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フルリモートでも仲間意識を育むSlackの使い方

こんにちは、エンジニアの今堀です🐄

私の両親は、
定年退職後の暇つぶしに家庭菜園をするらしく、
まずはにんじん🥕とトマト🍅を育てるようです。

にんじん🥕とトマト🍅を育てます

なぜこの2種類なのかと聞くと、
これらは同じ場所に植えると互いに良い影響を及ぼす「共栄作物」で、
一種の仲間みたいなものだそうです。

✨🥕-仲間-🍅 ✨

(私は毎日キャベツをぼりぼり食べるので、キャベツを育ててもらいたかったのですが)

ところで我々人間も、
同じ場所で仕事をすることでチームが一つにまとまり、
自然と仲間意識が芽生え、高いパフォーマンスを発揮する
ことがあります。
逆にリモートで仕事をする場合は仲間意識の醸成ができるのか、心配ですよね😢

というわけで今回は、
たとえ同じ場所に植えられていなくても仲間意識を醸成するための工夫として、
私たち株式会社meltyが実施しているSlackの使い方を一部ご紹介します📣


リモートワークでは仲間意識の醸成が難しい?

株式会社リスキーブランド様の調査結果によると、
テレワークをする半数以上のビジネスマンが仲間意識に関して危惧を抱いているようです。

株式会社リスキーブランド: テレワークへの期待と危惧。 ~ビジネスマン1,696人に聞いたテレワークの実施状況と意識~ より引用


リモートワークが普及し、物理的な距離が生まれたことで、
仲間意識の醸成が以前よりも困難であると認識しているようです。

仲間意識の醸成は同じ空間が前提?

なぜ物理的な距離が生まれると、仲間意識の醸成に対して高いハードルを感じるのでしょうか?

物理的な距離が生まれると 仲間意識を醸成させるのはハードルが高い

例えば 人々がどのように仲間を形成するのかという研究には、
幼稚園における仲間づくりの研究(岩田 恵子,2011 )や、
中学生における仲間集団の形成に関する研究(石田靖彦, 2009)など、
幼少期や青年期を対象にしたものが多く存在します。

つまり、
人々が仲間意識の形成について考える際には
幼稚園や学校など「同じ場所で同じ時間を過ごしている」ことが前提の一つであったとも言えます。

仲間=同じ場所で同じ時間を過ごす

いま現在 社会で働く人々の多くも、
同じ空間で仲間集団を形成することが当たり前だったと思います。

そのような中でリモートワークが普及し、
現在では物理的に離れている人たちが協働し、
高いパフォーマンスを発揮する必要
があります。

空間を共にしない人たちでの集団形成という、
これまでとは違ったコミュニティ形成を考えなくてはいけません。

そもそも仲間や集団とは?

仲間という定義は様々ありますが、
まずは大前提として集団とは何かを考えましょう。
仲間集団について調査した研究(池田, 2019)の中で、このような集団の区分が紹介されています。(表現は一部修正しています)

  1. 社会的要請による集団形成: 集団は特定の社会的機能を果たすために組織的に形成される。例えば、行政機関、企業、学校などがこれに該当する。集団のメンバーは、社会的に期待される役割を果たすことで、集団の目的に貢献する。

  2. 個人の心理的動機による集団形成: 社会的要請というよりは、個人が自ら感じる必要性や欲求に基づいて集団を形成するケース。友人グループや趣味のサークルなど。個人が他者と一緒にいたいという欲求や、類似した価値観を共有する人々と関わりたいという動機から集団が生まれる。

会社や職場の集団は、
一般的に「社会的要請による集団形成」に当てはまります。

つまり、社会や組織に期待される役割を果たし
集団の目的を達成するために活動する人たちの集まりです。

しかし、価値観や働き方が多様化した現代社会においては、
「社会的要請による」集団であっても、
個人の持つ価値観や欲求を満たせる集団であることも重要
です。
実際に私たちは就職や転職など いくらか個人的な動機に基づいて、
会社やチームという集団を形成していることも事実です。

一つの集団において両方の側面を形成し、
チームや個人の目標・理想に向かって全員が建設的に活動する集団であることが、
一つの仲間集団とも考えられます。

「社会的要請」「個人の心理的動機」の両側面による集団形成

仲間や集団を育てるには認知・感情・行動の共有が必要

では、そのような仲間集団を作るにはどうするべきなのでしょうか?
前述の通り、私たちは物理的同一空間で仲間集団を育んできた経験が豊富です。
その中で私たちが仲間集団を形成してきた過程は、以下のようにまとめられます。

メンバーが相互作用を繰り返し、影響を及ぼしあいながら進行する集団過程は、メンバー間で認知や感情・行動の共有が進む過程であり(中略)、
チーム・メンタルモデルが共有されチームワークが形成される過程も、
メンバー間で認知・感情・行動が一定程度共有されることによって成立している

(山口裕幸, 2009)

チームメンタルモデルとは、メンバー間で課題や役割、手続きに関する知識を共有している状態のようなものです。

つまり、一般的な集団かハイパフォーマンスな集団かを問わず、
集団は「メンバー間で認知・感情・行動が共有されることで形成されていく」と考えることができます。

リモートワークでは、
その過程を物理的に分離した空間で行われる必要があるため、
仲間意識の醸成に対して課題感を持っている人が多いと考えられます。

例えば、メンバー全員がオフィスで仕事をしていれば、

  • 先輩が電話で営業先の人と話している内容

  • 同僚がはるばる上司の席に赴き賛辞を受けていること

  • 上司がデスクにエナジードリンクの空を並べるタイプだということ

これらをみんなが知っています。

つまり、職場における情報の透明性が高く、
チームのみんなが同じ情報にアクセスしやすい状況であると言えます。

しかし、オフィスであれば自然と共有されるこのような情報も、
リモート環境では意識的に共有する必要があります。

リモートワークの場合は、
Slackなどのチャットツールがオフィスに代わる主要なコミュニケーションの場になると思います。

オフィスと変わらない、
あるいはそれ以上の情報の質と量を共有できるように
Slackなどのチャットツールの使い方を工夫することで、
「メンバー間で認知・感情・行動が共有されることで形成されていく」過程を作ることが大切です。

オープンなSlackで情報を共有しよう!

最後に、株式会社meltyで実践しているSlackの使い方を一部ご紹介します!

1. 原則オープンなチャンネルでやり取りをする

Slackなどのチャットツールには、多数のメンバーが閲覧できるチャンネルと、個人間でしか閲覧ができないDMがあります。

meltyでは原則 個人DMは使用せず、
オープンなチャンネルでのコミュニケーションを推奨
しています!
プロジェクトやトピックスごとにチャンネルを作成することで、
みんながいつでも必要な情報にアクセスすることができます。

meltyではSlackをオープンな情報共有の場として活用しています!

集団を形成するために必要な「認知・感情・行動が共有」という過程を踏むには、
実際のオフィスのように、関係する人全員が等しく情報にアクセスできることが重要です。

DMを使うことで情報がクローズドな場に閉じ込められると、
もしかしたら誰かにとって必要だったかもしれない情報までも、
アクセスができなくなってしまいます。

情報への自然なアクセスが難しいリモートワークだからこそ、
よりオープンな場でのコミュニケーションを意識することが重要です!

もちろん、個人情報に関わることやセンシティブな内容の場合はDMを使ってコミュニケーションを取っています!

実際にmelty以外の多くの他社様でも、
DMを使用しないよう決めているようです👀

2. times チャンネルを活用する!

オフィスとは違い、ちょっとした雑談の機会が自然に生まれることはリモートワークだと困難です。
そのため、ちょっとした個人的なつぶやきができる「times チャンネル」を導入することもおすすめです!

meltyでも「times チャンネル」を活用して、
仕事で詰まっているところや、メモしておきたいことなどを各々自由に呟いています🐤

times チャンネルで自由に呟いてます

まとめ

フルリモートワークでは、
従来のように同じ空間や時間を共に過ごす方法ではなく、
物理的に離れた状態で仲間集団としての意識を作り上げることが求められます。

そのためには、
集団の形成過程である「メンバー間で認知・感情・行動が共有される」ことが必要不可欠です。

そのためには、
情報への自然なアクセスが難しいリモートワークだからこそ、
よりオープンな場でのコミュニケーションを意識しなくてはいけません。

オープンなSlackチャンネルでの会話や、
timesチャンネルなどを活用することで、
「メンバー間で認知・感情・行動が共有される」環境を作っていきましょう!

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