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9/13(月)-9/19(日) 1週間のミャンマーでの出来事まとめ
今週もまた まとめてみました。3週連続。
犠牲者数
死者 1,109名(先週 +29名)
逮捕 8,265名(先週 +389名)
うち現在も拘束中 6,613名(先週 +383名)
逮捕状発行 1,984名(増減なし)
DAILY UPDATE 18/09
— AAPP (Burma) (@aapp_burma) September 18, 2021
1109 killed
8265 total arrested
6613 currently detained/sentenced
1984 evading arrest warrant
brief https://t.co/ccLCk7b9kX
detained https://t.co/JzYLtFbF5x
sentenced https://t.co/TOTK4Lh4Lt
fatalities https://t.co/d313sQdwKq
releases https://t.co/k2peUojdC9 pic.twitter.com/2aAqbG2JBn
9月 14日 国連総会 開始。Kyaw Moe Tun 氏 出席も…
今週、最も注目されていたのが 国連総会で、誰が ミャンマー代表として出席するのか、という問題。現状は、引き続き Kyaw Moe Tun 氏が国連総会には出席。現状維持、という感じ。
Myanmar ambassador U Kyaw Moe Tun at 76th UN General Assembly opening ceremony@UN, recognize @NUGMyanmar. If you are capable of only symbolic action, make it count! We need our voice represented at the United Nations! It’s not a game for us! Myanmar people must be represented! pic.twitter.com/znCrqBIxqE
— Civil Disobedience Movement (@cvdom2021) September 15, 2021
中国と米国が握り、これまでの体制は維持で Kyaw Moe Tun氏を国連総会に出席させつつも、ハイレベルウィークには発言をさせない、方向か…?
という報道。 誰を代表にするか、は先送りに。
TIME誌「世界で最も影響力のある100人」にミャンマーの女性活動家2名が選出
ミャンマーの若き女性リーダー2名。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 16, 2021
Ei Thinzar Maung氏は、国民統一政府(NUG)最年少副大臣(女性、若者、子供担当省)。2020年総選挙出馬するも落選。2015年3月 2度逮捕。
Esther Ze Naw Bamvo氏は、内戦地で育ち平和活動に2011年から取り組む。国内避難民キャンプの子供向け移動図書館の活動も。 https://t.co/pXHH9gPh9i
加えて、ミャンマー系アメリカ人 女性 で NASAのヘリコプタープロジェクトの開発を主導した エンジニア の Mi Mi Aung 氏も選ばれている。
Congratulations to Ma Mi Mi Aung, burma born american who successfully led the NASA helicopter project to land on Mars. We will catch up with you soon too.#WhatsHappeningInMyanmar #Coup19Feb#NASA https://t.co/WFsGFhtcRT pic.twitter.com/PgJU39ZG3e
— pyaezone (@pyaezone) February 19, 2021
9月14日から一部エリアで軍によるインターネット遮断
8月 20日から遮断されてるエリアもあるようだが、通信遮断されているエリアが拡大している模様…
一部エリアではインターネットが遮断され、25日目になっており、本日から追加で各地で通信遮断が開始。ザガイン管区、マンダレー管区、マグウェ管区の一部タウンシップで起きている、との事。激しい衝突が起きているエリアが含まれている印象。情報の行き来を防ぎたい、という意図が軍にはある。 https://t.co/HVa3lVhAZt
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 14, 2021
関連して、Irrawaddy が投稿していた情報を共有。通信遮断エリアから、世界に情報を届けるため、通信にアクセスできるミッチーナまで、バスで6時間掛けてやってきた、と。
Residents staged a protest Friday evening calling on the junta to lift the internet ban in Kachin State’s Hpakant, which has been in place since Aug. 20. They had to travel six hours by bus to Myitkyina to send these photos to The Irrawaddy. #WhatsHappeningInMyanmar pic.twitter.com/PpddSXXNjS
— The Irrawaddy (Eng) (@IrrawaddyNews) September 18, 2021
テレノール の 撤退理由が明らかに…?
テレノールのアジア責任者のコメントを含む記事
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 15, 2021
軍から通信妨害と通信傍受等の技術を導入するよう要請された。
「我々の価値観と原則に、完全に違反することになるため」撤退するしかない、と判断。
"values and principles"
日本の経営でも近いワードを見るが、立ち返るのはここ。 https://t.co/k8oQgp7VXu
この件については、Mytel と MPT は…? 軍に従って通信傍受や通信妨害の技術を導入済みなのだろうか…?
ミンアウンフライン総司令官、ミッチーナへ
ミンアウンフライン国軍総司令官がミッチーナに到着。カチン州の州都で、民族武装勢力のひとつ KIAと軍との争いが激しくなっているエリア。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 18, 2021
なんだかかなり心配。このタイミングで、あえてトップが行く理由が何かあるのだろう。 https://t.co/1j6LTas10E
なお、現地メディアが捉えた映像で、軍用車両がたくさん向かっている事がわかる。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 18, 2021
ミンアウンフライン国軍総司令官を護衛するため、なのか、はたまた戦いのため、なのか。いずれにせよ、大量の軍人がカチン州ミッチーナに集結しているっぽい。心配…https://t.co/S1hzKQL2rD
スーチー氏の現状
13日、めまいで裁判スキップ
スーチー氏は、めまいが発生したことにより、裁判をスキップ。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 13, 2021
軍が指定いたコロナ対策の公休日等を理由に、しばらくの間 進んでいなかった、と記憶。
大したことがないとよいのだが… https://t.co/3CevtvxVig
14日、体調回復し弁護士とも面会
月曜、久々に車での移動をしたためか、めまいでヒアリングに参加できなかったスーチー氏。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 14, 2021
火曜日には、体調も回復し、弁護士とも会えた、とのこと。ウィンミン大統領も出席。
とりあえず、無事で一安心。 https://t.co/Sizp6XLl75
地場銀行 大手 KBZ銀行が 謎のキャンペーン開始
現金引き出しできずに困っている、という声が山ほどある中で、銀行口座を新規に開設しよう、と考える人なんているのだろうか。他の銀行が使い勝手悪いから移行しよう、みたいな動きがあるのだろうか。
こんな時期に、お金を集めようとか、何か裏の目的があるのか…?この先何か起きるのでは? と逆に疑ってしまう。
なお、この新しい銀行口座、というのは、何かと制限が多いらしく悪評高い。
KBZ銀行、新規口座開設顧客向けに、毎週 100万ks当たるラッキードローキャンペーン。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 15, 2021
個人 1口、法人 3口 の応募となる。期間 9/10 - 10/15 毎週 金曜に当選者発表。当選者の口座に振り込まれる。
現金引き出しに困っている人が多数いる中で、9/3 発表されているの謎…https://t.co/yioanUCaBY pic.twitter.com/8tSSQ3Cugo
ミャンマー国有航空会社が経営難
先進国でもコロナ以降、経営難に陥る航空会社が多いので、ミャンマーも同じだろう。そして コロナだけでなく、クーデターまで起きたわけで、まったく復活の兆しはない。どうなるのだろうか…
国有航空会社、ミャンマーナショナルエアラインが巨額の損失に直面。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 15, 2021
コロナ感染拡大がはじまって以来、収益は85%減。航空業界は世界中で同じような危機に直面しているが、とりわけミャンマーの場合、クーデター後に経済も金融も麻痺し復活の兆しは見えない。国債も売れないだろうし… https://t.co/b4W5zDqiXn
国民統一政府(NUG)が韓国に駐在事務所を開設
国民統一政府(NUG)が、韓国に駐在員事務所(大使館的なものの一歩手前…?)を開設。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 16, 2021
Yan Naing Tun 氏が 特別代表に任命された、とも。
これは、本当の情報…? だとしたらすごいこと…?
あまり外交的な部分はわからないが、国連総会もはじまった、このタイミングでの情報、とても気になる https://t.co/bdYZExe8Nx
ここに登場する Yan Naing Tun氏 については、韓国に 30年以上住んでいる方、だそうで。88運動の後、韓国で生活をしており、強いNLDの支援者でもあったようだ。(川端さん、情報ありがとうございます)
Yan Naing Tun氏について今年4月の韓国での報道がありました。韓国には30年も住んでいるとのこと。director of the South Korean chapter of NLDと紹介されていますhttps://t.co/UsTt8akZO8
— 川端さん@シンガポール (@tak_kawa) September 16, 2021
また 軍のプロパガンダ紙 国営新聞の記事(こちら)にも、クーデター以降 民主派勢力に 多額の送金をした人物として下記のような形で名前が出ていたようだ。
「Yan Naing Tun 名義の口座から 2/19-3/3にかけ、16.85億ウォン(2.086億ks ≒ 当時レート1,560万円超)がミャンマーのCDMスタッフに送金された」
ミャンマー国営新聞のこちらの記事の最後から2つ目のパラグラフにも、Yan Naing Tun氏についての言及があります。https://t.co/ulxCxIyh7l
— 川端さん@シンガポール (@tak_kawa) September 16, 2021
国連人道問題調整事務所 上層部がミャンマー訪問。軍は要請を拒否。
国連人道問題調整事務所の上層部が 9/13-15 にかけてミャンマーを訪問。その際 COVID 19 対策を含めた人道支援を拡大するため、条件付きの要請をしたが、軍はそれを拒否。 条件の詳細はわからないため、その条件が飲める内容ではなかったのかもしれないが、、、なんとも。
2008年 5月に大型サイクロン・ナルギスが発生し、死者・行方不明者あわせて 13万人超が犠牲になった。その際にも 国際機関は人道支援をしようとしたが軍がそれを拒否した歴史もある。都合の悪いものは隠そうとするのだろうか… なお、ナルギス発生 1週間後に 国民投票を強行。この投票を通じて、当時の軍政は、軍優位で知られる 2008年憲法を制定。なお軍の発表によれば、投票率 98.12%、賛成率 92.48%、と…
軍指名の保健相は、月-水訪緬した国連人道問題調整事務所 上層部による 人道支援拡大のための 条件付き要請を拒否。支援の非政治化が目的の提案で詳細条件は不明。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 17, 2021
13万人超が犠牲となったナルギス直後も、軍は国際機関の支援を拒否し、軍優位の2008年憲法制定のため形式上の国民投票を予定通り強行。 https://t.co/Vb14X65pZh
国民統一政府(NUG)の防衛のための戦い宣言は軍の作戦の動きを見越して
NHKによる国民統一政府(NUG)外相インタビューによれば、
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 16, 2021
発表は、雨季が終わりに近づき軍の計画を知った事も影響しており「軍がミャンマーの歴史上最大の軍事作戦を準備している、との情報が入った。革命を前進させる以外にない」とコメント。
軍が大掛かりな作戦を仕掛ける可能性か…すごく心配 https://t.co/tmGB5yUwY5
そして、軍や警察の脱退者 受け容れプログラム 本格化。
2番目に書かれている動きが個人的にはとても興味深い
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 19, 2021
「国民統一政府(NUG)と民族武装組織が団結し、軍や警察から離れ、CDMに加わる人を受け容れるプロジェクトの実装」を大々的に発表
軍にも情報は届き、必死に対策をとり、止めに入るだろう。それにより、余計に歪みが生まれる可能性もある。 https://t.co/io2hP1ntN5
ワ州が 軍に言及。ちょっと気になる。
タマドー崩壊…?UWSA(ワ州)でバオ・ユーシャン氏がワ州の軍学校で 9/15 に演説した内容の一部だとか
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 17, 2021
「戦争がビルマの核心に近づくにつれ、軍は疲弊の一途をたどっている。もし軍が損の上に損を重ねれば、ビルマ全体に悲惨な結果がもたらされるだろう」
ワが軍に言及…かなり気になる情報… https://t.co/p5k9D54tsE
チン州がとても心配
チン州のタンラン(?)という町の今…多くの家が軍に燃やされている。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 18, 2021
軍がロケットランチャー等を発射して放火し、10以上の建物が燃やされている。
いくつかの情報では、近くの軍事拠点(?)をチン州の自衛軍が奪った…?ともある。
真相はわからないが、見ていて辛い。 https://t.co/IUBfpAZsS5
チン州にいるSAC 軍のルールが変更に。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 19, 2021
軍の上層部から「民間人の住むエリアに混乱と破壊を引き起こし、誰でも撃て」と直接司令があったとか。
さすがにこんな命令には嫌気がさして、脱退する 人も増えたりしそうなものだが…軍の内部はどうなのだろうか。 https://t.co/2dnUQ8tGWp
軍が、東京のミャンマー大使館の土地の売却を画策…?
軍が東京のミャンマー大使館の土地売却を検討中。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 13, 2021
88年クーデター後、バブル期の品川の土地を売却した歴史も→https://t.co/pKPOJszD4w
※87年、渡邉氏は軍と接点。今ミャンマーにいる。さすがに偶然か…
この土地売買、売り手の正当性はないが、万が一売りに出て買い手が見つかれば成立するの…? https://t.co/zXK2YkS5tr
実は、軍は 品川にある大使館の土地を売却している。1988年(昭和 63年)頃から軍は土地の売却を検討していた、と国会答弁(下記に転載)にはある。
結果的に、当該土地は 当時の 三松建設オーナーの小野寺氏が購入。バブル期の東京・品川の土地であるから、金額は 600億円だったそうだ。(参考記事はこちら)そして、このお金は当時のミャンマーを救う事となった。小野寺さんが、土地購入後、ミャンマー入りした際には、国賓として盛大にお迎えされたそうだ。今となっては、色々思うこともあるが、ミャンマーとしては国の財政危機を救った日本人だから、お出迎えするのは当然なのだろう…
小野寺氏は、超一等地の土地を軍から分け与えてもらう事となった。「ホテルでもやってくれ」と軍から言われたようで、その土地に建設されたのが、今ある ヤンゴン・インターナショナル・ホテルだ。一級建築士でもある小野寺さん自ら設計した、という。
ホテルの屋上からは、遮るものなく シュエダゴンパゴダがドーンと見える、まさに一等地だ。国を救った見返り、という事になるだろう。
にしても、この仲介をしたのは一体 誰だったのか、とても気になる。
気になって調べたところ、過去にこんな国会答弁があった。気になったのは、” 大手商社十四社が理事企業となっている日本ビルマ協会から「要望書」が出され ” との文言。答弁上は、要望とは関係ない、としているが、大手商社 14社が理事企業である 日本ビルマ協会って、どこかで聞いた事あるような…似たような組織があったな…
そして 偶然 その似たような名称の 現代版にあたる協会の会長は、偶然にもこのタイミングでミャンマーに渡航中。会長は、1987年から軍と接点を持った、と。そして、前回の土地売買が浮かび上がったのが 1988年。なかなか偶然が重なるものである。
さて土地売買が起こりうるのか? 個人的には、ありえない、と思っている。軍には売り主としての正当性がない。これがすべてだ。
仮に、そうだとしても、その前にも幾つかある。
・そもそも買い手があらわれるか?
軍から土地を買うことは、軍にお金を渡す事になり、結果として、非人道的行為を行なう軍を支援する事になる。そんな取引をする非人道的な日系企業があらわれるのか…? ここもある。一部上場企業等は普通に考えれば、買えないだろう。それでも金儲け主義で、国際的な評判等を一切無視できる、金儲け主義の誰かが買う可能性はゼロではない。ただしハードルはかなり高いと思っている。
・この売買手続きを仲介する業者も業者だが、お金のことだけを考えて、淡々と進める仲介業者があらわれる可能性はゼロではない。
・軍の正当性、ここが最も重要な点だ。
基本的に、日本政府としては、軍を 政府としては認めない立場をとっている。その事は、国会決議でも決議され、明らかになっている。
つまり、1990年当時のように「軍を政府として承認」はしていない。であるから「政府が売ろうとしているわけではない」と判断することになる。
もっといえば「よーわからんやつが売りたいって言ってるで?」ってレベルだ。
軍が立場を濫用し、国としての印鑑を押すことが幾らできるとしても、売り主の権利もない人間が、勝手に土地を売ろうとしている、という事になるのだ。だから成り立つわけはないだろう。
ミャンマー大使館の土地保有者はおそらくミャンマー政府。普通に考えれば、日本は軍を政府として認めておらず、軍に売り主としての正当性なし
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 16, 2021
しかし
・金儲け主義の買い手
・軍と結託した仲介業者
・軍による立場の濫用
仮にこれらが揃ったらどうなる…?
さすがに売買契約は成立しない気がするが… https://t.co/AYJPIy3Cxe
質問
ビルマ(ミャンマー)連邦の駐日大使館敷地の売却に関する質問主意書
ビルマ(ミャンマー)連邦においては昨年九月十八日、ソウ・マウン軍事政権が成立すると同時に、全土に戒厳令が布告され今日を迎えている。昨年十月、同政権は在日大使館所有地を売却するとの報道があった(例えば、十月十九日付け中日新聞)。今年一月二十五日には大手商社十四社が理事企業となっている日本ビルマ協会から「要望書」が出され、それを受けた形で日本政府は二月十七日、同政権を承認している。こうした経緯にかんがみ、以下のことについて質問する。
一 日本政府のソウ・マウン政権承認について
日本政府のソウ・マウン政権承認は、世界で第何番目に当たるのか。日本の承認以前に同政権を承認した国はどこか。承認の順位によって示されたい。また、日本の承認以降現在までに承認を与えた国はどこか。承認の順位によって示されたい。
二 ビルマ連邦の駐日大使館用地について
(一) その所在地はどこか。その所有権者は誰か。その敷地面積はいくらか。また、その公示価格、路線価はどうなっているのか。
(二) 同敷地の取得時期及びその経緯はどうか。
フィリピン大使館については、日本の国有地を対フィリピン賠償の枠中で無償供与したというが、ビルマについても同様の経緯があったのかどうか。
(三) 昨秋の在日大使館所有地の売却報道に関して、日本政府はその件を承知していたのかどうか。また、この件はその後どう推移しているか承知しているのかどうか。
(四) 売却が行われた場合、その所得に対する課税はどのように扱われるのか。
(五) また、売却が行われた場合、地価高騰を招くおそれがあるが、いかなる対応がなされるのか。
右質問する。
答弁
参議院議員田英夫君提出ビルマ(ミャンマー)連邦の駐日大使館敷地の売却に関する質問に対する答弁書
一について
欧米主要国の中には政府承認制度を採用していない国も多く、また、政府承認制度を採用している国の中にも政府承認を行ったか否かにつき明らかにしない国もあるので、我が国による現ミャンマー連邦政府に対する政府承認が世界で何番目に当たるかを明示することは困難である。
なお、我が国政府による現ミャンマー連邦政府承認は、客観的に見て政府承認を行うための国際法上の要件である実効的支配並びに国際法遵守の意思及び能力を既に満たしていると判断するに至ったために行ったものであり、御指摘の「要望書」を受けたことによるものではない。
二の(一)ついて
(1) 平成元年八月十七日現在、政府として把握している御指摘の大使館敷地の所在地、 所有権者及び敷地面積は次のとおりである。
所在地 東京都品川区北品川四丁目三百三番四及び三百三番六
所有権者 ミャンマー連邦(ただし、登記上は旧国名の「ビルマ連邦」)
敷地面積 五九八八・三二平方メートル(三百三番四)及び九二五五・五九平方メートル(三百三番六)
(2) 御指摘の大使館敷地に近接する同質の用途の土地(標準地番号は、品川十(東京都品川区北品川五丁目七一八番八八。第一種住居専用地域、容積率百五十パーセント))の地価公示価格(昭和六十四年一月一日時点)は、一平方メートル当たり二百四十万円である。
(3) 御指摘の大使館敷地の路線価は、大部分が一平方メートル当たり八十一万円、一部が百十九万円である。
二の(二)について
御指摘の大使館敷地は、昭和十九年及び昭和三十七年に当時のビルマ政府が購入、取得したものであり、賠償等により我が国政府が供与したものではない。
二の(三)について
昭和六十三年頃からミャンマー連邦政府が御指摘の大使館敷地の一部について売却を検討していることは承知しているが、売却に関するミャンマー政府の具体的な対応振りについては承知していない。
二の(四)について
一般論として、外国政府が我が国において得る所得のうち、通常の政府機能の範ちゅうに含まれる行為に基づく所得については、相互主義を前提とする国際的な礼譲により免税としている。
各国大使館の土地の譲渡による所得について、免税の取扱いをするかどうかについては、相互主義の前提が満たされるかどうかなどの事実関係を把握した上で判断することとなる。
二の(五)について
外国大使館敷地等の売却に対しても、従来から国土利用計画法(昭和四十九年法律第九十二号)の届出を求めているところである。
御指摘の土地が売却される場合の届出に基づく処理は、東京都知事が行うこととされているが、政府としては、地価の安定の観点から関係行政機関相互の連絡を密にし、国土利用計画法の的確な運用に努めてまいりたい。
質問
答弁
最後にちょっとミャンマー文化・音楽の宣伝
ミャンマー今、大変な状況にあるけれど、素晴らしい音楽や文化がある。
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 19, 2021
個人的には、サインワインの軽やかで弾むような柔らかい音が好きで、バガン近くの村のナッポエ(お祭り)、ネピドーでのコンクールに足を運んだことも。聴いてほしい。配信は来週!
サインワインの音色→https://t.co/Ham1Swodbd https://t.co/GfKANb5P8e
というわけで、クラウドファンディングやってるようですので、ぜひ応援いただければ幸いです。
そして、せめて 当日の無料配信で、ミャンマーの音楽・文化を楽しんでいただければ幸いです。
現在、写真展・絵画展は下記リンクより、ご覧いただけます!
素敵な作品たくさんなので、ぜひご覧くださいませ。
あと、本当の最後の最後に。
ミャンマー語検定 12月11日 & 12日 開催だそうです!
3ヶ月あるし、ミャンマー語の勉強再開しても間に合うかも…
— 桂川 融己🇲🇲しばらくミャンマー情報メイン (@melt_myself) September 19, 2021
ミャンマー語検定 オンライン ※ZOOM予定
日程︰2021年12月11日(土曜日)
レベル︰M3・M4
日程︰2021年12月12日(日曜日)
レベル︰MB・M1・M2
申請期間︰2020年9月14日(月)〜2020年11月23日(月)
詳細:https://t.co/BBJbLSXM66 https://t.co/Aew89tg6j3
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