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3月16日(火) 44日目 仏教会も反発?/来週にも EU制裁発表/Dr. Sa Sa の 声明


3/19 2:47 投稿
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国内の動向

戒厳令が発令中のラインタヤの様子。

まるで現在のものとは思えない状況。

ミャンマー全土でのモバイル通信遮断のため、情報量がガクッと減った。
これまでの1割以下になっているのではないだろうか…全国各地から 動画や映像が入ってきたが、本当に情報が減った。
死者や逮捕者の情報が本当に見えなくなっている。外で撮影したものを、固定通信回線にアクセスできる場所に行き、アップロードするのが精一杯の状態。
しかも 軍による ジャーナリストの拘束・逮捕、メディア弾圧 が行われ、情報統制が酷くなってきている。

当該エリアにいては危険だし、生活もままならない、という判断で労働者の方々でこの街を離れる人も多いとの報道。(日本語記事も下にあります。)

日本語記事

物価高騰も起きている、と。

それでも場所によっては、抗議活動が展開されている様子。

マンダレーのアマラプラ

他の町でも


▼仏教界も反発、国軍の対応はいかに?

ミャンマーで「マハナ」と呼ばれる高僧 47名で構成される 委員会が活動停止を決定。 18日に 国軍が指名した 宗教・文化を担当する者 に提出し、決定事項が提出された後、公式声明が出される、と。内容を変えられる可能性もあるため原文がMyanmar Now に共有された、との事。
これは、CDM 的なもの だという。

仏教界に対する国軍の対応は要・注視。

▼CRPH の 代表 Dr. Sa Sa 氏 の声明

反逆罪で起訴された事に対して声明を発表。内容は下記の通り。
ある意味では かなり強い 対抗声明 との印象を受ける。


▼逮捕・拘束者 ※AAPP(Burma) より

単日 6名(実際にはもっと多いと見られる)
これまでの 累計 2,181名 うち 1,862名は 今も拘束中
※いずれも固有名詞での確認が取れている人数

ラインタヤでは、夕方に軍が通りに出て銃撃を行なった。タケタでは軍と情報提供者が人々の家を襲撃。元政治犯や活動家の家族が狙われ、ターゲットが見つからなければ、家の中にいる人が逮捕された。

勾留者は、親族や法的代理人と会うことも許されず、どこに勾留されているか、誰もわからない状況。
歴代の独裁者がやってきたように、拘束された方は基本的な権利を奪われ、さまざまな形で肉体的・精神的拷問を受けている。勾留に関する事実が非常に少なく、行方不明になっている人に関する情報も得られず心配。


▼死者 ※AAPP(Burma) 参照

単日 少なくとも 2名/これまで 累計 202名超

・ヤンゴンの南ダゴンで歩いていた男性が頭を撃ち抜かれて死亡
・サガイン・コーリンでは、弾圧の最中に殺害された
・マンダレー・ウンドゥウィンでは、民間人 2人が実弾で頭と胸を撃たれた

戒厳令の宣言以降、軍やいわゆる警察による残忍な暴行・殺害が激化。国民による合法的な報復はないのに、軍は犯罪を積み重ねている。軍部は時間も場所も問わず、スナイパーライフルを用いて、デモ参加者だけでなく一般の人々も標的にしている。
負傷した人々の何名かは逮捕され、治療を受けることもできず死亡したり、取り調べで拷問を受けて死亡したり、弾圧で射殺された人々が容赦なく引きずられていったり、遺体が家族のもとに戻ってこなかったりしている。しかも国軍はこの状況を放置している。人々は毎日、非人道的な攻撃を受けて殺されている。

▼夜間の動き(前夜分)

ヤンゴン
・ドーボン、南ダゴンで軍と警察が地域を急襲し、通りに向かって銃を乱射し、結果 3人が死亡、3人が負傷。そのうち 服を着てない1人の死体は軍に引きずられていった
・ダゴンセイッカンでの弾圧の中で、 3人の若者が怪我なく拘束されたにも関わらず、死体として戻された
エーヤワディ州のパテインでは、夜間の街頭ストライキが実弾を使って弾圧され、2人の男性が死亡
・マンダレーのモゴックでは、機関銃が家や道路に向けて発射され、負傷者が発生

▼ネットブロック ※NetBlocks より

深夜 1時〜朝 6時半 まで 固定通信は通信遮断
その一方、モバイル通信は 深夜 1時以降 終日利用不可
夜間の通信遮断 連続 31日目 + 終日 モバイル通信遮断 2日目

※具体的には、MPT, Telenor, Ooredoo 等のモバイル通信がアクセス不可
在宅勤務や田舎エリアなどを中心に影響は広範囲。

▼CDM(市民的不服従運動)

特に大きな動きを 把握できておらず

▼少数民族

カチン州では、カチン独立軍(KIA)と国軍の武力衝突が発生し、約 200名の地元住民が土地を追われた。


ミャンマー国軍の動向

軍が契約を結んだ、ロビーイスト がミャンマーへ、と。 


▼国営新聞(朝刊) ※あくまで国軍が 言い分主張するメディア

3/16 国営新聞(こちら
1面:ミンアウンライン氏が 評議会の会合で挨拶
(概要)
不正選挙/デモ鎮圧/工場が燃えた/戒厳令/僧侶侮辱許さぬ/CDMの扇動者と資金援助者/CDMでの病院閉鎖/大学でのCDM/大学入試の/コロナ感染症/NLDの汚職/行政評議会は汚職しない/銀行再開指示/電力(太陽光、水力発電)/工場/農業/有権者リスト不備/違法なCRPHの関与者に措置/エコツーリズム/石油/宗教の政治利用禁止/メディアによる攻撃への対応/工場再開/カチン・ラカインで地雷撤去/民主主義/海外から特定の団体への資金援助調査中/教育/農業ローン/観光産業/全土停戦合意に向けて努力/
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(その他)選挙管理委員会からの報告/戒厳令(詳細あり)/ブルネイ外相とビデオ会議で意見交換+現状説明/全土で農業ベースの産業形成/
76回目の「国軍の日」目的:3大原則(危険から国民を守る/社会的安全確保のための全面支援/停戦合意に基づく恒久的平和の回復)を逸脱せず/国家が安定しないと選挙ができない/「私は母のためにもCDMに参加できない」メッセージ/60回目の僧侶 卒業式/ジョージ・ソロスの違法なお金の流れを凍結/免許取得サービス再開/無罪の人がラインタヤ・シュエピーターで殺された(密告により男性が焼かれてるのを発見。容疑者捜索中。犯罪者は軍法会議)/銀行の責任者を訴訟/軍が ラカイン州評議会に建設資材や日用品等の資金支援/

あくまでも「国軍」の主張。
宗教の政治利用を禁ずる、とか書いて軍が一番やっているだろう、としか思えない。何かと話が総花的になってきた。誰でもいいから引っかかれ って感じだろうか。農業とか観光とかワード出したりしはじめているし。
ラインタヤやシュエピーターでは軍がとんでもない数の人を殺している。そしてきっとこの死亡例も軍によるでっち上げ。
NLDにも踏み込み、国家の安定なくば選挙もできない、などと 口実を次々に作ろうとしている浅ましさが酷い。
あとは カチンやラカインなど、民族への意識を強めている気がする。ラカイン州以外では、思ったように運んでないだろうけど。

国際社会の動向


▼経済制裁

フランス外相は、EU(欧州連合)が、来週 ミャンマーの軍事クーデターに対する制裁を加えると発表。
「テクニカルな議論は間もなく終わり、来週の月曜日(22日)に開かれるEU外相会議で確認できるだろう」と。記事を読む感じだと、国軍に利益をもたらす企業を対象としたものになりそう。


フランスの TOTAL 等の石油会社に対して、国への支払いをやめよ、と権利団体が主張。


▼ASEAN

特に大きな動きを 把握できておらず

▼日本

特に大きな動きを 把握できておらず


▼私の所感 + おまけ資料的な何か

こちらの記事がかなり評判がいい ので敢えてこちらに。
駐ミャンマー米国大使 の 超長文 インタビュー記事。
読んでいたら興味深かったし長くなったので、別記事(下記)にしました。

ざっくり日本語化した記事はこちら(意訳ですが…)

記事の質問項目の概略(超省略してます)
Q. 今の状況をどう見ている?
Q. 先日のTweetは力強く、感動的だった。
Q. 国際社会にできることは?
Q. 日本は圧力をかけられるか?
Q. 米国と中国、違いはあれど安定を望むのは同じ。協力は可能か?
Q. 指導者ら、とりわけ最高司令官に会った時の印象は?
Q. 今のシナリオは? 軍政?民衆の勝利?

元記事はこちら


ジョージ・ソロスが設立した慈善団体の拘束されたスタッフの解放を要求。
国軍は、外貨送金に対する違法行為 を主張している。

こんなイベントもあるようで、申し込みました。興味ある方はどうぞ。

あと、こんなイベントを企画してますのでよろしければどうぞ!

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申込みはこちら(Peatix)より


【参考】 国家行政評議会 の 5つの将来計画
( Five future programmes of State Administration Council)

英語力に自信はないが、一応 日本語訳したので、参考まで。

(1)選挙管理委員会を再編成し、法に基づいて有権者名簿の点検を含むすべき業務を遂行していく
(2)現在 COVID-19 感染症予防のために、効果的な対策を一気に行なう
(3)COVID-19 により様々な形で損失を被ったビジネスのできる限り早急な回復に努める
(4)全土停戦協定(NCA)合意に基づき、国家全体で可能な限り永久的な平和を取り戻すことに重点を置く
(5)非常事態の規定に従い任務が達成された後には、2008年憲法に従い、自由で公正な複数政党制での民主的な選挙が実施され、民主主義の基準に適する勝利政党に国務を引き継ぐため、さらなる業務が遂行される

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