感想:プラスチックケージ
『あと二つ進めば』
(ヘッダー画像はこちらのスクリーンショットになります)
はい、ということで二度目の日向電工曲となります!
今回は主にブラックホールディスク収録バージョンをメインにして書いていくので、持っている方はぜひそちらを聴きながら!
なに、持っていないだって!?そんな人はこちらを見ながら雰囲気で感じ取ってください!(普通に原曲を聴きながらお読みください)
ブラックホールディスクバージョンを取り上げると言いましたが、じゃあニコ動にあがっている原曲とはどう違うのか。ズバリ言ってしまうと、サウンドです!曲中で使われる音が大幅に差し替わり、文字通りのリテイクとなっております。
しかし、そう一言で片付けるのは忍びないほどの生まれ変わりぶりなのです。具体的に言うとドラム、ベース、ギターがより前に出たことでバンドサウンド感が増しました。それによって、原曲にもあったメロディにより意識が向きやすくなったんです。
原曲の”ヤバさ”に気付けるリテイク
たとえば1サビ後の間奏では後半でハイハットがオープンからクローズになります。たとえば2番Bメロや落ちサビではテンポ感を半分に落としてリズムにメリハリをつけています。これらの部分、私はブラックホールディスクで聴くことで初めて気付き「おお、すごい良い感じのリテイクじゃん!」と思っていたのですが、ここはリテイクではないのです!!
元からあったフレーズが、各楽器の主張が強まることでより聴こえやすくなったことで初めて気付けたにすぎないのです。私はこの後原曲を聴きにいって「原曲、すごい!」となりましたwそう、原曲はすごいんです。そしてそのすごさに気付かせてくれるリテイクもすごい。
生音はやっぱ強ぇ・・・
この曲に限った話ではないのですが、生音(?)になったことでベースの魅力がアルバム通してとんでもなく跳ね上がってるんですね。「日向電工はベースが良い」という評価に上塗りされてしまいそうなほど攻撃的で、それでいて良さみの深いベースラインとなっているんです。ブラックホールディスクをお持ちの方は、ぜひベースに注意して全曲聴いてみてください。この曲でいうと、2番Aメロのコード進行が1番と違っていて、1つ目と4つ目が同じコードなのがとてもいい!伝わって!w
また、各パートが大幅にリテイクされたことで変わった部分もあります。イントロ入りでのベースのスライド、アウトロのギターの残響音など。どちらも生楽器ならではといった趣があり、原曲との大きな差異となっております。電子音でクールに聴かせる原曲派か、パッションある演奏を感じたいアルバム派か、といったところでしょうか。ロック大好きマンの私はもちろんアルバム曲派!ですがこの曲でいうなら最後のシンバル&電子音のみで締める原曲の淡白さも捨てがたい・・・あなたはどっち派?
では最後に個人的に好きな部分を。
・バスドラの音が良い。どの場所でもクリアに聴こえるくらい輪郭がはっきりしていて、だからこそ2番Bメロや落ちサビでのゆったりしたリズムがめちゃくちゃかっこいいんです。このひとつひとつ辿るように踏みしめるようなバスドラドチャ好き。
・1サビ後もサビの勢いが続くんだけど、中間地点の一瞬のブレイク&フィルを挟んでまた静かなトーンになるのがクール。具体的にはハイハットがオープンからクローズになるのがかっこいいってことです。
・2サビで「ハンドクラップが鳴り出した」ってなってからラスサビで「ハンドクラップが鳴り止んだ」のめっちゃエモくない?エモいよね?
こんな感じでしょうか。原曲の「実はヤバかった」要素を増幅することでわかりやすく伝わる魅力、リテイクによってより磨きのかかったサウンドが本作の大きな特徴です。ニコ動にある原曲のヤバさは、ブラックホールディスクを聴くことで十全に伝わるんだと私は思っています。とにかく「ブラックホールディスク」を買ってくれ!間に合わなくなってもしらんぞーーーっ!!(謎の太字)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?