見出し画像

【非ボカロ】最近よく聴いてる曲まとめ Part3


特に意識してはいないんですが、だいたい1年おきに非ボカロまとめ書いてますね?
前回のまとめはこちら↓

例によってSpotifyで聴いてる曲が対象になります、最近はニコニコのマイリストを見れない関係でSpotifyでもボカロ曲を聴く機会が増えてきましたが、テーマ的に今回は除外。
Youtubeリンクあるやつはそっちを貼っていきます。




キタニタツヤ / ずうっといっしょ!

(ヘッダー画像はこちらのMVのスクリーンショットになります。)

非ボカロの新曲をちゃんと聴けてる時ってあまりないのでウキウキで最初に貼っちゃう。まぁSpotifyにサジェストされただけで自発的にディグったわけではないんだけど。
キタニ曲ってオケがかなり複雑でテクい印象があって、ドラムで言うと16分ビート基調にハイハットによる裏裏のキメが多く完全にイメージ通り。ただこの難解なリズムがあるからこそ1サビ途中やサビ終わりの間奏途中にある表拍のキメが爆裂に効果的なわけです。
ギターはどうなんだろうとよく聴いてみたら、冒頭のデレレレッデレレテレレレッのアルペジオみたいなフレーズがバックギターによるものだと気付きました。4人編成でやるならたぶんめちゃめちゃに難しいですよねこれ。本人はこれライブでどうやってるんだろうか。
あ、ベースはよくわかりません。



パスピエ / 最終電車

今さら急に!?という感じですが、最近パスピエの新曲「避雷針」を聴きまして。友達にこの曲いいねって言ったら「初期の曲とかこんな感じだよね」と言われ、マジで!?と思って巡回して再会しました。
正直パスピエ流行ってる時期は逆張りしてて、この曲も同じだったんですが、今聴くとめちゃくちゃエモいメロディラインで好みド真ん中。"時間が解決する"って音楽においても言えることなんだな・・・。

1Aのシンコペーションでありながら最小限のバスドラ使いなところとか、Bメロの代わりに間奏(と言えるほど長いものではないですが)がサビまでの盛り上がりを担当してるところとかオシャレですよね。あと2サビ後のイントロと同じメロディからソロフレーズに発展していく展開、聴いててなんだか懐かしい気持ちになります。



礼賛 / NO SWEAT

「ライブのアフターパーティーで米津玄師がテキーラを出していた」という話題がX(旧Twitter)でバズっていたバンド(厳密には、PEOPLE 1とのツーマンライブです)。ミーハーな自分はこれで知ったクチですが、このバンドが次世代というかフロンティアなのかと考えると、すごいですね・・・!
Youtubeのコメントを見る限りボーカルのサーヤ(お笑いコンビ"ラランド"の片割れ)が好きなために追いかけている人がかなりいるようで。この曲調を知った上で受け入れているのか、そんなことは関係なくフロントマンの言動如何で受け入れているのか、そこがよくわかっていないのですが、この曲のアウトロは相当やばいことやってるので、これをちゃんと聴いたうえで受け入れている人が大多数ということは、かなりやばいことをやっても世間からは受け入れられるんだな・・・!という驚きがあります。
とは言いつつ、私が礼賛に注目した理由のひとつがこのアウトロにあります。相当にズラしの効いたフレーズではあるのですが、あれはポリリズムのように譜面的に整合性のついた手法で、あるとしたらジャズ由来のキメ方なのかなと思ってます。詳細はわからん、難しい・・・。



indigo la End / 心変わり

先ほど貼った礼賛のギターを担当する"晩餐"こと川谷絵音、彼がギターボーカルにしてフロントマンを務めるバンドがindigo la Endです。名前はずっと前から知っていましたが、履修しなきゃ履修しなきゃと思いながらこれまでまともに聴くことはなくw そんな中サジェストで正面から聴く機会を得たわけです。Spotifyくんに感謝!

ちゃんと聴いていないながらも抱いていた「なんとなくのインディゴ感」通りの曲でした。こんなギターサウンドしてそうだなって思ってたよ(幻覚)。こういう耽美さを強調したような曲って振り返ってみればあまり通っていないような気がするので、その点でも新鮮でした。悪くないですね。誰?
ひたすらにメロディアスなフレーズを奏でていたところからスクエアなノリに変わる2サビ後の間奏が開放感あってとても良かったです。



First Love is Never Returned / OKACHIMACHI FRIDAY NIGHT

サジェストされたのが始まりではあるのですが、Youtubeと比較してSpotifyの方が明らかに評価されているのは何かあったんでしょうか?そのへんはよくわかってないです。
そんな感じでどういうわけかYoutubeでの再生数を思うと考えられないくらいSpotifyのリスナー数が多いんですが、実際曲はとても良いです。邦楽のシティポップを求めている方は聴いてみてほしいですね。シティポップという土台で考えればある種当然なのかもしれないですが、垢抜けてる感がすごく良いと思います。



Kroi / Balmy Life

諸事情により(ライブでコピーやる)、最近よく聴いてるKroi。たぶん再生回数でいったら5,6曲くらい上位に入るような聴き方をしていますが、今回は代表の1曲としてこの作品をセレクト。
この曲はトークボックスというエフェクターを使っているところが特徴で、これによってシンセサウンドであるにもかかわらず人が喋っているように聴こえる音を出しています。ホースを咥えた状態で音を送り込み、実際に口の中で共鳴させることで人の声のような音色を実現しているようです。(口内で音が反響する感覚に気持ち悪くなる人もけっこういるそうな。大変ですね)

赤レンガ倉庫で行われたライブのアレンジがものすごく良かったのですが、期間限定のアーカイブ公開だったため現在は視聴することができません・・・残念。跡地だけでも貼っておきます。

曲自体の話をしますが、個人的にかなり難解なリズム表現の曲だと思ってます。バンドの根底にあるブラックミュージック的なリズムが自分の感覚にないものだという話ではなく、繰り出されるリズムをどうにも腑に落とせていないみたいな感じ。この曲ってハネたりハネなかったり、浮遊感のあるノリかと思いきや次のセクションではどっしりしたドラムだったり、言葉を選ばずに言うとどうにも不安定な印象があるんです。フレーズのひとつひとつ、もしくはフレーズの遷移による展開作りに対する意図を理解できていないというか。あるいは、「不安定である」という意味付けこそがこのドラムの意図だということなのかもしれませんが。
なんだか高尚そうな物言いですが、好きな曲のドラムの意図を全て理解できているわけもなく(曲中におけるドラムフレーズの"意思"は個人的に非常に重要だと思っています)、自分が演奏する段になったことで初めて感じ取った部分が大きいです。こう書くと演奏者の視点って大事そうですね。(ここで胸を張れるほどこの視点で音楽の核を突いたような見方をできている自信はないという卑下です)



日食なつこ / 致死量の自由

こちらもサジェストで見つけた曲。日食なつこと言えば「水流のロック」だと思いますが、こちらも例によって逆張りの食わず嫌い。偶然にも和解の機会を得られました。結局「水流のロック」はそこまで刺さりはしなかったのですが・・・。笑
他の曲も聴いてみて気付いたのですが、この曲って編成が水流のロックとかなり近しいですね。逆に言えば、日食なつこって基本的にこのバランスの曲が多いと思っていたのですが、他を聴く感じどうやらそんなわけではないみたいです。これも偶然か。

曲の中身の話ですが、イントロで聴こえるピアノのスタッカートがここだけの主題ではなくAメロにも普通に食い込んでくるところが特徴的だなと。音程を変えずひたすら刻むようなメロディなので、耳に残りつつもボーカルの邪魔をしない馴染みの良さがあります。
あとはフィルの要所で使われる4連(スネア→ハイタム→フロアタム→バスドラ?)も注目です。その後の採用がクラッシュシンバルなのも虚を突いていて好感。



[Alexandros] / todayyyyy

Spotifyから見つけた曲ですが、MVを見たときの感想が「えっ、サトヤス脱退してる!?」でした。調べたところベストアルバム「Where's My History?」まででバンドを勇退、以降の「閃光」からはBIGMAMAの元ドラマーであるリアド偉武が担当しているそうです。閃光のMVは絶対見てるからこのへん過去にも調べたことがあるはずなんですが、綺麗に忘れてたんですかね・・・。そうであってくれ。
逆に言えば、閃光以降の曲は全然追えていない。なんというか、ドロスの曲って独特の泥臭さみたいなものがある時があるんですよね。それはボーカルの歌い方だったり、ギターサウンドだったり、ドラムのズラし方だったり。その手の曲が個人的にそこまで刺さらないので、聴く時は聴くし聴かない時は聴かないといった距離感になってます。
そこへいくとこの曲はとてもストレートかつ普遍的で気持ちいいです。シンセベースを採用しているからかバンドサウンドの主張をあまり感じなくて今までと違うものをなんとなく感じましたが、ちゃんと追えてないだけで気のせいですかね?
曲の語りは、というと難しいですね・・・。シンプルな歌メロにハマった、以外に言えることがあまりない。笑


春野 / OVERTIME

春野さん全然聴いてねえからそろそろちゃんと聴いていかないとだ~~~と思いながら巡回を始めようとした時にちょうどこの曲がリリースされるタイミングだったので「ちょうどいいや、ここから聴いてこう」となったのですが、結局ここでハマってしまい巡回がまったく進んでいません。助けてくれ
春野さんは自ら歌って作品を発表するようになってからはlo-fi hiphopの印象が強まったという噂だけ聞いているのですが、ハマったこの曲がめちゃくちゃポップなので真偽の程は確かめられていませんw

この曲についてはひたすらにビートメイクが良いなという感想で、そこについてはビートの重要度の高いジャンルであるという点で先述のlo-fi hiphopとも通じる部分はあるように思います。ボカロシーンを見ている者からすると、このあたりはねこぼーろさん(ササノマリイ)とも共通して感じるところですね。
あとはフィルで使われる両手打ちのスネアが音良すぎる。



エレン・ジョー / BITE!ガブっとね

Youtubeで頑張って曲をディグってみよう!の時に出会った曲です。便宜上こちらの動画を貼りましたが、自分が最初に出会ったのは正確にはトピックとなる以下の動画になります↓

まずタイトルからして違うんですよね。まぁそこはYoutubeのトピックではよくあることなので(英訳されるとか)あまり気にしていませんが、気になるのがアーティスト名。このSān-Zという表記は、プロデューサーおよび作編曲を務める雷声(Lei Sheng)、作詞のJacob CrookedとPeter Sierzput、ボーカルのLei Yuxinから成るユニットということなのかな?Sān-Zで軽く調べてみましたがよくわかりませんでした。
この曲は「ゼンレスゾーンゼロ」という7/4にサービス開始したスマホゲームアプリに登場する、エレン・ジョーという子のキャラソンとして出されたもののようです(公式サイトを見に行ってもSān-Zの表記はありませんでした)。そんなわけでいったんアーティスト名はエレン・ジョーとして表記させていただいてますw有識者がいたらそのへんどうなってるのか教えてほしい!

私が変な出会い方をしたせいで間に余計な引っかかりが発生しましたが、要はスマホゲーのキャラソンです。まだサービス開始して2週間もたっていない中でキャラソンを出すあたり、相当な力の入れようであることが窺えます。スマホゲーで考えると学園アイドルマスターも(アイドルがテーマであるという必然性はあるものの)似たような手法で話題を攫っていたことを思い出しますが、この「初手でめっちゃ強い追加コンテンツ出して力いっぱいぶん殴る」みたいなアプローチがきてるんでしょうか。実際効果的ではあると思うし、私がスマホゲーに疎いから知らないだけでずっと前から続いている伝統的な取り組みであるような気もします・・・。

曲自体については、上に書いたように相当な力の入れようを感じる"強さ"です。こういった曲やバラードのようなミドルテンポ以下の余白が多い曲調だと音のリッチさをより感じられますね。個人的にはサビの入りで16分2連のバスドラを採用するところが直前セクションのビルドからのフックになっていて好きです。



あとがき

前回前々回と1年スパンで書いていたのが、さらに後ろ倒しになりましたね・・・。まぁ非ボカロについては常にアンテナを張れているわけでもないし、あんまり意識しすぎるといつまで立っても書けない気もするので、肩肘張らずに気が向いたらってくらいのスタンスでいこうと思ってます。毎回こんなようなこと書いてる気がする。

あと今回は全体的にオシャレ路線な曲が多かったです。これはSpotifyでディグった時に芋づる式にサジェストされたものが全体的に好きになったという経緯がありますw つまりは曲を探すタイミングが少なすぎるということ・・・精進・・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?