私が御三家を相棒として見なくなった日。
皆様こんばんは。目眩メマイと申します。普段はVtuber 活動していますが、これは一ポケモン好きの一人語りとして聞いてくださるとうれしいです。
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以下は『Pokémon LEGENDS アルセウス』のシステムのネタバレを大いに含む。ストーリーのネタバレはないため、未クリアでも読んで大丈夫。
1月28日に発売した『Pokémon LEGENDS アルセウス』をプレイした。というか、今現在も楽しんでいる。
序盤のあらすじとしては、ポケモンと円滑な関係を結べていない世界に主人公は飛ばされ、ポケモン図鑑を完成させるために奔走する…といったストーリーである。ポケモンたちの攻撃を生身で交わしたり忍び寄ったりと従来のポケモンとはまた違った感覚を味わえる作品になっている。(詳しくは公式ウェブサイトを見たほうが早い。)
そんなゲームを絶賛エンジョイ中の私は、ある一つの心境変化があった。
タイトルにもある通り、御三家をパーティから外しているのだ。序盤にヒノアラシを選び、マグマラシに進化した時点で外した。
そんな些細な事で…と思う人はいるかもしれない。しかし、私としては結構衝撃的だったのだ。今までポケモンシリーズを楽しんできた中でこのようなことはなかった。どんなに世間からボロクソ言われていても最初に選んだ一匹はパーティに入れていたし、最後まで相棒として旅を共にしてもらっていた。皆様も、「旅パ」と呼ばれているものを一度は作ったことはないだろうか。そこには少なからず愛着があったはずである。
しかし、今回は特に何とも思わずパーティから外した。今も固定のメンバーはほとんどいない。従来のポケモンシリーズよりポケモンへの愛着が希薄になっていることに気づいた。
自分の中で考えをこねくり回したところ、2つの理由に収まった。
・複数のポケモンを捕まえる必要性
『Pokémon LEGENDS アルセウス』は図鑑の完成のために同じポケモンを複数回捕まえなければならない。「君に決めた!」といった感覚があったポケモンシリーズとは打って変わり、フィールドワークのような感覚に近くなっているから愛着がわきにくい。また名前も後付けになっているのも一因。後付けだとサンプリング番号つけているような気分になってしまう。
・目的が図鑑の完成
今まではチャンピオンになる、といった目標の副次的なものとして「図鑑完成」が挙げられていた。今回はそれが第一目的になっており、一緒に戦いをくぐりぬけた仲間といった感覚が薄くなっているのかもしれない。
上記に挙げたようなゲームシステムによって、ポケモンは愛玩動物でもパートナーでもなくなった。対等な関係の調査対象になったのである。これに関しては、全てゲームフリークさんは意図してやっているのだと思う。一匹一匹への愛着を減らすことで広大でリアルなポケモンの世界を表しているのかもしれない。
確かに、この広大な世界は私たち大人を興奮させたかもしれない。実際ポケモンシリーズの中でトップクラスの評価を受けるような気がしている。私もプレイしていてとても楽しい。オヤブンのガブリアスがかっこいい。
しかし、私はこれを「はじめてのポケモン」に推奨できない。最初にもらったポケモンを相棒にして、やっとこさ捕まえたポケモンと一緒に旅をして、勝ったり負けたり仲間を増やしたり。こういった雰囲気が正当だと思ってしまうのは懐古厨なのだろうか。
個人的には、ぜひゲームフリークには従来のポケモンシリーズもずっと開発していってほしいと願うばかりである。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』公式ウェブサイト
https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_arceus/ja/
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