7.育児の常識
自分の親の時代と子育ての常識が違うから、里帰りすると喧嘩になる。
そう言われるくらい、子育ての常識は変化が激しい。
特に、推奨されてたことが数年後には禁止リストに。なんてことも。
昔はやれって言われてたのに今はやらなくてもいいらしいよ。くらいならいいが、昔やれって言われてたことを今はやっちゃダメ。と言われる。
役所では「祖父母のしおり」なんてものも配られているらしい。
研究が進み子供のためにアップデートされていくのは、とてもいいことだと思う。
ただ、育児に正解はなく、人によって考え方も違う。
やりたくても余裕がなくて出来ないこともある。デメリットもわかった上でやっていることもある。
子供に関わる人全てが納得して協力するのが理想ではあるが、やっぱり難しくて。そうなると、1番子育てに従事している人の考えに合わせるのがいいのかなと思う。
主に母親になるんだと思う。
母親が一生懸命調べて、考えて、悩んで、決めた方針を、ポッと手伝った人は簡単に否定してはいけないと思う。
私は里帰り出産をして、実母と喧嘩をした。
私の実母は、子供と関わる仕事をしていたこともあり、比較的最新の情報にも敏感な方であると思う。世代間で育児の常識が異なることも知っており、理解がある方だと思う。
それでも喧嘩した。軽い喧嘩ではあったものの、産後の余裕がない時なので辛かった。
これがもし、理解のない実母や親戚だったら。
子育ての情報は子育てしている人にしか届かない。子育てが終わった実母が新しい情報を得てなくても当たり前である。
そして、昔の常識に倣って行動している実母に悪気はない。
故に辛いと思う。悪気があるなら訂正しやすいが、良かれと思ってやってくれているのだ。
専門家に聞いたって、人によって回答が違うことがある。どこに重きを置いて、どこを優先するのか。
自分に合った選択を出来るように、正しい情報を得られる機会が少しでも増えればいいと思う。