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私がこじらせ女になった理由

こんにちは。わたしです。

年単位で彼氏がいないので、恋愛ネタを書くのはこれが最初で最後になるかもしれませんが、どうしても忘れられない恋愛があるのでここに供養します。

特に盛大なオチがあるわけでもなく、また、数年前の話なので思い出が美化されている可能性も0ではないことご了承ください。

ちなみにタイトルにもあるように、この彼と結婚に至らなかったことが私がこじらせ女になった最大の理由だと思っています。

周りには"いつか彼以上の人が現れる"と何度も言われてきましたが、当時の彼に抱いていた気持ちと彼から与えられた愛情に勝る人は今後絶対に現れないと断言できます。

でも彼に未練があるわけではありません。


私には23歳から25歳まで同棲している2歳年上の彼がいました。
正確には一人暮らししている彼の家に私が転がり込みました。

出会いはコリドー街。

社会人3年目まではコリドー近くの会社で働いていたので、コリドー常連でした。

真剣な出会いを求めていたわけではなく、20代前半という年齢だけでメンズからちやほやされるのが楽しかったからです。

いつものように友達と華金を楽しんでいたところ、数名の男性グループに声をかけられて一緒に飲んでいました。その中の1人が彼です。

第一印象からめちゃくちゃタイプでした。顔も体型も。

彼は女性陣に話しかけるわけでもなく、その場を盛り上げるわけでもなく、ただそこにいるだけでしたが、そういうガツガツしていないところが余計に刺さりました。

私たちが帰ろうとすると、帰り際に彼が私にだけLINEを聞いてきました。嬉しかったです。

~LINE~
彼:今日はおつかれさま。今度は2人で会わない?
私:おつかれさまです。いいですよ~!

こんな会話から始まったと思います。

彼が代々木公園に住んでいたので、初めて2人で会うのは代々木公園と決まりました。今だったら、なぜ私が相手の住んでいる場所まで赴かないといけないの?とイラついてしまいそうですが。

正直初めて会った時にどんな会話をしたかあまり覚えていません。
でも、仕事柄出張が多いと聞いたのは覚えています。

食事のあとお店を出て、どういう流れでそうなったのか不明ですが、彼が「家見に来る?」と言いました。

「家来る?」ではなく「家見に来る?」と言ったのは、多分その前に家の間取りとかインテリアの話をしていたのだと思います。

私は即答で家に行きました。

彼のマンションは代々木公園の駅からも近く、とても綺麗なマンションでした。

彼がベッドのふちに座り、私はソファに座り、家に着いてからどれくらいの時間が経過していたか記憶にないですが、不意に彼が私の手を握り「好きになったから付き合ってほしい。」と言いました。

私も最初から好きだったので、「よろしくお願いします」と言いました。

キスはしたけどそれ以上のことがその日のうちにあったかは覚えていません。でも私は実家暮らしだったので、多分その日は自分の家に帰ったんだと思います。

こうして彼と付き合うことになりました。
まさかコリドーで会った男と付き合うとは。

冒頭でも話した通り、付き合ってすぐに彼の家に転がり込むような形で同棲が始まりました。

当時の職場と実家の沿線上に彼の家があり、職場から近かったので自分の家に帰る理由がなくなったわけです。

彼は出張が多く、週の半分以上は泊まりでした。仕事が終わると必ず出張先からビデオ電話をしてくれるところが好きでした。
出張に行くたびにお土産を買ってきてくれるところも好きでした。

少し話がそれますが、"出張先でお土産を買う"や"なんでもない日にプレゼントする"ということができる男性が大好きです。離れているときに自分のことを考えてくれるというのは最大の愛だと思っています。

あとは、"知らない間に自分の写真をたくさん撮ってくれる"男性も好きです。要は言葉ではなく行動で示してくれる男性LOVEです。

話は戻ります。

休日には代々木公園にあるカフェを巡ったり、おいしいパン屋さんでパンとコーヒーを買って代々木公園で過ごしたり、近所にあるお気に入りのハンバーガー屋(ARMS)さんでデリバリーしたり、たまにドライブで遠出したり。

本当に楽しい毎日でした。

彼は忙しい毎日でも、私が飲んで酔っ払うとお酒が弱いのを心配して、家まで5分もかからないのに必ず駅まで迎えに来てくれました。2年間欠かすことなく必ずです。そんな彼が大好きでした。

ちょこちょこ小さい喧嘩はしていたはずですが、いい思い出しか思い出せません。その中でも一番好きなエピソードを話します。

24歳の誕生日に彼がヴィトンのお財布を買ってくれました。
私の誕生日は11月なので、すぐにクリスマスが来るわけです。

私たちは誕生日やクリスマスプレゼントにはお互いのほしいものを買うスタイルだったので、クリスマスプレゼントを探しに伊勢丹をふらふらしていました。

すると、誕生日に買ってもらったお財布と同じフラグメントケースが売っていたんです。
それを見て私は「クリスマスプレゼントにこれがほしい!!」と彼に言いました。

ですがすでに12月中旬を過ぎていましたし、クリスマスシーズンということもあり売り切れでした。彼が大阪や福岡なら出張で行くからといって在庫を聞いてくれましたがありませんでした。

ないものをねだっても仕方ないですが、他に欲しいものもなかったのでクリスマスプレゼントを決めないままその場をあとにしました。

クリスマス当日。

彼がペニンシュラのクリスマスディナーを予約してくれていました。
とても嬉しかったです。

プレゼントがなくても、おいしいごはんとお酒を飲みながら、大好きな彼と過ごせるだけで十分でした。

デザートプレートが出てきて、そろそろ帰ろうかというときに、彼がテーブルの下から何かを差し出してきました。

そこにはヴィトンの袋がありました。
びっくりして声も出なかったです。

まさか、、、、、?と思って開けると、数日前に伊勢丹で見たあのフラグメントケースがクリスマス限定のかわいいボックスに入っていました。

私:これどうしたの!!!???
彼:めめちゃん欲しがっていたから♡(にやり)
私:え、でもどこにもなかったよね?どこで手に入れたの?
彼:秘密♡

このとき私は、私の好みを完全に理解している彼が実は売り切れる前に買っていてくれたんだと勝手に思っていました。

でも家に帰って改めて見ると、保証書?みたいなのが入っていることに気づいたんですよね。

そこには「東武宇都宮店」という記載がありました。

彼は忙しい合間を縫って、宇都宮まで買いに行ってくれてたんです。めちゃくちゃ嬉しくないですか?
今思い出してもその気持ちが嬉しくて心が苦しくなります。

もちろん彼に保証書を見つけたことは最後まで言っていません。

ちなみにこのフラグメントケースが入っていたクリスマス限定のボックスがあまりにもかわいいからジュエリーボックスにしているのですが、数年度に彼からのメッセージカードが入っていたことに気づき、読んで泣きました。

「めめちゃん♡
びっくりしたでしょ?めめちゃんの幸せは俺の幸せだから、これからもめめちゃんの夢、叶えさせてね。だいすき。」


では、なぜこんな素敵で大好きだった彼と別れてしまったのか。

喧嘩別れです。

まだまだ私も若く、ちょっとした喧嘩だったのに意地を張り、あとにも引けず別れることになってしまいました。

人生で一番泣いて、一番引きずりました。

他の元彼は誰一人思い出せないのに、この彼だけは忘れたくても忘れられません。

私が子供だったので、もう少し大人になって出会っていたらと思ったこともありますが、恋愛はすべてタイミングですしそれも違うと思います。

彼との恋愛は間違いなく私を成長させてくれたので感謝しかないです。(成長の結果こじらせてもくれましたが。苦笑)

ちなみに彼が買ってくれたお財布とフラグメントケースはいまだに使っています。
未練ではなく、持ちがいいんですよね。さすがヴィトン。


本当はもっといろいろ書きたいことがあったような気がしますが、また思い出したら書きます。

実はこの彼とは続きがあるので、その話もまたどこかでできればと思います。











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