コミュニケーションでとろけるwebアプリケーション開発現場の課題
こんにちは!melty プロジェクトマネージャーの原田です。
最近は、春を通り越して、夏かなと思うくらい温かくなってきました。お散歩コースの川緑に、菜の花がたくさん咲いており、春真っ盛りだな〜と、ほのぼのしております🍀
今回は、私が、プロジェクトマネージャーとしてジョインさせていただいたwebアプリケーション開発現場で経験した課題と解決施策について、お話したいと思います。
meltyプロジェクトマネジメント録
どんな状態だったのか
昨年、ある企業さんのwebアプリケーション開発のプロジェクトへ、プロジェクトマネージャーのポジションでのご参画させていただきました。
まずは、キャッチアップも兼ねて、メンバー1人ずつと1on1を実施させていただき、気になっていることはないかを聞いていくと、
「特に気になっていることはない」
と言う方がほとんどでした。
事前情報として、プロジェクトの進捗や、チーム状況としても良い状態とは言えないと、お伺いしていたのですが、想定よりもまずい状態でないのかと一安心しました。
ところが、1スプリント分様子見てみると、スクラム(=アジャイル開発のフレームワークの一つ)が回っているようで回っていない?ことに気が付きました。
そこからメンバーと会話を重ねる中で、
割り振られたタスクの目的がわかっていない
このタスクがこれで完了なのかがわかっていない
他の人は何をやっているのかわからない
という大きく3点の課題を各メンバーが抱えていることがわかりました。
つまり、「特に気になっていることはない」というのは、何が問題なのかを認識できていないという状況でした…
どうしてこうなった?
上記のような状態ではあったのですが、もちろん、開発メンバーだけに原因があるわけではないです。プロジェクトを進める中で、見えてきた原因は以下のとおりです。
1: 割り振られたタスクの目的がわかっていない
→ユーザーストーリーが大きすぎる(=要望のレベル)状態で、開発で解釈できるレベルに分解できていない
2: このタスクがこれで完了なのかがわかっていない
→なんとか分解されたストーリーがあっても、担当者に適した大きさではない状態
3: 他の人は何をやっているのかわからない
→自分が持っているタスクの依存関係がわかっていない
さて、どうしたものか、、、
で、どうしたの?
ここまでで原因は特定できました。
大事なのは、「で、どうするのか」というところですが、Chat GPTと壁打ちしたり、meltyメンバーに相談したり、本を読んでみたりと、試行錯誤して色々やってみました。
(特に参考になった本は、こちらの記事でも紹介していますが、「ユーザーストーリーマッピング」です🦆)
結果として、各課題に大きく寄与したのは、以下のとおりです。
1: ユーザーストーリーが大きすぎる(=要望のレベル)状態で、開発メンバーで解釈できるレベルに分解できていない
→会議体を見直し、私(=PM)とステークホルダーとで、必要な会話が行える「コミュニケーション」の場を作った。そこで得た情報を元に開発メンバーに会話ベースでユーザーストーリーを共有する場を作った
2: なんとか分解されたストーリーがあっても、担当者に適した大きさではない状態
→タスクを渡すだけでなく、適宜ミーティングを実施し不明点の解消や、タスク分解のサポートを行い、私(=PM)との「コミュニケーション」の場を作った
3: 自分が持っているタスクの依存関係がわかっていない
→タスクにタスクの依存関係を明示し、さらに、タスクの背景フォーマットに従って記載することで、タスクに関係する他のメンバーとの「コミュニケーション」のきっかけを与えた
その結果、、、
メンバーのプロダクトに対する理解が深まり、プロジェクトがスクラムで回るようになりました。
さらには、メンバーに責任感が芽生えたことで、自走力も増し、改善タスクを上げてくださるようになりました。最近、気になっていることはないかをお聞きすると、「気になっていることは2,3個はある」に変わりました!(嬉しい悲鳴)
さらにさらに、今では各メンバー間でのコミュニケーションも増え、企業内でモデルとなるようなチームになったとご報告いただきました!!
ということで、今回不足していたのは、「コミュニケーション」で、私が行ったのは、結果的に「コミュニケーションの場所作り」でした。
おわりに
いかがだったでしょうか?
プロジェクトの進行には、チーム内外のコミュニケーションが欠かせないのは当然だと思いますが、その場所がないことに気づいていないことは、多いのではないでしょうか。特に、リモートワークでは、コミュニケーションの取り方は、重要だと私は思います。
meltyには、プロジェクト・チーム状況に応じて、適切なコミュニケーションができるノウハウがあります。プロジェクトの進行、チームビルディングに課題を感じられている方は、ぜひ、meltyにご相談ください!