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clusterがVRM1.0に対応したので

国産メタバースプラットフォームであるclusterが、9月5日よりVRM1.0に対応したので、それを踏まえて、VRM1.0アバターの制作を再開しています。

VRM0系と違い、VRM1.0でのアバターアップロードは制限があるため、上記note記事で要確認です。特に「全メッシュのポリゴン数の合計が72,000」と少々きつめの制限なので、衣装やアイテムを装備させた最終形態を考えてモデリングする必要がありそうです。

下図はcluster内で販売中のVRM1.0で制作した振袖モデルのリメイク版です。
制限はクリアしているのでアップロードできています。

このアバターは、今年2月から無料配布している振袖アバター(https://hub.vroid.com/characters/4637865806436529827/models/8438091839138103301)のメッシュやテクスチャーをすべて作り直し、クオリティーを向上させたものです。

cluster内で販売中の振袖アバター
現在、clusuteでは、アバターをアップロードできるユーザー資格の制限を撤廃しているので、新規ユーザーであっても、VRMアバターが使えるようになっています。これは、cluster内で利用者が制作したアバターを販売できる新機能に合わせて、ルール変更が行われたようです。

リグは無料版のものとほぼ同一です。11のコンストレイントを設定し、4つがRoll constraint、7つがAim constraint(減衰トラック)です。生地のねじれを避けたいため、Aim constraintを多めに使用しています。

着物全体に模様がちりばめられた振袖は、生地ができるだけ歪まないように、コンストレイントの利用をはじめ、UV展開やテクスチャの作成にも気を配る必要があります。

着物の柄については、古典的な紋様の組み合わせでデザインしています。紋様のデザイン自体には権利は発生しませんが、それらを組み合わせて着物用にデザインされた全体柄となると、権利が発生する可能性が高いので、ネットの写真にある柄をそのままコピーするわけにはいきません。したがって、振袖らしい色彩や紋様の配置パターンは参考にするも、テクスチャ自体、一から描き直しました。

以上のように、振袖アバターはモデリング後の手間がかなりかかるため、自分にとってかなり難易度が高い作業でした(まだ納得いく完成度には達していませんが)。

それでも、VRM1.0のコンストレイントを活かすには、和服アバターが一番有効活用できそうです。



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