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3月13日(土) 41日目 国連人権理事会に関するミャンマー軍の記事が酷い


3/16 1:10 更新。
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国内の動向

日夜にわたる残忍な弾圧は続くが、ビルマ全土で勇気ある人々による平和的なデモは続いている。


こちらの町はバイクでのデモ抗議。

被害状況

マンダレーで座り込み抗議していた僧侶や女性を含むデモ抗議者が実弾発砲を受け、4名(男 2,女 2)死亡、10名が重傷。40名近くが逮捕。
チャウク市(マグウェ)では 1名が死亡、13名が逮捕。
ピーでも学生連合のデモが弾圧を受け、2名の若者が死亡、4名が重傷。
ヤンゴン郊外のトンテで、2名が死亡、9名が負傷。

その他 弾圧
南オッカラッパ、トンテ、クワンチャンゴン(ヤンゴン)/バゴー/ダウェイ(タニンダーリ管区)/イェー(モン州)、パーカン(カチン州)/アウンバン、クッカイ(シャン州) ※AAPP(Burma)より

▼逮捕・拘束者 ※AAPP(Burma) より

単日 42名(実際には 100名以上拘束と見られる)
これまでの 累計 2,134名 うち 1,815名は 今も拘束中
※いずれも固有名詞での確認が取れている人数

ヤンゴンで拘束された人の一部は、シュエピーターの軍事刑務所に入れられている。本来なら認められている薬や食料が与えられない状況。透明性に欠け、食料へのアクセス、生活環境、特に健康において重大な問題。
歴代、軍事独裁者は、様々な手段で敵対者を拷問してきたので、本当の状況を知ることができない事は不安。(AAPP(Burma)より)

▼死者

単日 9名/これまで 累計 79名

マンダレーでの死者についての記事(Myanmar Now)

▼夜間の動き(前夜分)
・タケタで3人兄弟の住居を襲撃、殴打して逮捕。人々が釈放を要求して警察署に押し寄せたところ、実弾射撃を受け、男性2名が死亡、3名が負傷。
・モゴック(マンダレー)で宿舎が多くの軍人に襲撃され、ガード5人が逮捕、1人が負傷
・パウンテ(バゴー管区)では、亡くなった英雄達のために祈りを捧げる群衆が発砲され、何人かが逮捕された
・ライン郡区(ヤンゴン管区)では、議員の家の襲撃の後、通りに向けた発射にエスカレートし、結果として若者が死亡
・個人や公共の財産の破壊が起き、39番通りとボージョーアウンサン通りの角のコンビニ(One Stop Super Market)も酷く破壊

※AAPP(Burma)より

夜の光での抗議



▼ネットブロック ※NetBlocks より
深夜 1時〜朝 9時まで通信遮断(min 12%)
夜間の通信遮断 連続 28日目

▼CDM(市民的不服従運動)

チン州の病院が国軍によって支配され、医療スタッフが住居から追い出されてしまった。

ハカの病院

ファラムにある病院


インセイン鉄道の区画 が朝 6時半に押収。 仕事に戻る事を強制。

▼少数民族

・特にアップデートできておりません…

※ 国営新聞の中に 「ワ州連合軍(UWSA)」の名前が出て、めっちゃ焦ったが、クーデター前 の 2021年 1月 18日 に開催された医療トレーニングについての記事。

ミャンマー国軍の動向

▼国営新聞(朝刊) ※あくまで国軍が 言い分主張するメディア

3/13 国営新聞(こちら
1面:第46回 国連人権理事会で ミャンマーに関する議論がなされ、ミャンマー代表が声明を発表

(概要)
事前撮影された動画で議論に参加/前政権が国連特別リポーターの訪問を拒否した/(ミャンマー代表の)常任理事は、2008年憲法に基づき 国軍が 2月1日から国家責任を負う事や5つの将来計画などを説明/ミャンマー国民が望むような国家行政評議会のコミットメントを強調/国連に建設的に協力/秩序ある民主主義移行プロセスを発展させる etc.

※ミャンマー側が話をした(させた)内容しか伝えておらず、国連の意見は一切載せない、一方的な内容のみで記事は書かれている

 +選挙管理委員会からのお知らせ

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(その他)選挙関係/マレーシアやインドからの帰国者の医療ケア/CDMに対して法的措置が必要/投資円滑化の役割が重要(投資・対外経済関係省))/ミンガラドンで警察が群衆に発砲して鎮圧/コロナワクチン基金の現状/ASEA軍事会議/河川水ポンププロジェクトを議論/コロナワクチン接種/建設省が 10,000ユニットの公共住宅プロジェクトを/国家行政評議会の 1ヶ月の成果(かなりの文量あるので気が向いたら翻訳)/UWSA(ワ州連合軍)に医療トレーニングコース開催  ※2021年 1月 18日分 を掲載 /シュエピーターの職業訓練所の Zaw Myat Lin 氏 の死因は飛び降り腹部を負傷したこと。薬品や沸騰したお湯での拷問等のSNS情報はフェイク。検死した結果であり、フェイクを流すものは処分する/ミャンマー警察によれば、暴力的場グループが抗議活動に参加。パチンコやナイフ、銃を持っている人もいる。NLDの指示のもと活動しており、SNSで扇動している

もはや、誰が信じるねんって話ばかりで驚く。
しかも ワ州連合軍の名前をいきなり出してきて、焦って見たら、2021年 1月 18日分って、もはや クーデター前のを出してきている。
国軍は少数民族や武装勢力の巻き込みに必死なのだろう。AAだってテロ指定解除したけれど、実際に仲間になるかはまだわからない気がしてきた。ちゃんと少数民族関係はウォッチしていく必要あり。

国際社会の動向

▼経済制裁

特に大きな動きを 把握できておらず

▼ASEAN

特に大きな動きを 把握できておらず

▼日本

12日夜、日本、米国・オーストラリア・インドの4カ国首脳会談(クアッド・サミット) でも、ミャンマー情勢に話が及んだ、との事。

(記事の一部抜粋)

共同声明では「民主的価値に支えられ、威圧によって制約されることのない地域のために尽力する」と強調。
国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーに関しては「民主主義を回復させる喫緊の必要性と、民主的強靭(きょうじん)性の強化を優先することを強調する」とした。

まぁ実行性は正直…という感じではあるが、ミャンマーの隣国インド、世界的に力を持つアメリカ、国民が逮捕・拘束されているオーストラリア、独自の立ち位置にある日本 という「ミャンマー」関連をほおっておけない4カ国の枠組みという存在は、ちょっと興味深い。
実行性は、、、って感じはあるが、情報交換のルートがあるだけでも、何かの時に協力しあえそうだし。

▼私の所感 + おまけ資料的な何か

NLD解党に向かう気 満々の国軍…?
国軍メディアでは、NLD解党に向けて着々と動かしているような気がする。11ページ目に、しれっと記載あったのがこちらの記事。

スクリーンショット 2021-03-15 4.03.44

後半にしれっと 「NLD」 の文字を織り交ぜてきている。

大方の有識者がこれまで口にしていた内容

「自由で公正な選挙をやる」とか言ってるけど、どうせ憲法に基づき NLDは解党させた、とか手を打った上で、選挙をやる、とか言うんだろう。

まぁほとんどのミャンマーを知る人が思っていたのだが、一縷の望みも実は個人的にあったりしたのだが、案の定過ぎる。
そして、そこに向かって布石を打ち始めているのがなんというか…。
つい数日前にも、なんかそんな気配を強く感じた記事があったのだが…忘れてしまった。にしても、あまりにもあからさまだし、酷いやり方。
おそらくこれも1つの証拠として、NLD が あーだこーだと、あれこれでっち上げ、解党に向かって動かそうと考えているのだろう。
そもそも何をやったって、信じられるわけがないミャンマー軍 なのに、まだやるんだ…ってなる。 


昨日分も記載したが ミャンマー国軍の言い分を知るための情報
ミャンマー国軍の言い分について、認める気は一切ないが、言おうとしていることは、ある意味で一貫している。
「国家行政評議会の 5つの将来計画」「ミャンマー連邦共和国 国家行政評議会 9つの目的」 を軸に理論を展開している。
なので、ぜひこの軸でもって、国軍の言い分をウォッチいただければ、なんとなく 整理しやすい、と感じています。
なお 9つの目的 と 5つの将来計画 は紐付いている印象が強い。


国家行政評議会 の 5つの将来計画
( Five future programmes of State Administration Council)
あまり英語力に自身はないが、一応 日本語訳してあるので、参考にしてみてください。

1)選挙管理委員会を再編成し、法に基づいて有権者名簿の点検を含むすべき業務を遂行していく
2)現在 COVID-19 感染症予防のために、効果的な対策を一気に行なう
3)COVID-19 により様々な形で損失を被ったビジネスのできる限り早急な回復に努める
4)全土停戦協定(NCA)合意に基づき、国家全体で可能な限り永久的な平和を取り戻すことに重点を置く
(5)非常事態の規定に従い任務が達成された後には、2008年憲法に従い、自由で公正な複数政党制での民主的な選挙が実施され、民主主義の基準に適する勝利政党に国務を引き継ぐため、さらなる業務が遂行される

ミャンマー連邦共和国 国家行政評議会 9つの目的(Republic of the Union of Myanmar State Administration Council Nine Objectives)
日本語訳。一旦、翻訳機流し込み対応。

1. 政治的目標
(a) 真の規律ある多党制民主主義システムを完全かつ合法的に行使することにより、連邦民主連合を構築すること。
(b) 国中の永遠の平和を実現するために、全国停戦協定(NCA)を特に考慮すること。
(c) 積極的、独立的、非同盟的な外交政策を実践し、相互共存の原則を堅持すること。
2. 経済的目標
(a) 近代化された方法を採用した農業および畜産業の発展を基本とし、経済の他の部門も全面的に発展させること。
(b) 外国直接投資(FDI)を誘致し、国民全体の経済を発展させることにより、安定した市場志向の経済システムを形成すること。
 (c) 国内の経済企業に国家製品の生産を奨励することにより、雇用機会を創出すること。
3. 社会的目標
(a) 真の愛国心としての連合精神のダイナミズムを高める。
(b) すべての民族国家人民の伝統と習慣を尊重することにより、文化遺産と国民性を保存・保護すること。
(c) 全国民の健康、体力、教育水準の向上。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

前回の続きとして、今回は経済対策の部分について触れておきたい。

経済対策

ごめんなさい、ここ、また次回に回します。
ざっくり書きますと、
・海外との外交はこれまで通りにやる。非同盟外交にて。
・農業や畜産業を含めて、国内でコロナで影響受けた事業も立て直す。
と言っているわけです。
でも、ですよ。そもそも 外交 とか、今の体制で、今のやり方で、マジで言ってんの? って世界でしかないわけですよ。
ASEAN とか 日本 とかが 対話の窓口機能としてのためだけに 狭ーい 窓口をあけてくれてるのに、それを ガチで 彼らは俺らとずっと付き合っていってくれる「数少ない友達」だと思っているのだろうか…?
完全に非暴力で立ち向かう弱い国民に対して、殴る蹴る殺すを繰り返して「もう、やめとけよ」って マジでみんなから言われまくってても暴れ続ける軍。 その軍から「俺たち友達だよな?」 と聞かれて「そうだぜ。なんかあればいつでも言えよな!」なんて言うやつがいると思っているのだろうか…
てか、そんな 手を差し伸べる 数少ない友達はいるのだろうか… みんな見てるのに。
とか思っているのですが、この辺り、もう少し ちゃんと書きます!

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