安心毛布
ちょっと育児の話しも交えてみました。
心理学で「安心毛布」「ライナスの毛布」
という言葉をご存知でしょうか。
ライナスはPEANUTS(スヌーピー)のマンガに
出てくる青い毛布を持った男の子の事。
眠たい時や本人が不安な時、握りしめたり匂いをかぐと安心するため、常に持ち歩きたがることから「安心毛布」というの。
この毛布がなくなると、精神的に落ち着かない状態になったり、眠れなくなることを「ブランケット症候群」と呼び、別名として「ライナスの毛布」という呼び方もされているの。
実際には毛布じゃなくても良いの、その子にとって安心できればぬいぐるみでも枕でも、なんなら髪が伸びる市松人形でもね。
保育園に勤めていると、「うちの子いつまでも指しゃぶって」「いつもこのぬいぐるみ持っていこうとするのです」「もう大きくなったからやめさせたいのです」とよく言われる。
でアタシはこう返す。
「次第に取れるので自然に待ちましょう」って
保護者の人からすれば何か早く取れる秘訣でも
聞きたいのだろうけど
申し訳ないですが
そんな秘訣は無いからね。
だってそうよ。その子は安心できないから持っているのだもの。
それと大人でもあるでしょ。
何年も同じ毛布でそろそろ変えればよいのに
毛玉もあるのに何故か使っている事が
または、お守りのように持っている時計や指輪など
あとゲンを担いで赤いパンツを履く、必ず靴は右から履くなどもここ一番の場面で安心したいからする行為でしょ。
ちなみにアタシにも弟がいてね。
弟が一人暮らしを始める時に持って行ったものが
幼稚園と小学校低学年の間
ずっと持っていたシロクマのぬいぐるみよ。
もう使い古しでシロクマだか灰熊(グリズリー)だか分からないくらいの骨董品だからね。
その時もう20歳を超えていたけど
始めての一人暮らしで不安になったのか
実家から持って行ったからね。
10年以上捨てられず家にあった事も
ビックリだけど。
みんなね大人でも知らず知らずのうちに
何かの安心毛布を持っているのよ。
だから普通な事なのです。
無理して取ってしまうと落ち着けなくなって
しまったり、イライラしたり、別な指しゃぶりなど
の行為がでる場合もあるため
かえって悪影響の可能性があるので
自然に待ちましょう。
それと家の中だけであれば保護者さんが
気にしなければ誰にも害は無いのですから
って保護者の人に説明をしていたわ。
そう考えると大人は安心毛布にスマホがなっている人が多いと思うわ。無いと落ち着かないでしょ。
安心毛布とスマホで…
安心スマホ…
別な物になったわね。