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生きづらい世を生きていこうよ(健常者エミュレータ事例集の紹介)-2024/09/10

ご無沙汰しております。自重です。

最後にここnoteで記事を書いたのは2022年の9月でした。
あれから私自身の個人的な人生における重要局面が続き、なかなか筆をとる余裕がありませんでした。

以前にも言ったかもしれませんが、年齢を重ね立場が変わるほど自由な時間が無くなっていき、行動の選択肢が狭まり、結果的に思索できなくなります。

以前の私は積極的に反出生主義を啓蒙していましたが、残念ながら私も自分の生活を人質に取られてしまいました。今は目の前のことに集中するしかなく、もう前のように発信することはできません。もし再開を期待していた方はごめんなさい。

X(Twitter)での反出生主義コミュニティを覗く機会も減っていました。

ある意味「渦中」を過ぎたからでしょうか。いまあそこを覗くと、気分が滅入ってしまうのです。

反出生主義を標榜する人にも色々いると思います。
・理論を理解し、納得した人
・「反出生主義者」をステータスのように扱う人
・家庭を持つ人にヘイトをぶつけたいだけの人
・ただ感情的に共感しているだけで、自分の不遇を嘆くことに終始している人(そうせざるを得ない事情は十分に理解できますし、それが悪いとか良いとか評価しようとは思いません)

少し考えてみても、これだけの種類がいます。

こういう「カオス」をインターネット空間だけで統制し、体系的に理論をまとめようなんて素人には無理な話です。

なので森岡正博氏は私にとってヒーローですね。彼と私で価値観が多少違っていようと。


とにかく、Xのコミュニティは、あまり「前進」している感じがしなかったのです。

あそこを覗いていて自分の今の人生が良くなるかというと、全然そうではなかった。
どちらかというと、皆がみんな「俺らは不幸だ」「この世界は不幸だ」と叫ぶ地点にとどまっていて、
じゃあ反出生主義の理論を実践(→私はこれを「『有感生物』が苦痛を受けるもの・ことを減らす」と解釈しています)・啓蒙するために、
例えば動物性の食品・製品の使用を減らすとか、同じ考えを持つ人同士で集会を開くとか、そういうことをしたのか。
大半の人がしていないし、している少数の人を見て自分まで満足しているのではないか、と。


だから私は自分の人生を具体的に「良くする」ツールを、人生を変えられるツールを追い求め始めたのです。


そこで出会ったのが、「健常者エミュレータ事例集」。
(以下「健エミュ」)
当時はseesaaWiki?のサイトを使っていたと思います。

サイトの趣旨は以下をご確認ください。

コミュニケーションに自信のなかった私は、このサイトでコミュニケーション関連の記事を読み漁りました。
そこにはいろんな人の経験知が集積されていて、明日から実践できそうなこと、頭にとどめておくだけでも少し生活が違ってくるようなものばかりでした。

私は大変感動しました。
そして、自分も記事を書こうと思ったのです。
自分もコミュニケーションでしんどい経験を沢山してきたので、少しでも役に立てればと。

手始めに単発記事をいくつか出し、少し閲覧してもらえました。
でも私が本当に書きたいことはまだ残っていました。
私は「コミュニケーションの教科書」のような記事を作りたかったのです。

そこで、健エミュにある「メタ事例」のシステムを使うことにしました。

「メタ事例」を簡単に言うと、サイト内にある複数の記事の内容を総合して、それらに共通して言えることを解説する記事です。

健エミュの記事たちと、大学で得た心理学(とりわけ、社会心理学系)の知識をフル活用して書き上げました。

それがこちら。

投稿当初は書き上げた達成感でスカッとした気分に浸っていました。しかしそれもつかの間。閲覧数が異常に伸び始めたのです。
インターネットでバズった経験があまりないのでちょっと動揺しましたが、それだけ多くの人の目に入って役に立っていると思うと、感慨深かったです。

※念のため、私が執筆したことを疑う人向けに、証拠になりそうな画像を用意しました。


作成日は2022年年末。このころに作成し、記事を投稿しました。2022年12月23日より前でこの記事に言及しているツイートはおそらくないと思います


「メタ事例」の中身。内容もサイトと同じです。「*」などは、旧サイトでの編集記号です。新サイトへの移植もこの目で見守り、体裁などを移植後に自分で整えました

そしてあれよあれよという間に殿堂入り。
トップページに表示されるようになったのです。

サイト管理者の@contradiction29氏にも「このWiki始まってからの集大成感がある」とまで言って頂きました。

素直に嬉しかったです。

その後しばらく記事から離れていましたが、今日久しぶりにエゴサしてみました。
すると、昨年末の#推し記事2023 という配信番組の中で、なんとオモコロのダ・ヴィンチ・恐山(品田遊)様が本記事を紹介してくださっていました。なんという光栄・・・!

番組生配信の公開期間は既に終わっており、トホホ・・・

それでも、自分の書きものが多くの人に影響を与えられたという経験は何物にも代えがたい。

あれを執筆してからまた新しい学び、更新すべき部分も出てきましたから、気が向いたら続編を書いてみたいです。


忙しい日々の合間を縫って行うので時間はかかると思いますが。


皆様も、良かったら健常者エミュレータ事例集を覗きに来てください。
あ、ただしサイトのルールはきちんと守りましょうね。

皆様これからも、強く生きましょう。

それでは。

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