。最初はそれこそ門番なせいで好きでもない曲を何度も聴かないといけないなと思っていたが、ランキングで門番としての健在ぶりを見ているうちに次第に「実は良い曲なんじゃないか・・・?」と思うようになり、曲を聴きにいき、いつしか音楽プレイヤーに入れて聴くようになり、今ではカラオケで歌うほどの曲となった。
結局何が言いたいのかという話だが、”門番”というのも悪いことばかりではないということが言いたかった。
ぼからんの門番に対して肯定的な意見を聞くことはあまりない。どころか、「新曲のランクインする余地を増やすために門番はなくすべきだ」という主張も多くある。たしかに新曲を捕捉する目的の人がそう思うのは至極当然だし、そういう面では正しいと思う。
しかし私は人気曲の指標となる門番という概念が好きだし、そのおかげでこうして新しく曲を好きになったりできている。また週刊と月刊での取り上げ方など、ランキング動画としてのおもしろみに気付くきっかけにもなった。
今回はそういうことが言いたくて、こうして長い文を書いてみた次第だ。ありがとうVOCALOIDランキング。
2013年を最後にすっかりランキングから離れてしまっている身だが、また機械を作って昔のようにぼから巡りをしたい。
何よりもうすぐ初音ミク10周年ということで、いつも以上の賑わいを見せている。きっとランキングの方も大賑わいなのだろう。そこで新しく好きになれる作品もあるかもしれない。そう考えると今からワクワクしてこないだろうか。
ともあれ、ここまでの文章を一言にまとめるとするならばこうだ。
「ランキング動画はいいぞ」
ぼからんを冒頭で紹介したので、月刊ボーカロイドTOP30についても紹介させていただきたい。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm31702522
これからもっとおもしろくなるであろうボカロシーン、今からでもランキングで追い始めてみるのはいかが?
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