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私がVRChatで写真を撮るときに意識していること
なにか新しいことを始めたいという思いがあり、8月の半ばからVRChatで撮った写真をXにて定期的に投稿するようになりました。ありがたいことにフレンドからの評判がよく「写真を撮るコツとかあれば教えてほしい」という言葉を度々もらいます。
なので今回は私が写真を撮る上で気を付けていること、意識していることなどをこの記事にまとめていこうと思います。
ちなみに私は写真に関しては完全な素人です。写真の勉強をほとんどしたことがなく、単に趣味で撮影しているカジュアル勢です。すべてを鵜呑みにせず参考程度に聞いていただけると幸いです。
■撮影時の話
写真なんてうまく撮ろうなんて思わない方がいいです。うまく撮ろうとすればするほど「お写真なんもわからん」と頭を抱えることになります。また、周りから写真がうまい人のレッテルを貼られてプレッシャーがかかります。何も考えずカメラのシャッターを切ってるときが1番楽しいです。
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味があって私は好きです
それでもうまく撮りたいと思う人はこの記事を読み進めて下さい。
写真を撮る前に
表現の引き出しを増やしておきましょう。気に入った画像や映像作品などを頭の片隅に置いておくと、その作品のイメージに類似したワールドに訪れたときに素敵な写真が撮れることが多いです。
どのような写真をとるのか
自分が好きなものを撮るといいと思います。私はVRChatの世界で自分のアバターが生活しているような写真が好きなので、そういった写真を撮るといい写真が撮れることが多いです。自分が好きな人は自撮りが上手いですし、ワールド巡りが好きな人は風景を撮るのが上手い印象があります。
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撮るワールド
明るめのワールドで撮ると比較的綺麗に撮れることが多いです。アバターとワールドで明るさが違う場合はLight Limit Changerを使いましょう。明るすぎもしくは暗すぎるワールドは撮影が難しいことが多いです。ポストエフェクトをOffにできるワールドはOffにしてから撮影し、後から編集でエフェクトをかけると綺麗になる場合があります。
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カメラの設定
フォーカスはOFFで撮影します。意図しないボケが発生するの嫌だからです。背景をぼかしたいときはレタッチのときにぼかします。
解像度の設定はマシンスペックに合わせて出来るだけ高めに設定した方がいいです。画素数の低下を気にせずトリミングできます。
FOV (視野角)によって写真の印象が大きく変わります。撮りたい構図に合わせて右のバーで調整します。ズームイン、ズームアウトしたいときはドローンカメラで近づけたり遠ざけたりするといいでしょう。
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写真の構図
よく言われる三分割構図などはあまり意識していません。カメラをドローンで飛ばして「なんかいい感じだなぁ~」と思いところでシャッターを切ります。この「いい感じ」という感性を持つために様々な作品に触れておくとよいと思います。
被写体は中心に置くことが多いです。広角で撮ると端に写るものが歪むからです。またワールドによっては端によるとぼやけることがあるので、それを避けるために撮りたいものを真ん中にして撮ります。
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■トリミングの話
トリミングは写真の不要な部分を取り除いたり、被写体をアップさせたり回転によって水平を整えたりできる便利な機能です。レタッチをしているVRChatユーザーは多いのですがトリミングをしてるVRChatユーザーはとても少なく感じます。
トリミング1つで写真は劇的に変わります。トリミングはレタッチの作業の1つではありますが、あえて個別の章にして解説していこうと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729838931-f2mGYvMSInaipLCOq7bEW1yh.jpg?width=1200)
構図を整える
しっかりと被写体を中心にとらえ、カメラをまっすぐに構えたつもりでもずれていたり傾いていることが往々にしてあります。そういったときにトリミングをすることにより被写体の位置や角度を調整します。また、被写体をを大きく見せたい場合はズームし、三分割構図にしたいときは中心位置をずらします。
不要な部分を取り除く
画面内に見栄えの悪いものが写り込んだときもトリミングで取り除きます。最近ではAIを使って不要なオブジェクトを消す機能もありますが、ものによっては上手く消せない場合もあります。そういう場合にはトリミングで枠の外に持っていきます。また、私はアスペクト比を変更するついでに邪魔な物を枠外に追いやることが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729827596-Wxekd149BMlbqgL3hTAKzyRF.jpg?width=1200)
(この場合は削除機能を使ってもいいですが)
端を削る
私はVRChatのデフォルト16:9の写真の端を削り4:3にすることが多いです。その方が納まりがよいと感じることが多いからです。また、コンパクトカメラと同じアスペクト比なのでちょっとレトロな感じがして、私は好んで使っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729827619-MPxi57fclz0ZkbOHVuqpraDN.jpg?width=1200)
また、縦長で撮影した9:16の写真はXに投稿するとトリミングされてタイムラインに流れます。上下に余裕が無い写真だと見切れてしまい素敵な写真が台無しになってしまいます。3:4で投稿すればトリミングされずにタイムラインに表示されるのでおススメです。(インプレッション数を稼ぐためにあえて9:16で投稿する人もいるらしいですが…)
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頭切れてるの嫌じゃないですか?
トリミングの注意点
何も考えずにトリミングしてしまうと必要なものが消えてしまいコンテキストが失われてしまうことがあります。トリミングするときは明確な意図をもって行いましょう。また、極端なトリミングを行うと画素数が下がり画質が下がってしまいます。撮影時はどのようにトリミングするか意識して撮るとよいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729827633-p9RTuMLy5F2H870gXDqSBKNj.jpg?width=1200)
■レタッチの話
人によってやり方がだいぶん違うと思うのであくまでも私のやり方です。加筆修正はせずに露光量、コントラストなどを少しいじる程度です。元の写真の雰囲気を残しつつ、色味を鮮やかにレタッチしていきます。
大まかにですがレタッチの手順を書いていこうと思います。使用ソフトはLightroom CCです。他の編集ソフトでも似たような項目はあると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729827133-SjDqtPImQcuNGMv4a9O56VEK.jpg?width=1200)
1.露光量の調整
明るい写真は1番暗い部分が黒つぶれしない程度に暗くします。同様に暗い写真は1番明るい部分がは白飛びしない程度に明るくします。また、ワールドとアバターで光の加減が違う場合は個別に露光量を調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1729687804-YuGP3dmHCio2ZOTk1D8sfXvg.png?width=1200)
(左が編集前 右が編集後)
2.ハイライトと白レベル、シャドウと黒レベル
ハイライトでは写真の明るい部分全体の調整、白レベルでは写真の最も明るい部分の調整を行います。シャドウでは写真の暗い部分全体の調整、黒レベルでは写真の最も暗い部分の調整を行います。
VRChatの綺麗なワールドで写真を撮るとColor Gradingの影響で淡い写真がよく撮れます。なので、私はこの項目で白い部分をより白く、黒い部分をより黒くすることでメリハリのある写真にすることが多いです。写真の明暗によってこの項目の調整は大きく変わると思うので、雰囲気に合わせて適当に調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1729688039-bWewuVx95PO8rCF1scIlHEMi.png?width=1200)
白レベル +50 黒レベル -50
3.色温度と色被り補正(色合い)
色温度、色被り補正などを調整し色味を調整します。ワールドのライトの色によって特定の色が強い場合に反対色の色を追加して自然な色に近づけます。また、この時に彩度も調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1729687897-3jYV7A9ITvXig1DW46deHz5u.png?width=1200)
4..コントラスト、テクスチャと明瞭度
コントラストで明暗差、テクスチャと明瞭度で質感や輪郭をはっきりさせます。Bloomの影響でぼやけてることが多いのでこの項目を全体的にプラスの調整して質感、立体感を強めることが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729687902-K6cz0lLTFAUCsmwBHXtRIQ29.png?width=1200)
5.仕上げ
周辺光量補正で写真の端を若干暗くし、粒子を少量足すことによってざらつきを追加します。この2つの調整でレトロでエモい感じを演出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1729687909-gxGuYVofEMsazDXkiFT1N4qe.png?width=1200)
仕上げに露光量等を微調整して完成です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729827151-0yPaZv6e945M8CDWspSgVfcA.jpg?width=1200)
作業時間は1枚当たり5~10分くらいです
■まとめ
少し長くなりましたが、以上が私が写真を撮る上で気を付けていることです。日々のおはツイ等に参考にしていただければと思います。
最後に私が写真を撮るきっかけになった本を紹介して終わりにしようと思います。幡野広志著作 「うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真」です。この記事はこの本に強く影響を受けています。金額もアバターの服1着分くらいなので、気になった方は是非とも読んでみて下さい。