10/18(月)-10/24(日) 1週間のミャンマーでの出来事まとめ
犠牲者
死者 1,196名(先週 +18名)
逮捕 9,175名(先週 +147名)
うち現在も拘束中 7,016名(先週 - 339名)
逮捕状発行 1,955名(先週 - 34名)
PDF側が 軍 管理下の警察の詰め所を攻撃するシーン。衝撃の動画。
これはヤンゴン市内での出来事。かなり心配。
18日 11時 ミンアウンフライン総司令官がスピーチ
内容は、下記のTwitterのような内容。外貨に相当 困っているのか、ココナッツオイル て… ってのが ネタとして回ってました
ダディンジュ満月の恩赦も…実態は…
ASEAN が 首脳会議外しのプレッシャーを与えたからだ、という説も回ってますが、真相は不明。最も著名なのは4月のビルマ新年の恩赦だが、タイミング毎に恩赦をするのは、軍が過去にやってきたこと。
・もちろん釈放されたのは良いこと(釈放されないよりは圧倒的によい)
・しかし、そもそも逮捕されるべきでない人が不当に拘束されている
・釈放の条件が 歯向かわない と署名をした者のみ、との情報も
・また釈放されてすぐ、別の罪で再逮捕された人が 110人との情報も
・テインセイン政権時にもダディンジュ恩赦があったので、それにあやかろうとでもしてるんじゃないか? と思ったりしています。
恩赦後に再逮捕された人の数は 少なくとも 110人
なお、6月に釈放されたとされる 2,000名以上のうち、AAPPは 372名しか確認できていない、という。リストも公開されていないようで、そもそも 2,000という数字がでたらめである可能性も高そう…
もしそうだとしたら、今回の恩赦の数字も同様に、デタラメな可能性あり。
やはり恩赦は見せかけだけ、なのだろうか…
過去のダディンジュ満月の恩赦をちょっと調べたら テインセイン政権時代にあったらしい。ミンアウンフライン総司令官はここに戻そうとしていたので、ただ 真似ただけで、偶然 ASEAN首脳会議からの除外、という報道のタイミングと重なっただけ、との可能性もある。
※参考 2015年 10月のテインセイン政権時代の恩赦の情報
軍系政党 USDP の報道官が軍批判(?)のコメント
・ミンアウンフライン総司令官のみに国の未来が左右される
・現状は、改善の兆しが見られない
・ミンアウンフライン総司令官には、国の未来のため、野党や民族武装勢力とも交渉するように促したと。 中にも、こういう人がいるのか…そのうち消されるのか、はたまた… 今後、気にしておきたい。
なお、過去 USDP党首のシュエマン氏が、いきなり拘束されて表舞台から突如消された過去もある。(存命であり、今も政治関係で動いている方なので他国のように殺されてはいないが…)
アメリカ外交団、ASEAN&日本訪問、ミャンマー問題が焦点
訪問後を終えた後の投稿がこちら。タイ・シンガポール・インドネシア・日本を訪問した、とはっきり書かれている。日本の外務省の記者会見や報道発表等が見つけられない…
踏み込んだ内容が記載されていたのは、シンガポールとの対談。海外金融資産へのアクセス制限 が議題のひとつだった、とのこと。
シンガポールとミャンマーは金融的な繋がりも強く、二国間協定も各方面に存在する。シンガポールがターゲット制裁に協力する、となれば、ミャンマー経済界への影響はかなり大きい気がする。
タイとの対談では、タイ・ミャンマー国境における人道支援に関する協力に関して話し合いがなされた、と。
タイは隣国であると同時に、軍事政権国家であることから、かなりミャンマーの軍寄りの立場をとっているように映っているが…実際のところ、どうなのだろうか… と思ったり。
そんなこんながあって「人道支援」というワードだけが発信されたのかも。
タイでは、会談のすぐ後に、人道支援を行なう 国際組織や市民社会グループと、国境でのミャンマーのための人道支援についての話し合いが行われた。
英国議会 「G7 - ASEAN 外相会議にミャンマーの軍は招待しない」
ミンアウンフライン総司令官のASEAN首脳会議への出席を認めない、としたASEAN の動きを受けてか「G7-ASEAN外相会議」でも同じ動きに。
EU・中国・日本を含め、世界各国が「ASEANを支援する」と発言し、ある意味 ASEAN に責任を押し付けてきたような状況。(もちろん裏側でははしごを外さない約束をするなどしていただろうけれど。)
だからこそ、ASEAN が立場を固めたことで、世界も一斉に " 軍外し " に動くのではないか、とも思われる。国連における代表権問題等、色んなものに影響を与えるかもしれない。
軍は ASEAN決議に対して、3度目の外務省経由のプレスリリース
22日 軍傘下の外務省ページを通じてプレスリリース
14日、16日に続き、この2週間で3度目。かなり焦りが見て取れる。
そして今回のプレスリリースの中身としては「ASEAN憲章的に、軍外しは根拠がないのでは?」という点を指摘しており、この点については、真っ当な批判をしている…
でも その前に、合意で成り立つASEANにおいて、合意したはずの事項を、言い訳をつけて行動しようとしてないのは誰ですか…? って話だとも思うし、外交(?)の世界は難しい
22日のプレスリリースは下記より
https://www.mofa.gov.mm/press-release-7/
Kyaw Moe Tun氏が 「ジョン・S・マケイン自由賞」を授賞
自由と民主主義の促進を支援する非営利組織・国際共和党研究所が与える賞。Kyaw Moe Tun氏が、国連でミャンマーのクーデターに反対し、民主主義を支援する発言をした事を称えての表彰。
他には、リトアニア、ベラルーシ、キューバの民主主義の主導者たちも表彰された。
ネピドーの高級ホテル ケンピンスキーホテルが閉館
テレノールの幹部に対して、承認が得られるまで出国しないよう軍が要請
テレノール社の幹部に対して、事業売却の承認が得られるまでミャンマーを離れないよう 軍の投資大臣が要請、との報道。
7月に報道された通信会社の幹部に対する出国規制は テレノール社のみに適用されるもの、とも発言。 これが本当であれば、(想像どおりではあるが)例の情報をリークしたのはテレノール関係者であった、ということになる。
経済危機の原因は、「妨害行為」とそれを支える外国勢力によるもの、と軍の大臣が発表
ざっくり書かれているポイントは…
・外貨準備高は 11兆チャット(中銀レートでは 60億 4,000万ドル)
・経済危機の原因は、反対派による妨害行為と、それを支援する一部の外国勢力
・オンライン決済、農家への融資、債務の延長などで経済支援を行なう
・国内総生産に占める税金の割合が 2020年 8.4% から 5-6%に低下
ミャンマー中央銀行がドル売り、2回で計8,000万ドル
10月 18 日 1,820mmkで 5,000万ドル分を オークションで販売https://www.cbm.gov.mm/sites/default/files/auction_result_27.pdf
10月 22 日 1,800mmkで 3,000万ドル分を オークションで販売
https://www.cbm.gov.mm/sites/default/files/auction_result_28.pdf
各国ビジネス団体 と SACの会議。 日本は英米EUと共に不参加も、参加国も複数…
オーストラリア、中国、香港、インド、タイ、韓国、イスラエル、マレーシアのビジネス団体が SAC との会議に参加…
アメリカ、英国、日本、EU は不参加。
ミャンマーの労働者、復路の航空券等がないと出国できない事態…?
軍が出国の制限をはじめたのか、17名が空港で追い返された、との情報がこの記事内にある。
おまけ:おしゃれなミャンマーの芸術大学の授業
ちょっとTwitterで広がっていましたが、こういう事のようです。
素敵な授業で、本当に楽しそう…受けてみたい。でも今は教育も止まっているんだろうか…
11月開催のセミナー3本の宣伝
【1】
ミャンマービジネス動向 アップデートセミナー ※有料・東京会場
11月 12日(金) 14:30〜17:00(日本時間) @大田区民プラザ
【2】
ミャンマーと共に、起業家たちが創る未来
~ミャンマービジネスの現在とこれから~ ※無料・オンライン
11月 18日(木) 15:00〜(日本時間) ※ミャンマー時間 12:30〜
【3】
一コマ漫画で見るミャンマー:プロパガンダとカートゥーン(風刺画)
〜ミャンマーの今を考える〜 (仮)
※ランディングページ等、準備中
11月 13日(土) 15:00〜16:30 予定 (日本時間)
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