僕たち、私たちは、「本気の勉強」がしたい。紹介

庵田定夏 著
ニリツ イラスト
レーベル MF文庫J
発行日 2022年5月25日

 本作は勉強を題材にしたライトノベルです。

 イメージ的には「ドラゴン桜」みたいな感じですかね。
 東大を目指すのも一致しますし、本作では勉強のノウハウもしっかり書かれているので勉強嫌いの私でもなかなか面白いなぁと感じました。

 本作は主に「昼の学校」と「夜の学校」に舞台が別れていて、主人公の真嶋正太は昼では真面目、夜は昼のストレスをリフレッシュするように過ごしています。
 本作では夜の時間を昼の時間を生きるための「息継ぎ」と表現しています。
 そんな正太がとある事情から夜の学校に忍び込んだときに偶然夜に勉強会が開かれていることを知り、その参加者である月森灯の誘いから一緒に東大を目指すことになります。

 この作品は特に勉強嫌いに刺さる作品だなぁと思いました。

 勉強嫌いって最初から勉強が嫌いな人ばかりじゃなくて、小学生まではレベルが低いのでそんなに勉強が苦じゃないのが中学高校とあがるにつれて勉強が難しくなってきて、だんだんサボるようになっていくんですよね。
 そんな「なぜか勉強についていけなくなった人」でも論理的に勉強できる術をこの作品では月森灯が解説してくれます。

 勉強って子供の頃は面倒で何の役に立つかわからないままやってましたが、大人になると子供の頃より知りたいことが増えてきて今更本とか読んで知識を集めたりするので、そのあたりの要領が勉強で培われていたのかなと思いました。
 まあ私は勉強がトラウマになるくらい嫌な思い出があるので、教科書とか今は読むことができないんですが。

 難しい勉強のイメージが払拭されると思うので、今回はこの作品を紹介させていただきました。ではまた。

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