オカカフェとモネの絵のような写真(だと思う)/国営昭和記念公園
春の陽気に誘われて、ふらふらと東京都立川市の昭和記念公園に行ってきました。
目的は、隈研吾さん設計の「オカカフェ」を堪能すること。
緑豊かな自然を写真に撮りながら、ちょっとアートのことも考えた楽しい一日になりました。
おすすめのアクセス
調べたところ、東京ディズニーランドのテーマパークエリアが51ha(オリエンタルランド公式HPより)、東京ドームは4.7ha(Wikipediaより)。
とんでもない大きさ、おわかりいただけただろうか。
そんな昭和記念公園には5つのゲート(入口)があります。
うっかりしていると入口から目的地までものすごーーーい距離を歩くことになってしまいますので、あらかじめ目的地(こどもの遊び場とか、お花畑とか)を決めておき、そこにいちばん近い入口を選ぶことをオススメします。
個人的には、「西立川口」から入場するのがお気に入りです。
JR青梅線西立川駅から徒歩2分というアクセスのよさに加え、入場するとすぐ目の前に広がるのがこちらの風景。テンションあがりますよ〜
なお、入園料は大人450円。交通系ICカード等でキャッシュレス入場(改札を通るみたいな感じ)でき、画期的です。
なんちゃって風景画
スマホの画面をとおして池に映る緑を観ていたら、「あれ? これ、モネの『睡蓮』みたい。いや、東山魁夷かも?」と気づきました。
風景をじかに自分の目で見るのももちろん眼福だけれど、四角い画面越しに観るとどこかで観た絵画のよう。
そう気づいたら、名画のような風景を探したくなりました。
オカカフェへ
…などと思って歩いていると、突如現れた「オカカフェ」。
多摩産材の杉を使った屋根の木組みを観て、思わず深呼吸をしてしまいました。
木組みはまるで雪の結晶のようでもあり、切り立った断崖のようにも見えます。
実は、ここにたどり着くまでにいくつか立体作品を見かけていたのですが、この公園の巨大で圧倒的な自然に囲まれていると、どうしても見劣りしてしまう印象が。
他の場所で観たらきっと素晴らしい作品なのだろうけれど。なぜか違和感があるなぁ、人造物と大自然は相性が良くないのかしら(個人的な感想です)…と思っていたところに、見つけたオカカフェ。
「負ける建築」の意味がわかった気がしました。
協調とか調和は、自然と人造物が同じレベルにいる状態。
負けるとは、自然に敬意をはらい一歩譲る状態。
広場に寄り添うように佇むオカカフェを観て、そういうことかなと思いました。
そして、落ち着いたインテリアも建物にマッチしていてとても素敵。
平日の昼間なのにめちゃめちゃ混んでいて、これ以上写真は撮れませんでしたので、詳しくはこちらをどうぞ。
次は空いているときに来て、インテリアを堪能しながらゆっくりコーヒーをいただきたいです。
5月はネモフィラが見ごろ
昭和記念公演は、四季折々にいろいろな花畑が鑑賞できることでも有名です。
入口でもらったリーフレット「週刊花だより」(ネーミングがかわいい)によると、ネモフィラが見頃とのこと。せっかくなので、「ネモフィラの丘」まで足を伸ばしてみました。
モネの光を追う
帰り道、モネは同じ場所で時間を変えて絵を描いていたことを思い出し、私も写真でトライしてみました。
並べてみると、同じ場所でも確かに光が全然違うのがわかります。
光が違うと、池の透明度や木のあざやかさ、空の奥行きまでもが違って見えて。こういう風景をモネは表現したかったのでしょうか。
いままで日差しで季節の変化を感じることはあっても、こんなふうに一日のなかの光の変化を意識して観たことはなかったかもしれません。
あたりまえのことに気づくモネの感受性の豊かさ。あらためて感心しました。
おわりに
冒頭で立派なアドバイスをした私ですが、近道をしようとして道に迷い、結局一万歩以上歩いてしまいました。
たくさん陽にあたって疲れたし日焼けもしてしまったけれど、骨密度が上がった気がするからよしとします。
こんどは秋に行ってみようかな。
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